自分で考えて、自分で稼ぐということ
しゅんダイアリー/金沢大4/サクラスOB/株式会社Diary代表・YouTuber/テレビなどでも活躍中/
このブログでは、サクラスの学生インターンが同僚のインターンやOBにインタビューしていきます。
今回は初のOBインタビューということで、現役の大学生で、ユーチューバーで起業家――テレビやNewsPicksにも出演して注目度急上昇中の、しゅんダイアリーさん(以下、しゅんさん)に小林が話を聞きました。しゅんさんは2017年夏から2019年春頃までサクラスのインターンとして活躍し、現在は独立して自分の会社を立ち上げて経営しています。
(写真は全てしゅんさん提供)
ーー「サクラスで力を入れたこと」は何ですか?
主な仕事はYouTube動画の制作です。動画を個別に作るだけでなく新規チャンネルの立ち上げや運営なども行いました。
ーーその中で、自分の成長につながるような思い出はありますか?
これは動画の制作のお仕事とは直接は関係ないのですが、サクラスの思い出というところでは、フレームワークの勉強会と就活イベントが印象に残っています。
ーーフレームワークの勉強会と就活イベント、ですか。まずはフレームワークの勉強会についてお聞きします。これはどんな勉強会だったのですか?
僕がサクラスに入って割とすぐのことだったと思うのですが、外資コンサル出身の池上さん(注:サクラス社長)が学生6〜7人を集めてMBAなどで使われているフレームワークの勉強会を開いてくれました。2ヶ月くらい、毎週集まって、ビジネスの世界に考える「型」があることを知りました。
当時、僕のチャンネルは登録者がまだ数千人という規模だったのですが、例えばマーケティングの週では、誰にどんな価値を提供するチャンネルにするのか?ということを突き詰めて考えるいいキッカケをもらえたと思います。
ーーなるほど。ビジネスの世界でもスポーツと同じように、基本となるフォームがあるんですね。
そうなんです。普通に働きだしたら、上司やお客さんに頼まれたことをひたすら頑張って終わりだったと思うんです。そうではなく、仕事の全体像を考えて、誰に向けて、どんな価値を提供するために、どういうお金の増やし方をしたらよいのかについて、自分で考えることが出来るようになったと思います。
自分で考えることができるようになって、どこに力を入れるべきで、どこに時間をかければよいのかも、少しずつコントロールできるようになりました。
ーーもう一方のお話、「就活イベント」については、どんなことをしたのですか。
はい。これはインターンを始めてもう少し経ってからのことだったのですが、3人くらいの学生が池上さんに呼ばれて、5万円ずつ配られました。
ーーいいですね!ボーナスですか?
それが……「このお金を増やす方法を考えてほしい」、と(笑)
事の発端は池上さんと金沢で(注:しゅんさんは金沢大学在学)と話していた時に僕が「将来、起業を考えている」というようなことを相談したら、サラリーマンと起業家の違いは何だろうということで盛り上がり、お金を「払う」側か「貰う」側かでお金に対する考え方がそもそも反対だとか、最近は起業もリーンになってきていて最小限のお金を回すことが大事だとか、色んな話をしているうちにこの企画が生まれました(笑)
コンセプトとしては、極端に言うと「5万円を10万円に増やせない人は、500万円を1000万円にできないのでは」ということだったと思います。
ーーなるほど。しゅんさんは、その5万円をどうしたのですか?
僕のチャンネルの視聴者層は就活生が多かったので、就活イベントを開くことにしました。場所代などを考えると本当は5万円では足りなかったのですが、5万円はスタッフの人件費などにあてて、結果として学生100人を集め、協賛企業さん5社の協力もいただくことができました。
ーー学生が開くイベントとしてはかなり大規模ですね!ということは、5万円は無くならずに済んだのですね
はい。色んな方のご厚意もあってきちんと利益も出て、池上さんのお金を無くさずに済みました(笑)。自分やスタッフの給料もそこから出すことができました。
ーーその経験から学んだことは何ですか?
リスクをとって自分で事業をやることが初めてだったんですね。そこで、時給ではなくお金をもらうことを経験しました。時給じゃなく働くというのはある程度リスクがあるんです。もしかしたら0になるかもしれないし、赤字になるかもしれない。
でもリスクをとった分、営業する、仲間を集める、資料を作るなど、全部自分でやらなきゃならない。だからこそ、学ぶこともたくさんありました。お金以上の得られたものがあったと思います。
ーーなるほど。普通、学生といえば時給でお金をもらうものですが、そうではなく、自分でお金を生み出す、という感覚は確かに自分で事業をやった結果ならではの学びですね。
ーーでは、しゅんさんにとって「働く」とは何でしょうか?仕事観をお聞きしたいです。
うーん、正直、働くって感覚があまりないんですよね。言ってしまえば、ユーチューブも自分の企業も、趣味みたいなものだと思っているので。
ーーしゅんさんにとっては、趣味の延長線ということでしょうか?
そうですね、もちろん嫌なことも大変なこともたくさんありますが、あんまり働いているという感覚はないですね。
この質問難しい(笑) 逆に、「働く」って何かありますか?
ーー私ですか?!そうですね、まだアルバイトしかしたことなくて、社会人として働いたことがない身ではありますが、自分のよさを最大限に発揮すること、出来る場所だと思っています。
なるほど。辞書的な意味いうと、支払われたお金に対して行うのが仕事だと思うんですね。ただ、自分にとっての働くとは「主体的に考えて動くこと」で、言われたことをただやるだけでは仕事と呼べないと思いますね。
ーー自分で考えて動く、ですか。確かに、しゅんさんのユーチューブを見ていると、行動力がすごくて、考えて動いているからこそなのかと思いました。では、卒業後の今後の展望、目標などはありますか?
自身の会社を「日本最少人数で上場」することを目標に向かって動いています。
ーー最少人数で!!すごい目標ですね!では、そのために今はどのような活動をなさっているのですか?
会社の仕事内容としては、企業のユーチューブチャンネル、SNSの運営のお手伝いをしたり、自社のチャンネルの運営をしたりしているのですが、仕事が増えて人手が足りなくなってきたので、さらなる発展のために今は採用に力を入れています。
ーー楽しそうですね!私は前からしゅんさんのユーチューブを見ているのですが、行動力がすごいと思っていました。その行動力はどこから湧いているのですか?
どちらかというと、自分は性格的には結構インドアだと思っているんですね。だから、人を巻き込むことを意識してます。人を巻き込むことで、自分が動かざるを得ない状況を作っているので、行動力があるように見えているのだと思います。
ーーどうして人を巻き込まざるを得ない状況を作っているのですか?
自分自身、誰かと何かやることが好きなので、楽しめるように、ですかね。
ーー確かに動画を見ていても楽しそうですよね。では、最後にこれからサクラスで働くメンバーに向けてメッセージをお願いします。
サクラスに入ったからといって何かが出来るようになるわけではないし、仕事が降ってくるわけではないです。待ってても仕事は来ないので、自分は何が出来て、どういう人なのかを磨いていけるといいですね。
インタビューを通して、しゅんさんの物事を楽しむ姿勢が、ものすごく伝わってきました。私もこのあとしゅんさんのユーチューブを見返したのですが、やはり楽しそうだなと感じました。最少人数で上場を目指しているとのことで、今後の活躍も、期待しています!
(文/小林操花=慶應義塾大学法学部3年)
今回のインタビューイー
しゅんダイアリーさん
金沢大学4年生(在学中)
株式会社Diary代表
YouTube https://t.co/H5udt9AD4Y?amp=1
Twitter https://twitter.com/shundiary0817