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なでしこリーグ2部開幕

2020.07.25 20:07

新型コロナウイルス感染症の影響で開幕が延期されていたなでしこリーグ。

1節と2節は無観客試合とした上で、1部と2部は7月18日(チャレンジリーグは8月22日予定)にリーグが開幕しました。例年と比べると約4ケ月の遅れ。開幕したからといって、油断はできません。今ブログを26日未明に書いていますが、野球のBCリーグでは関係者の感染による試合中止が当日発表(「野球独立リーグのBCリーグ 関係者感染で試合中止に」NHKニュース)されています。

有観客は、なでしこリーグは3節からを予定。普段とは違うガイドラインを守りながらの観戦となります。

さて、パルセイロレディースも開幕。昨日までで2試合を戦い1分け1敗。開幕節はちふれASエルフェン埼玉をホームに迎え0-1で敗戦。この試合は1部・2部を通じて唯一の有料配信試合となり、公式HPにも試合映像のリンクは表示されていません。有料については特に文句はないですが、個人的な意見として開幕節にやるのは下策だと思いました。ただでさえ2部降格して直後のシーズン、2年連続で主力が多く退団、昇格降格なし、コロナで開幕延期とマイナス要素の目立つ開幕戦。ただでさえ減ってきていた(それでもリーグ全体で見れば多いですが)ファン・サポが減るのは目に見えています。ならばスポンサーでもある長野ローカルのテレビ局に、頭を下げてでも格安でも(どうせテレビもロケできなくてしょうもない再放送ばっかりしてるし)中継してもらって、降格してもコロナあっても頑張ってます!ってところを見てもらい、新規や復帰のファンを増やそうとは思わないんでしょうか。或いは、以前他のチームでやっていた地元FMラジオ局での中継。ネット経由でも聴けるなら他県のサポ・ファンも聴けます。

有難いことに、2節のオルカ鴨川戦(0-0引き分け)は対戦相手のオルカさんの公式YouTubeが無料配信。パルセイロも公式YouTubeはありますが。2部降格したのにサポーターズクラブの200円値上げとか、どこか金銭感覚ずれてるんじゃないですかね。私も含め既存のサポは別に1,000円払うなら観ないとは言いませんが、自分が新規なら現地でもないのにPPV方式で1試合に1,000円とか言われたら、そりゃ観ませんよ。世界最大レベルのプロレス団体WWEの年に何回かある大規模大会の中継が数年前にスカパーで1日1,300円くらいでしたっけ?



運営と金の文句ばかりになってもあれなので試合内容ですが、こちらも暗い話題しかありません。

「全員攻撃・全員守備」を標榜し、監督が直接言った訳ではないと記憶していますがかつての攻撃サッカーへの回帰も聞こえてきた開幕前とは裏腹に、攻撃に関しては全員攻撃どころか形もまだ見えてきません。

先ず、数年来のパルセイロレディースの課題として「サイド攻撃が機能しない」ってのがあります。児玉けーちゃんがいた頃が一番機能してたかも。サイドの上下連携が悪い。合わせるFWが空中戦なり横からのパスに合わせるのが不得意。抉れない。などなど。部分的に個々の資質や努力で解消した時期もありましたが、基本これは付いて回っているように思います。本田監督が、原選手や、引退した藤村選手や小泉選手にマンツーマンで教えている姿を何度も見ました。監督が代わっても、あまり受け継いでほしくないチームカラーはそのまま。2節だと、左が開幕戦に続き池田選手、右が肝付選手。2人とも元はCBの選手(肝付選手はCBも今年コンバート)だからなのか、サイドハーフを追い越して攻め上がることはほぼありませんでした。特に後半はゼロ?ボールを持つと止まって、すぐ裏狙い。左はサイドハーフの三谷選手も同じく、現状は自身の裏抜けを呼び込む動きやドリブルでの突破が少ない為、どうしてもサイドに流れた時点で閉塞感があります。

サイドだけでなく、中央も機能不全。ちょうど、得点力不足に苦しんだ2017年後半と似ているように思います。何せ守備を意識し過ぎて、ポジションが低い。スローガンの言葉を使えば「全員守備→数人攻撃」になるでしょうか。で、FWに渡る前に奪われて、余計前に出られなくなる悪循環。全員攻撃を標榜するなら、毎回全員が攻めに行くのは無謀ですが、誰かがポジションを空けてでも攻撃の人数を増やす。毎回同じ選手がそれをやるとただのワンパターンなので、攻撃参加する選手は時と場合によって誰が行くのか何人が行くのかも異なる。誰かがポジションを空けたら、誰かがフォロー(リスクマネジメント)する。これが全員攻撃(=リスクマネジメントも含め、全員が攻撃の局面に関与する)だと思うんですが。今のパルセイロレディースは、攻撃の局面で関与できていない選手が多いように感じます。

昨日のオルカ戦のスタメン。中盤横並びの4-4-2は、守備に偏り過ぎると中盤真ん中の2人の位置が低くなり、FWとMFの間、中央にポッカリ穴が空きます。この穴を埋めないと、攻撃時はFWやサイドが孤立し、守備時はこの穴をフリーで使われ、プレッシャーのない状態から制度の比較的高い中長距離のパスも狙われる。住永選手・岡本選手の日体大コンビが現在ここを担っていますが、今年は5人交代可能の変則ルールでもあり、このポジションに後半元気な選手を入れるというのは選択肢としてアリだと思います。昨年、シーズン通して得点が少なかった中でも攻撃が機能した試合は、國澤選手がゴール前まで走り込んで先制点を決めたリーグカップのベレーザ戦3-0だったり、大久保選手が前でパスを捌いて横山選手や鈴木陽選手に繋げた日体大F戦3-0だったり、この中盤真ん中の選手が攻撃に強く関与した印象があります。或いは、FWの1人が下がる。サイドの選手どちらかが中央に寄る。など、この穴を塞ぐ必要があります。常時塞ぐ必要もないんですけど。常に穴があるのが問題なので、相手がやり易いんです。今はサイドの2人が中に寄る印象がありますが、正直あまり機能していません。サイド深く抉って来たり、サイドバックの追い越しがほとんどないので、相手とすればパスにしろドリブルにしろシュートにしろ、中央への斜めの侵入だけ切っとけば良いとなります。じゃんけんで2種類しか出してこない相手なら、対応を間違えなければ負けることが無いようなもので。常に4択や5択を突き付けてくるベレーザみたいにはできないにしても、せめて3択には、じゃんけん状態にはしたい。

今年初めての有観客試合、8/1長野UスタジアムでのASハリマアルビオン戦。どのような試合になるのか、どのような運営となるのか。楽しみでもあり、心配でもあります。