【1.新型コロナに関わる諸問題について ⑤動物由来の感染症対策】(代表質問より)
5つ目は野生動物対策として動物由来の感染症対策について県の取組みをお聞きしたい。
世界を席巻する新型コロナウイルスの発生源については、中国・武漢市の海鮮市場において野生動物との接触によるものと主に指摘されています。
従来から野生動物との接触により、ウイルスが突然変異を起こし、我々人類にも多大な損害を及ぼした例は多数あると言われております。例えば、国内においても、北海道ではエキノコックスの感染を避けるため、野生のキタキツネに触らないというのは常識となっています。
感染拡大とともに、新たな感染症を予防する観点から、専門家の意見をもとにして県内に生息が確認されている野生動物の特性を踏まえた感染症に関する正しい情報をいち早く入手して、県民の皆様にその情報を周知することが以前にもまして重要となっております。
【質問】
そこでお伺いしますが、新型コロナウイルス感染症が蔓延した原因として、野生動物との接触を指摘する声もあるが、その点に関して千葉県の考え方はどうか。
【答弁】
新型コロナウイルスは、はっきりしたことはわかっていませんが、海外において野生動物から人へ感染した可能性はあると考えられています。国内では、本県も含めて野生動物との接触の機会は極めて限定的なものと認識しております。
いずれにせよ、野生動物は、どのような病原体を保有しているかわからないことから、不用意に接触しないことが大切であり、県は、これまでも動物由来の感染症について注意を呼び掛けてまいりました。
県としては、引き続き、新型コロナウイルス感染症をはじめとする「人と動物の共通感染症」の予防方法等について、ホームページで情報発信するなどして、正しい知識の普及啓発を図ってまいります。
【質問】
ペットと野生動物との接触を抑制するためにどのように取り組むのか。
【答弁】
犬を放し飼いにしたり、猫を屋外で飼ったりした場合、これらのペットが野生動物の生息域に入り込むことで、野生動物が保有する病原体に感染する可能性が高まります。
このため、「犬の係留」と「猫の屋内飼養」などが、ペットと野生動物との接触を抑制し、感染の防止を図っていく上で重要であり、千葉県動物の愛護及び管理に関する条例でも規定しているところです。
今後も、飼い主やペットを各種感染症から守るため、千葉県獣医師会等の関係団体と連携しながら、適正飼養の普及啓発を図ってまいります。
【要望】
飼い主やペットを感染症から守るため、県獣医師会と連携して対応していくとのご答弁をいただきましたが、関連して、ペットの飼い主が感染して病院や施設に入らなければならない場合のペットの預かりを含むペットの取扱いについて環境省からその対応が示されています。本県としても関係機関との協働で対応していただくように要望いたします。