4〜5歳の子どもが楽しめる屋外遊び10選
創造力を高めたり、周りと協調したりすることを覚え始める4~5歳児。
身体の使い方もよりダイナミックになり、様々な外遊びに挑戦することができるようになります。
チーム分けをしてチーム内で役割を決めたり、子ども同士で相談して遊びのルールを増やしたりする事もできるようになるので、遊びの幅も広がります。
大人は遊びの補助役として子どもの様子を見守っていきたいものですね。
「外遊びを再び日本の文化に」をミッションに掲げ、外遊びを開発し、広めたりしているNPO法人ゼロワンでは、今回、4~5歳児が楽しめる外遊びをまとめてみました!
2~3歳児向け外遊びはこちら!
小学生向けの外遊びはこちら!
外遊び目次
- はないちもんめ
- 人間オセロ
- 手押し相撲
- まりつき
- ストップ遊び
- だるまさんの一日
- 紙ひこうき
- 門番ジャンケン
- 的当て水鉄砲
- あぶくたった
4〜5歳児が楽しめる外遊び1:はないちもんめ
画像引用:こどもの国幼稚園|花いちもんめ!
花いちもんめとは・・・
花を買う際に、値段をまけて悲しい売り手側と、安く買ってうれしい買い手側の様子が歌われているという設定があるそうです。
おすすめポイント
- 歌を唄いながら何かをする、じゃんけんの勝敗がわかるといった成長がみられる4~5歳。
- はないちもんめは歌詞もわかりやすく面白みがあるので、子どももすぐ覚えられます!
- 最初は各チームに大人が入ると、ゲームを進めやすいです。
遊び方概要
画像引用:花いちもんめ|公益財団法人日本レクリエーション協会
- 同じ人数の2グループA・Bをつくり、グループごとで手を繋いで横一列になります。
- まず、グループAが「買って嬉しい花いちもんめ」と歌いながら、前に進みます。
- グループBは後ろに進みます。次に、グループBが「負けて悔しい花いちもんめ」と歌を歌いながら、前に進みます。その時、グループAは後ろに進みます。
- 交互に、「タンス長持ち あの子が欲しい あの子じゃわからん 相談しましょ そうしましょ」と歌の一節を交互に歌いながら前後に歩く。
- 歌が終わると、それぞれのグループで相談して、相手のグループから誰をこちらのグループにもらうかを決める。決まったグループは「き~まった」と叫ぶ。
- それぞれのグループは手をつないで一列に並んで向かい合い「××ちゃんが欲しい」と前に進みながらもらいたい相手を披露しあう。
- 双方の代表者がじゃんけんを行い、勝ったグループの主張どおりにメンバーがもらわれていく。
- 2〜7を繰り返して、最終的にどちらかのメンバーがいなくなるまで続けます。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
4〜5歳児が楽しめる外遊び2:人間オセロ
画像引用:人間オセロ|日本レクリエーション協会
おすすめポイント
- チームで遊べるようになる4~5歳児にぴったりな人間オセロ。
- 身体を動かすだけではなく、頭も使うので、達成感やチームの一体感も育ちます。
遊び方概要
- 人数に合わせてコートを描く、チームカラーの分かる帽子などを用意します
- 各チームで自分の番号(順番)を決めます
- コートの中に両チーム全員が入り、10秒間好きなように移動します
- 先攻チームの1番の人は、相手チームの人に近づくように3歩移動します
- 移動して相手チームのメンバーを自分のチーム2人で挟むことが出来たら、「オセロ」と言いながら相手チームのメンバーを自分のチームの色にチェンジします
- 続いて後攻チームの1番のメンバーが、オセロを目指して先行のチームのメンバーに近づくように3歩移動します
- 全員が1回移動するまで繰り返します
- 全員が移動したら、先攻チームの一番の人から繰り返します
- 相手のチームを全滅させるか、決められた時間内で数の多いチームが勝ちになります
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
4〜5歳児が楽しめる外遊び3:手押し相撲
おすすめポイント
- 2人から楽しめる手押し相撲。普通の相撲よりもルールがわかりやすいので、導入としても良いですね。
- 押し合う時には相手をたたいたり強すぎたりしないように、最初に対大人で慣れてから子ども同士で楽しむようにすると理解しやすいです。
- 人数が多い時はチーム戦にしたり、勝ち抜き方式にしたりすると盛り上がります。
遊び方概要
画像引用:【残したい日本の遊び】親子で相撲を楽しむ「相撲遊び」|いこーよ
- 2人が立つ位置に線を引きます。
- 2人で向かい合って、線に足を揃えて立ちます
- お互い手と手で押し合って、相手の足が線から動いたら(体勢が崩れたら)勝ちです。
- 押し合うだけでなく、手を引くことも勝つためのコツです。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
4〜5歳児が楽しめる外遊び4:まりつき
画像引用:学校法人道和学園 道和幼稚園~教育~
おすすめポイント
- まりではなくボールでも楽しむことができるまりつき。
- ボールを跳ね返らせることが最初は難しいですが、慣れてくると足の下にくぐらせることもできるようになってきます。
- わらべうたに親しむこともできるので、日本の伝統文化として伝えていきたい遊びですね。
遊び方概要
今回は定番の「あんたがたどこさ」の遊び方を紹介します。
- まりを用意します。ゴムボールなどでも代用可能です。
- 「あんたがたどこさ」を歌いながら、まりをつきます。
- 「あんたがたどこ『さ』、肥後『さ』、肥後どこ『さ』~」の『さ』の部分で、まりを足の下のくぐらせます。
- 歌の最後の「それを木の葉で、ちょいと隠せ~」の『ちょいと隠せ』の部分で、まりをついて、地面に着くまでのあいだに体を一回転させ、まりをキャッチします。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください
4〜5歳児が楽しめる外遊び5:ストップ遊び
画像引用:ストップ|公益財団法人 日本レクリエーション協会
おすすめポイント
- ボールを思った方向に投げることができるようになるので、4~5歳でも十分楽しむことができるストップ遊び。
- 最初は親を大人がやると、子どもがルールを理解しやすくなります。
- ボールの管理がしやすいかごなどを近くに置いたり、逃げる範囲をあらかじめ決めておくと遊びやすいです。
遊び方概要
- 円を描いて、真ん中にボールを置きます。
- 親を1人決めます。親以外のプレイヤーはそれぞれ、番号を決めます。
- 全員円の中に片足を入れます。
- 親は好きな番号を言います。
- 呼ばれた番号のプレイヤーは、ボールを拾い上げて、「ストップ」と言います。
- 呼ばれた番号のプレイヤー以外は、親が番号を言ってから「ストップ」の掛け声がかかるまでの間に逃げ、掛け声がかかったらその場で立ち止まります。
- ボールを持っているプレイヤーは、円の中から、立ち止まっているプレイヤーにボールを当てます。
- 狙われたプレイヤーは、足をその場から動かさずに、ボールを避けます。
- 当てられた人は負けです。その人が掛け声をかける人になり、5からゲームを繰り返します。
- ボールを当てることができなかったら、もう一度5からゲームを繰り返します。
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
4〜5歳児が楽しめる外遊び6:だるまさんの一日
画像引用:日本レクリエーション協会|だるまさんが転んだ
おすすめポイント
- だるまさんが転んだができるようになったら取り入れたい「だるまさんの一日」。
- 「○○した!」という動詞はなかなか考え付かない子もいるので、最初は種類を制限して「食べる、寝る、運転した、困った、怒った」だけにしてみたり、大人が鬼の近くで助言したりするようにするとゲームがスムーズに進みます!
- しぐさが間違っているのか判断しにくいので、最初は捕まえないで進め、慣れてきたら鬼が判断して進めていけるようにしましょう。
- 子どもの表現力も培われる楽しい遊びです。
遊び方概要
基本的なルールは「だるまさんが転んだ」と同じです。
- 鬼を一人決めます。
- 他の人は鬼から離れたところ(スタートライン)に立ちます。
- 鬼は顔を伏せた状態で「だるまさんが・・・運転した」等、だるまさんの日常を想像して、他の人に伝えます。
- 鬼が「だるまさんが・・・」と言っている間、他の人は鬼に近づきます。
- 鬼が「・・・運転した」と言いながら振り向いたら、他の人は運転するしぐさをします。
- しぐさが間違っていると鬼が判断した場合は、鬼と一緒に手をつなぎます。
- 鬼が「だるまさんが・・・」と言っている間に、他の人は急いで鬼の方に近づき、鬼に捕まっている子の手をチョップして切り、スタートラインへ走ります。鬼は「ストップ」と言って他の人を止めます。
- あらかじめ決められた歩数(5歩から10歩)を鬼は移動し、他の人にタッチできたら交代します。
遊び方動画
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4〜5歳児が楽しめる外遊び7:紙ひこうき
おすすめポイント
- 誰が一番遠くまで飛ばせるか盛り上がる紙飛行機。
- 折り方を統一してみんなで投げ合う事も楽しいですが、徐々に自分で折り方を工夫したり、折る素材(折り紙だけではなく、画用紙や新聞紙など)を変えてみたりしていくと様々な発見があります。
- 4~5歳になってくると折り方がわからない子に教えてあげる事もできるので、相手へのおもいやりの気持ちも育ちます。
遊び方概要
- 折り紙等を使って紙ひこうきを作ります。
- 外へ出て、スタート地点を決めたら、線を引いたり石を置くなどして、目印をつけます。
- スタート地点から、紙ひこうきを飛ばし、遠くまで飛ばせた人が勝ちになります。
遊び方動画
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4〜5歳児が楽しめる外遊び8:門番ジャンケン
画像引用:門番じゃんけん|日本レクリエーション協会
おすすめポイント
- チームで協力して楽しむことができる門番ジャンケン。
- 子ども同士で協力し合う事を楽しめるようになる4~5歳児からルールに沿って楽しむことができます。
- 陣地がわかりやすいようにしっかりと地面に書いておくことがポイント。大人は門番についてあげると、じゃんけんのトラブルを防ぎやすいです。
遊び方概要
画像引用:門番じゃんけん|日本レクリエーション協会
- 人数に合わせたコートの広さを決めます
- オニと子を決め、オニはコートの中に陣地(牢屋)を作り、そこへ門番をひとり配置します※オニの数は子の数よりも少なくします
- コートの中で鬼ごっこをします
- オニにタッチをされたらじゃんけんをします※勝ったら逃げられますが、負けたら陣地に入ります
- 逃げている子は陣地の前にいる門番に「門番ジャンケン」と声をかけることでじゃんけんが出来ます
- 門番に勝ったら、陣地に捕らわれている子を全員復活させてあげられます
- もし門番にじゃんけんで負けてしまったら、陣地に入ることになります
- 決められた時間に全員が捕まらなかったら、子の勝ちになります
- 時間よりも早く全員を捕まえられたらオニの勝ちです
遊び方動画
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4〜5歳児が楽しめる外遊び9:的当て水鉄砲
参考画像:的当て水鉄砲|ほいくる
おすすめポイント
- 的を作る事でより遊びの幅が広がる水鉄砲。
- 水鉄砲だけではなく、マヨネーズの空き容器や水風船などでも楽しめます。
- 様々な遊び方ができるので、子どもたちで相談しあって的を決めたり、ルールを考えたりすることも楽しいですよ!
遊び方概要
- まずはシンプルに…
的となるものに当てて倒す。
- 色の変化も楽しんでみる
水性ペンで描いたイラストを的にして、水を当てて色が変わる様子を楽しむ。
チームに別れて水集め
バケツなどを2つ以上用意し、「よーいどん!」で水鉄砲でバケツの中に水を入れる。
多く入れた方の勝ち!
- ゴール目指してよーいどん
カップなど、倒れにくいものを的として用意する。
横並びで並べ、「よーいどん!」で水鉄砲で水を当てて前に進ませる。
あらかじめ決めておいたゴールラインに先にたどり着いた方の勝ち!
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
4〜5歳児が楽しめる外遊び10:あぶくたった
画像引用:あぶくたった~幅広く楽しめるおもしろ伝承遊び~|ほいくる
おすすめポイント
- わらべうたを歌いながら楽しむあぶくたった。
- 怖いものはたくさんありますが、最初は「雷、鬼、おばけだけ」というように逃げる対象のものを決めておくとわかりやすいです。
- 慣れてきたら、鬼が「風の音」のあと風のまねをしたり、ジェスチャーを付け加えると子どもの表現力も培われ、更に盛り上がりますよ。
遊び方概要
- 1.鬼を決めます。人数が多い場合は鬼も増やします
- 2.鬼はしゃがんで両手で顔を隠し、他の人は鬼を囲んで手を繋ぎます(かごめかごめと同じ要領)
- 3.歌に合わせて鬼の周りをぐるぐる歩いて回ります
- (♪ あーぶくたった煮えたった 煮えたかどうだか食べてみよう)
- 4.鬼の方を向き、食べる真似をします
- (♪ むしゃむしゃむしゃ)
- 5.首を横に降り、片手を顔の前で左右に揺らします。
- (♪ まだ煮えない)
- 6.3の歌を2、3回繰り返します、その後下の歌を歌います。
- (♪ もう煮えた
- (♪ ごはんを食べて 歯磨きをして おふろに入って 電気を消して)
- しゃがみ、両手を方頬にあてて目をつぶって寝るジェスチャーをします
- (♪ おやすみなさーい)
- 5.みんなが寝たら鬼は輪の外側に出て、「トントントン」と言います。
- 6.寝ている子は「なんの音?」と聞きます
- 7.鬼は「風の音」「新聞やさんの音」「冷蔵庫の音」「物が落ちた音」など答え、寝ている子たちは「あーよかった。」と言ってまた寝ましょう
- 8.5~6を繰り返した後に鬼が、「おばけの音」「鬼がきた音」などと言ったら寝ている子たちは「キャー」と一斉に逃げ出します
- 9.あとは普通の鬼ごっこと同じ。
- 鬼にタッチされた人が今度は鬼になってまたはじめから、繰り返して遊びます
遊び方動画
より詳しい遊び方はこちらを御覧ください。
4~5歳児が楽しめる外遊びを紹介しました!
個々で遊んでいた子どもたちが、チームを組んで協力をしたり相談したりしながら遊ぶようになるのが4~5歳児。
友だちと関わりながら楽しめる外遊びを積極的に取り入れていきたいですね。
言葉の理解は大人顔負けになりつつあっても、まだまだ子ども同士のトラブルやルールがわからず困ってしまうという場面はでてきます。
大人がサポートしながら、子どもの遊びをより展開していけるように楽しみましょう!
今回紹介した以外にもゼロワンでは「外遊び図鑑」というコンテンツに100個以上の外遊び記事を紹介しています。
気になる方は是非チェックしてみてください。