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落語家・柳亭市寿 WEB

言い訳

2020.07.26 13:30

22日連雀亭 鹿政談

24日池袋演芸場 たらちね


どちらの高座も

下げ(オチ)前の大事なところで

セリフがとび、

リズムがごちゃごちゃして台無しでした。

そういう高座の後は地味にテンションが下がっております。


噺家はお客様に笑っていただく立場。

陰気な姿は見せない方が良いし、

こういった日記のようなものも

お目にとまっている以上、

あまり暗くなるようなことは書かない方が良い気がします。

じゃあなぜ書くか、

日記を、

そして随筆を、

それは書きたいからでしょう。


噺家としてのスタイルを真っ当に踏襲するなら

書かない方がいいかもしれない。

ですが、書く以上はやはり

芸人・柳亭市寿として書くのだから

それはやはりどうみられるかを考えてしまう客観的な視点が働いてしまいます。


裏も見せるのが

この20年で発展したブログの面白みでもあります。

立川談志師匠が、生きる姿もドキュメントとして魅せたソレは、誰よりも早いブログの公開だったのかもしれません。

「芸人は言い訳していいんだ」

と、浅草キッドさんとのラジオでも言っていたのを私は記憶しております。

ここで言い訳していいんだ、、、


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つまりこれが↑言い訳であります!

どんなに言い訳しても

同じ高座の上でしか解決できない問題を

たらたらブログのネタにする。

これであります!言い訳とは!

なんだこの言い訳のマトリョーシカは!


思い返せば、

前座の時に黒門亭の高座で

「子ほめ」の途中、セリフがループし

あたまが真っ白になり、

急遽「道灌」に切り替えて高座を終えたことがありました。

先日高座でセリフがとんだ際の戸惑いはそれ以来でしょうかねぇ。


自分一人の落語会じゃない限り

前後の出演者のネタも想定しなくてはならない。

22日の連雀亭は3人中のトリの出番。

24日の池袋は前座の後の二ツ目の出番、

後ろの師匠方はネタ出し。


他の出演者に挟まれる会ではこういう勉強が出来る。

やはり経験を積まなくてはなりません。

日々の経験に感謝。

そして言い訳を聞いてくださったブログの前の貴方にも感謝です。


俺よ、次へ進もう、

セルフ

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