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続・アルコール濃度の表し方

2020.07.27 06:26

前回のアルコール濃度の表し方のブログの続きです。


前回のまとめ

・アルコール濃度の表し方にはvol%(容量パーセント)とwt%(重量パーセント)があること

・通常売られているときには、vol%(容量パーセント)が使われていること


酒屋さんで酒屋さんが消毒用に使うことを想定して発売している高濃度スピリッツに63度・65度・66度・69度・70度・71度・75度・77度・80度などいろいろあるなぁと思ったのですが、この「度数」もvol%(容量パーセント)を指します。


ブログを見てくださった方から「アルコールプルーフ」のご指摘もいただいたので、このブログには追加してお伝えします。すばらしいネタをいただきありがとうございます!

アルコールプルーフっていうのは洋酒のボトルに「80proof」って書いてあるのを見たことあないですか? これは40度のお酒を意味します。若かりし時代バーボンに凝っていた頃を思い出すなぁ(今は喘息のためにほとんどお酒が飲めない体になりました)。

サントリーのホームページに分かりやすく書いてあったので、引用させていただきます。


「プルーフ」とはアメリカやイギリスで伝統的、習慣的に蒸溜酒のアルコール度数を表す際に使われる単位です。

アメリカンプルーフは、0.5倍するとアルコール度数になります。

例えば、80アメリカンプルーフはアルコール度数40度を意味します。

イギリスのブリティッシュプルーフは、0.571倍した数字がアルコール度数です。

100ブリティッシュプルーフは57.1%、70ブリティッシュプルーフなら、約40度ということになります。


消毒用アルコールとして「プルーフ65」などと書いて売っているものがネットニュースでも問題になっていましたね。理由わかりますよね? これはねぇ・・・


そして高濃度スピリッツを調べていくうちに面白いことが分かりました、という話にもっていきたかったからなのですが、さらにブログを見てくださった方から「飲用不可」の高濃度アルコールについて教えていただいたので、そちらも・・・(実はこうやって話がふくらんでいくのでオンラインライブのときもなかなか時間が足りなくなるのでした)。

今春、厚生労働省・国税庁より、飲用不可=酒税のかからない高濃度のアルコール製品を消毒用として販売することが認められました。国税庁の資料はこちら(酒税の高さに驚くこと必至なのでぜひご覧ください)。

厚労省からの通知では当初は70vol%以上だったのですが、続いて60vol%以上でOKになったので、発売されている度数も幅があります。それぞれのお酒メーカーさんの苦労がしのばれます。アルコール度数は上げれば上げるほどコストがかかりますもんね。

その中で秀逸やなぁと思ったメーカーさんがあるので、次回は本来お話する予定だったそのお話に行きたいと思います。

今回のブログではコメントをくださった方々のおかげで、私の想定していないところまで話を広げることができました。教えてくださり本当にありがとうございましたm(__)m