【1.新型コロナに関わる諸問題について ➅学習支援コンテンツの充実】(代表質問より)
6つ目は教育関連として、学習支援コンテンツの充実についてお伺いします。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、県内の多くの学校においては、春休み期間を含む約3ヶ月の間、臨時休業となりました。
この期間においての学びを止めないために、県教育委員会では、ウェブサイト「チーてれスタディーネット」を立ち上げ、児童生徒の学習を支援してきました。
「チーてれスタディーネット」では、教科書別に作成された10分前後の「学習動画」と、動画の内容に合わせた「学習プリント」が用意されており、自宅において学習を進めることができるだけでなく、繰り返し視聴することにより、自分のペースで学習を進めることができる利点もあります。 (※画像をタップするとサイトにジャンプします ↓ )
本県では、5月25日に緊急事態宣言が解除となり、6月から多くの学校が再開しましたが、感染症流行の第2波が到来する可能性が高いうえに、台風や地震などの災害により、今後いつまた学校を休業せざるを得なくなるかわかりません。
一方、昨年6月、全ての児童生徒がその状況に応じて効果的に教育を受けることができる環境の整備を図ることを目的に、「学校教育情報化推進法」が成立したことにより、県においても、学校教育の情報化の推進を実施する責務が明確化されています。
これらを踏まえ、オンライン教育の一層の整備や推進が求められ、また感染の再拡大や災害による学びの中断に備える上でも、オンライン教材(コンテンツ)の充実と提供を今後も継続的に推進するべきではないでしょうか。そこでお伺いします。
【質問】
新型コロナウイルス感染症が収束しても、授業動画の作成に継続的に取り組む必要があると思うがどうか。
【答弁】
県教育委員会では、臨時休校中の家庭学習を支援するため、4月、5月に小中学校等で学習する内容について、授業動画を計893本作成し、ホームページを通じて公開しました。
本動画は、県内で使用されている各教科書に沿って作られており、途中で動画を止めながら一人で繰り返し学習ができることなど、多くの市町村教育委員会や学校から評価いただいております。
これを受け、今年度中は、進学や入試を控えた小学6年生と中学3年生向けの動画を作成し、順次ホームページ上で公開することとしております。
また、万が一、再度の感染拡大や自然災害等により休校が拡大した場合には、これまでのノウハウを生かして、迅速に動画を作成できるよう、あらかじめ体制を整えてまいります。
※(補足説明)我が党の提案で、チーてれスタディーネットの学習動画が休業期間中にチバテレビで放映されました。
(※画像をタップするとサイトにジャンプします ↓ )
その他の学習支援コンテンツとして、6月補正予算で「ICTを活用した学習支援」事業(3億3,233万円)が計上され、学校再開後の児童生徒の学習を支援するため、授業の補助として家庭でオンライン学習ができるよう、県立学校には学習支援ソフトを導入するとともに、市町村立小中学校等に対しては学習支援ソフトの導入に係る経費の1/2の助成を行うことについてその内容を確認したい。
【質問】
学習の充実を図るために、小中学校では学習支援ソフトをどのように活用していくのか。
【答弁】
県教育委員会では、この度の補正予算において、市町村立小中学校等におけるオンライン学習支援ソフトの導入について、経費の一部を助成することとしており、現時点で県内ほぼ全ての市町村において学習支援ソフトの活用が見込まれております。
この学習支援ソフトを通じ、児童生徒が学校だけでなく、家庭でも学習指導要領に準拠した練習問題に繰り返し取り組むことができ、臨時休校中の学習の補充のみならず、学校再開後の学習のつまずきも早期に発見、対応できるようになるものと期待されます。
県教育委員会としては、学習支援ソフトの効果的な活用事例を示し、市町村教育委員会と連携しながら、全ての児童生徒が今年1年間の学習内容をしっかり身に付けられるよう、取り組んでまいります。
【要望】
受験科目の学習コンテンツについては民間各社から用意されているが、受験以外の科目や専門高校の科目については、用意されていないことが多いと思うので、学ぶ機会の取りこぼしがないようお願いする。