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豊かな人生の道標~人生一度っきり。

【何でもしてあげること】餌を取らないライオンが「百獣の王」であるはずが無い。

2016.06.16 23:05

かつて、日経新聞にこんな記事が載っていた。

(迫真)地方発 成長のヒント(3) 「バリアアリー」

介護業界で「夢のみずうみ村」方式が広がっている。発信元は作業療法士の藤原茂(64)が理事長を務める、社会福祉法人夢のみずうみ村(山口市)だ。

手すりのない廊下や段差の多い介護施設を提唱する藤原氏

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手すりのない廊下や段差の多い介護施設を提唱する藤原氏

 「フランチャイズチェーン(FC)の一つとして傘下に入りたい」。藤原には今、病院の理事長などからこんな申し出が次々と入る。受けた誘いは70件以上。藤原はFC展開はほぼ断るが、ノウハウは教える。直営で千葉県浦安市と東京都世田谷区に進出したほか、まねる施設が相次ぐ。

 広がる理由は「通ううちに要介護度が軽くなる人が多い」まれな施設だからだ。「上げ膳据え膳」が介護施設の主流だが、それでは利用者の生活力は戻らない。手厚い介護が逆に生活力を奪う矛盾を経験した藤原が「自ら動き、選ぶことで回復できる」仕組みを編み出した。

 2001年に山口市に設立したデイサービスセンター。廊下には手すりがなく段差も多い。利用者は家具などにつかまりながら歩く。昼食時には足の不自由な人ですら歩いて自分の料理を運ぶ。「バリアフリーならぬバリアアリーです」と藤原は笑う。施設での過ごし方もお仕着せではない。陶芸や料理教室、プールなど200種類以上から、本人が考えて選ぶ仕組みだ。

 10年の国勢調査で人口が減少に転じた日本。だが山口県は1986年から減り始め、高齢化率は全国4位だ。人口減の先進地域でもまれた事業は、これから問題が深刻になる都市で展開するときに強い武器になる。

 両備ホールディングス(岡山市)の会長、小嶋光信(68)は人口減社会の下での鉄道経営を考え続けてきた経営者だ。06年に引き継いだ和歌山電鉄(和歌山市)など廃止寸前の事業者を傘下に収め、業績や利用者数を回復させた小嶋は「公共交通の再建請負人」として知られる。

 その手法は「正攻法と人目を引く奇策との組み合わせ」。和歌山電鉄では、勤務体系の大胆な組み替えで人件費を半減させたが、それだけでは客は増えない。同時に気鋭のデザイナー、水戸岡鋭治(66)に「乗りたいと思わせる面白い車両」の設計を依頼し再建を軌道に乗せた。

 和歌山では今、水戸岡の設計したいちご電車が人気だ。利用者は年192万人から220万人に回復。収支も5億円の赤字からほぼ均衡するまで改善した。「危機こそ成長の好機」と話す小嶋。少子高齢化が進む地方で得たノウハウは大都市圏ばかりか、今後人口減が始まるアジアでも生かし得る。

2013/9/4付 情報元 日本経済新聞 朝刊


介護施設に、あえてバリアを作るというのだ。

もちろん、限られた施設内のエリアである。

街中、バリアだらけでは、高齢者や障碍者は安心して歩けない。


しかし、ここでは、あえてバリアを作ることによって、

一人一人の努力、向上心、習慣により、

自分自身の力をつけていこうという試みである。


なるほどと思った。


高齢者や障碍者に大変だろうと1から10まで助けたり、

介助してしまうと、自身の力はますます弱ってしまう。


自分でできる可能なことは、

すこし不便でも大変でも、もう一歩努力してやってみることが

自分自身のために大事なんだと実感しました。

以前にも触れた

老子曰く、「授人以魚 不如授人以漁」

「ある人に魚を一匹与えれば、その人は一日食える。
しかし、 魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える。」


できないから、無理だからといって、

代わりにやってあげてはだめですよ。


その人にできるように、やり方を粘り強く

教えてあげなければなりません。


何もできない御仁が、威張っているだけでは、

次の世代もまた何もできない集団。


そして、魚をくれる人がいなくなったら絶滅するだけですから・・・

自然の淘汰の摂理は、後悔しても遅いですからね。


青年は教えられるより、
刺激されることを欲する。

ゲーテ


上が口先だけだと、

下も皆、それに倣う。

よって、綺麗に崩れ去る。