お客様は専門知識を知りたい訳ではない
お客様は専門知識を知りたい訳ではありません。自分の悩みが解消されたり、問題が解決されることを望んでいます。それなのに、専門知識ばかり押し付けるようなブログを書いている人が多いです。
何かしら病名で検索すると、お医者さんやクリニックのサイトが、ずらっと出てきます。ほとんどの人が、小難しい専門知識を書いています。医学用語は、それだけでも既に難しいです。それを難しく書くので、文字量も増えます。これをじっくり読める人は、素人にはいません。
料理教室をやっている人が、ブログで食材について、詳しく説明していました。ビタミンがどうとか、カロチンがどうとか、カプサイシンがどうとか。まるで、学校の授業のようです。そんなことは、どうでも良いのです。知らなくても料理は作れます。
いくら専門知識を書いても、なんだか難しそうな人だなと思われ、集客がしにくくなるだけです。ネット社会になり、人間の「考える力」が格段に落ちました。小難しいことを言っても、それを理解できる人が減っているのです。集中力も落ちています。これはもう個人レベルでは、どうしようもありません。時代が変わっているのに、情報を出す側が昔のままだと、当然、取り残されます。
テレビに出続けている人や、本を出版し続けている人は、必ず分かりやすいです。そうしないと、テレビには出れません。本も出せません。限られた時間やスペースでは、専門知識を述べる余白がありません。あれこれ言うより「寝たら治る」と言った方が、分かりやすくて説得力があるのです。
ブログは自由です。文字数の制限もありません。だからこそ、その人の実力が問われます。いくら書いても構いません。が、読む方の側に立てば、分かりにくいことをいくら書かれても、読む気にはなれません。自由であるからこそ、いかに専門知識をひけらかさず、端的に分かりやすく書くかです。そういうブログだけが、読んでもらえるのです。