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【生薬の不思議な話 夏枯草(カゴソウ)編】

2020.07.28 09:00

前回の記事でもお話しした大暑(たいしょ)ですが、実は大暑は二十四節気では立秋までの期間と言われており、さらに3つに分けることができます。

これは七十二候(しちじゅうにこう)という考え方で、二十四節気をそれぞれ初候(しょこう)、次候(じこう)、末候(まっこう)に分けたものです。

ちょうど今頃は次候の土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)の頃です。

熱気がまとわりつく蒸し暑い頃という意味ですが、木や草花はちょうど成長期で、緑をますます濃くしていきます。

ところが反対に「夏に枯れてしまう草」があるのをご存知でしたか?

文字通り、夏枯草(カゴソウ)というもので、別名ウツボグサとも言います。

中国の最古の医学書『神農本草経』(250~280年ころ)にも「夏枯草」の名で収載されているというとても古い生薬です。

6~8月に、唇のような形をした紫色の花が密集してつきます。

日本各地の山の草原でよく見かける花ですが、日当たりの良い平地にも多く咲いています。

見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

花の上のほうから開花して、いちばん下に小花が咲くころには、上のほうは枯れ始めて茶褐色になっています。

本格的な夏には、枯れて黒っぽくなったまま、花をいつまでも残しているのが特徴です。

花が褐色になりかけのころ、地上部を採取して日干しにしたものは生薬としても使われ、利尿作用や炎症を抑える効果があるとされています。

生薬の名前の由来、まだまだ他にもありそうですね。