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リチウムイオンバッテリーシステムの鬼門は夏

2020.07.28 06:08

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いよいよ近畿も梅雨明け間近 暑い夏がやってきます。


夏といえば夏休み、子供達も出かけるのを楽しみにしていますが、暑さが増してきた時にエアコンを使わないと車内で快適に過ごすことはできません

近年のキャンピングカーはカーエアコン以外にキャビンを冷やすことができるエアコンを別に装備することが増えてきました。

エアコンがあることで、真夏でも快適に過ごすことができ、どんどん暑くなる日本の夏を乗り切るには必須の装備になってきました。


キャンピングカーで停車中にエアコンを使用する場合、サブバッテリーの電気で使用するケースと外部充電を使用して使用する場合の2パターンありますが、今回の話は外部電源を接続してリチウムイオンバッテリーを充電しながらエアコンを使用する場合の話です。


リチウムイオンバッテリーなら,ある程度エアコンなどを使用して快適な車中泊ができるのは周知の事実ですが、エアコンを作動させながらサブバッテリーを充電する場合に少々困ったことが発生します。


それは…


「電圧降下」


です。


どういうことかといいますと、エアコンなどの大電流を使用する機器と、リチウムイオンバッテリー用の充電器を同時使用する場合、特に電気を使用するエアコンのコンプレッサー作動時にコンセントから入ってくる電圧が100Vから下がってしまう現象が発生します。

これが電圧降下です。

通常の家電製品はある程度の電圧降下が発生しても大丈夫なようですが、充電器はエアコンのコンプレッサーが作動したタイミングで充電器が停止してしまうのです。


エアコンを止めていれば何の問題もないのですが、真夏の車中泊でエアコンを止めるのはもはや自殺行為です。


原因はオンリースタイル製の充電器がちょっとの電圧降下で落ちてしまうことです。一瞬でも電圧の降下を抑える仕組みを導入すればいいのですが、変に部品を追加すれば故障のリスクを高めるだけなので、個人的には現状のシステムで解決を図りたいと思います。


オンリースタイル製マルチチャージャーは充電電流を40A 20A 10A に切り替えることができ、それぞれの電流をテストした結果、10Aでの充電ならエアコンを使いながらチャージできました。


もっとも電気を使用する夏場に10Aでのチャージ…

リチウムイオンバッテリーのメリットの高速充電を夏場は諦めないといけないという、何とも切ない結果になってしまいました。

ただ、大電流でチャージすることにより、充電器も高温になるためオーバーヒートに備える必要も出てきます。

送風ファンなどを用いてできるだけ電装庫内に風を送るようにしていた結果、オーバーヒートはしなくなりました。

しかし、どんどん暑さが厳しくなってくると、これでも足りなくなってくることが考えられますから放熱は常に考えていかなければならないでしょう。


高性能な充電器がどんどん出てきてキャンピングカーに搭載されるサブバッテリーの主流になってくことが期待されるリチウムイオンバッテリーですが、消費電力や大電流でチャージすることによって発生する熱問題など、まだまだ解決しなければならない課題があるようです。