7月26日(日)オンライン稽古日誌
どーも、ぼくです。
あ、主宰のBobsonです。
いや〜7月も終わっちゃいますね。
梅雨があけません。
言ってる間に2020年も終わっちゃいそうですね。
降り続く雨が今年を象徴しているかのようです。
やまない雨はないというけれど、降り続く雨は人の心を閉ざしていきますよね。
そんな雨続きな感じの脚本を昔書いたことがあります。
「溺れる」という書けない小説家と援交女子高生の作品です。
大学を卒業して初めて書いた作品で、上演予定もなく、地下に潜っていた作品なのですが、2019年の初めに声劇として使って頂き、日の目を見ることができました。
今このコロナ禍で日の目を見ることがなくなってしまった脚本がたくさんあると思います。
私も2本程既にストック状態です。
雨が止んで、そんな作品たちが日の目を見る日が来るといいですね。
ちなみに「溺れる」はこちらから読めますので、気になった方はぜひ!
さて、宣伝もすんだので、本日のオンライン稽古内容です。
・ラジオ体操&筋トレ
・伝言ジェスチャー
・ジブリッシュ
・モノローグ研究
この日は全員Skypeの画面に収まりきるくらいの少人数だったこともあって1つ1つのメニューを結構深掘りしましたよ。
Skypeは普段画面に収まりきらないのが少々難点ですからね。
そういえば先日、オンラインホワイトボードをうまく活用して色々してた友達がいてすごくいーなーと思いました。
オンラインホワイトボード、よかったら使ってみてください!
さて、宣伝もすんだので、各稽古の詳細です。
・ラジオ体操&筋トレ
テレワークばっかりで、家に篭ってるとこの筋トレメニューがなかなか辛いです。。。
メニューつくったの私なんですけども。
テレワークの日でもなるべく歩いたりはしてるんですけど、やっぱり色々落ちてますね。
・伝言ジェスチャー
しりとりをジェスチャーで繋いでいくというもの。
ちょっと刺激を増やそうと思ったので、自分の番で少しぶっこんで、「り」で「りんご」と見せかけて、それをかじる「リューク(デスノート)」ってのをやったんですけど、少し混乱はあったものの、割とあっさり伝わっちゃいましたね。
みんなスマホで四字熟語を調べながらの進行となりました。
その結果、
みたいなことになりました。
実験結果としては、状況を伝えること自体は非常に有意義で頭も使っていい感じだったので、次やる時はしりとりではなく、ゲームマスター的な人がことわざや四字熟語をお題として出すシステムが良さそうです。
稽古場をマンネリ化させず、進化させていくための心がけの1つですね。
・ジブリッシュ
先日、私の不在時に稽古指示を出したジブリッシュ(デタラメ語)の稽古が、どうやらあまりうまくいかなかったという話を聞いたので、稽古動画を見返しまして、ふむふむ、と思ったので、再挑戦してみました。
言語は非常に大切ですが、我々は感情を表す時にこの言語に頼りがちになってしまいます。
感情を素直に行動に移していくために、このデタラメ語を使ってコミュニケーションをとってみようという稽古です。
堅苦しく書きましたが、単純に楽しいですよこれ。笑
やり方はこんな感じ。
結果、前回稽古で団員から伝えられていた課題点を克服することができ、新たな課題も見つかりました。
前回稽古時にはそもそもジブリッシュにならず、「うーあーあー」みたいな、呟きになり感情表現ができていないことが課題だったのですが、今回はそれはクリア。
しっかりと感情を相手にぶつける感覚をみんなもつことができました。
今後の課題としては、ジブリッシュ自体に意味を持たせ始めてしまうということ。
結局言語に頼って伝えようとしちゃうんですね、我々人間というのは。笑
次回やる時はジブリッシュのデタラメ性をさらにあげるといいのかなと感じました。
これもトライ&エラーですね。
後、個人的な話ですが、主宰として、団員が他所のワークショップなどで消化できず、イマイチ理解がおいつかないことがあったりした場合には、なるべく一緒になってそれを解消してあげたいなと思ってます。
団員が他所でエラーのまま終わらず、その次に進めるような手助けができればいいなと。
・モノローグ研究
これも実験的な稽古です。
というのも、私がモノローグをあまり使わない作家だからです。
なぜモノローグを使わないか?
1つ目の理由としては
「私の作風に合わないから」
「モノローグはメタ的な表現で扱いが難しいから」
です。
演劇してるとモノローグって別に自然に感じちゃう表現ですけど、普段ドラマや映画などばかりを見慣れている人にとってはなかなか受け入れづらい表現かと思います。
役者さんが客席に向かって演説というわけではないですが、自分の心情や状況を語っていく。
まず日常生活では起こり得ないことです。
自然な会話を重視するお芝居があると思います。
そんな中にこれが入ってくると、それは作品の「ノイズ」になってしまう可能性があります。
うまく使えば少ない時間でたくさんの情報をお客さんに与えられる優れものなので、何の気無しに使ってしまいそうな表現ですが、実は超〜むずいと思うんです、モノローグって。笑
3つ目の理由としては、
「モノローグを表現する役者のスキルが如実に出てしまうから」
先程書いたようにモノローグはメタ表現で、うまく扱えないとお客さんが引いてしまいます。
つまりモノローグを表現する役者さんは、そのモノローグの時間中、1人でお客さんを引き込み続けなければならないのです。
モノローグは結構長いことが多いですから余計です。
1分あれば、お客さんが作品世界から離れてしまうことなど簡単です。
基礎的な滑舌などはもちろん、動き(動き回ることだけが動きではないです。)、話し方(抑揚、間、トーン、テンポなど)、表情など様々な力が必要なことに加えて、「画」がもつかという問題があります。
「画」がもつかというのは見てくれの良し悪しではなく(もちろんそれも一要素ですが)、役者としての魅力です。
その人のことをずっと見てられるか、見ていたいと思うか、そういう力が必要になると考えています。
上記のような理由から私はモノローグをあまり使いません。
あまり、と書いたのは変化球的なモノローグを使うことがあるからです。
この変化球に関しては、本題から少しそれるので今回はお話を控えます。
という訳で、モノローグという表現には使用にあたり、まだまだ研究の余地が私的にたくさんあるのです。
私は使えるようになるまでモノローグを使わなきゃすむ話ですが、団員は違います。
外部公演などで、モノローグを扱うこともあると思います。
そんな時に躓かないように、研究しておこうという稽古です。
私がモノローグをあまり使わない理由をみんなに話した後、ではどうすればモノローグが上手な役者になれるかをそれぞれに考えてもらいました。
そして既製作品のモノローグを使用して、それぞれ読む前に目標を設定してもらい、それに向けて演技をしてもらいました。
また解釈を本人任せにして、そこに対する演出はつけなかったので(本人のやり方でモノローグに取り組むべく、私の解釈をあえて伏せていました。)、同じホン、同じ人物、同じ箇所を読むにしても真逆の解釈で真逆の全体トーンで読むことになったり、解釈によって演技が変わっていく様も面白かったですねー。
という訳で、私はモノローグ書かなくても、団員たちはモノローグ、真剣に取り組んでますので、モノローグのあるお芝居にもどうぞうちの役者を、ばしばしお使いください!笑
さて、宣伝もすんだので、まとめです。
とても充実した稽古だったので、少々長くなってしまいましたが、だいぶオンライン稽古もサマになってきて、日々発見とスキルアップに繋がってるかなという印象です。
でも、とは言っても、そろそろ稽古場で稽古したいなー。
こちらからは以上です!