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“洗い場”にも求められるデザイン性 キッチンシンク

2020.08.13 03:00

材質はステンレス、人工大理石、鋳物

キッチンシンクは、食器類を洗うためだけのものではなく、鍋やフライパンなど、調理道具を洗う場でもあり、衝撃に強く、キズの付きにくいものが適しています。材質としては、主に「ステンレス」「人工大理石」「鋳物」の3タイプがあります。

ステンレス製は、汚れや錆に強く、耐熱性、耐久性が高いのが特徴です。デメリットは、経年変化により光沢が失われていくことです。細かいキズが付きやすいという弱点もありますが、最近はエンボス加工や特殊コーティングなどの工夫でキズをつきにくくしたタイプも増えています。

人工大理石製は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分としています(人造大理石は粉砕した天然石をセメントや樹脂で固めて成形したもの)。カラーバリエーションも豊富でデザイン性が高く、人工大理石のカウンターと一体型で継ぎ目がないタイプは清掃性も高いという特徴があります。その一方で、ステンレス製に比べ価格が高いというデメリットがあります。

ホーローなどの鋳物は、鉄などの金属の上にガラス質のうわ薬を焼き付けたもので、重厚感があり、デザインやカラーが豊富です。一方で、表面のガラス質にヒビが生じて下地の金属が錆びたり、固い素材のため食器を落とすと割れるなどのデメリットがあります。



商品選びのポイント
つなぎ目の清掃性に注目

シンクとカウンターが同素材なら、接合部の継ぎ目が気にならず掃除がしやすくなります。

一方、シンクとカウンターが異素材の場合、継ぎ目ができるため、そこに汚れがたまりやすくなってしまいます。

継ぎ目をなくす工夫を施した“シームレス加工”の製品もあるので、なるべく段差や継ぎ目がないものを選ぶとよいでしょう。



1分間で理解するキッチンシンク

チェック1 3タイプの特徴比較


チェック2 キッチンシンクのサイズ目安(mm)

キッチンシンクのスタンダードなサイズは

●間口:650~800

●奥行き:450~510

●深さ:180~210


チェック3 シンク形状

主流は右下の写真のように中央部分の奥行が深くなっている形状です。以前人気があった横幅1mほどのジャンボシンクと比べ、幅が20センチほど狭いながらも、容量は約9割。

大きい鍋も洗いやすい上、調理スペースを広くとれるメリットがあります。また排水口を奥にすることで、水の流れを妨げにくいよう工夫されています。


トレンド

カウンターとシンクの継ぎ目の汚れ対策に加え、油や汚れをはじく表面加工を施すなど、シンクの清掃性は向上しています。

また、専用のパレットやプレートをセッティングすることでシンクを多層に使い分けられるようにしたものや、シンクに傾斜をつけてゴミが排水口に流れやすくしたもの等、利便性を追求したシンクが増えています。