諦める力
諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない
為末 大 (著)
沈黙入門と同じような腑に落ち感
私は体育会系の
「苦しさを乗り切れば・耐え抜けば、必ず勝てる!」
「やればできる!諦めるな!」
という雰囲気がとても苦手
高校時代の部活でそれを味わったことがあるのだけれど、
燃え尽き症候群のような事になってしまい、あまり良い思い出はない。。
でも高校のとき、芸大を目指してアトリエに通いデッサンを学んでいた時は
いい意味でほっておいてもらえて、「やればできる!」「みんなで頑張ろう!」みたいな言葉がけもなく、
ただ黙々とデッサンを上達する事に集中できた。
(そして着実に上手くなった)
ここの差の違いは、
「いつだって諦めていい。辞めたくなったらやめていい」
という気持ちになれた事も大きい。
前者は諦める事を許してはくれない。
後者はいつだって自分で諦められる。(それでも諦めたくないと思えた)
諦めるという事に、非常に周りが敏感で。
「やればできる。才能じゃない、努力だ!」という気分に、順応できなかった。
努力を怠る訳ではなくて、もちろん一生懸命やってる。
それでも、たどり着けない事だってある。
だから全能感みたいな空気が肌に合わなかった
ーー
キーワード
・「あなたのためを思って」は要注意
ー今のあなたはよくない状態である、は あくまで他人の主観であって
その人本人ではない。「今の自分と同じになって欲しくないからやめなさい」と言っているのと、客観的に見て勝算がないとドライにいっているのとでは意味が全く異なってくる
ーー
キーワード
「お前がなれるわけないだろう!」といえる優しさ
「なんにでもなれるんだから。なんでもできるんだから」=何者かにならないといけない?
「いつでもやめていい。大それたことをしない」と言ってくれた母が居たから、オリンピックに行けた。自由に生きてこれたのは、
「たかが、かけっこじゃないか」と執着を手放せたから。
ベターを選び続ける