春のめまい ~セルフ整体~
《セルフ整体》
春のめまい
梅の蕾がほころび始めるころにめまいがする人がいます。
それは季節の変化に伴って動物の毛が生え変わるように、人間の体も後頭骨から肩甲骨それから骨盤へと、開く動きが起こって変化しているのですが、筋の硬張り等の影響によって変化がスムーズに行われない為に生じている反応です。
梅の蕾がほころぶ頃は後頭骨に開き始めます。
後頭部を触ると、片側ずつ開いて来ていますので、左右に差があり動いているのが確認できます。
首に硬張りがあると、この動きがじゃまをされて、違和感を生じます。
特に、頸椎四番あたりの筋が硬くなっていると、メニエル氏病と呼ばれるような激しいめまいに襲われることがあります。
頸椎は七つありますが、一番は頭骨内にあって触れません。二番、三番と触って首を反らすと丁度三番の下のところが境になり首が反ります。その反らした時に折れ目になる下が四番なんですが、めまいのする方はこのあたりの筋が硬くなっているために首を反らすことが難しくなっています。
めまいを治すには硬くなった首の筋を弛め、後頭骨がスムーズに動けるようにするのがよいのですが、そのためのいくつかの方法があります。
一つは温湿布。タオルをお湯で絞って小さくたたんで、冷えたらまた絞り直して五分間当てます。
二つ目は、少し難しいかもしれませんが、硬い筋と同じ方の腕に首に繋がる弛緩部分がありますので、そこに愉気をします。
三つ目は、頬骨の愉気です。
両手の指(感度のよい指)を小鼻の両脇の頬骨の始まり部分に当てて、頬骨を下から上に軽く圧をかけながら耳の前まで辿ってゆきます。
そうすると左右に違いがあることが判ると思います。
頬骨は、骨盤の動きと連動していますが、後頭骨や肩甲骨も同じように連動しています。
頬骨の痛いところを順々に愉気して左右が揃うと、頸椎の筋の硬張りが弛んで、後頭骨の左右差がなくなります。
そうすると、春の体の変化からくるめまいは無くなります。
写真
by Hitomi デジカメ