Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

あぐらとうっぷし

2020.07.29 14:13

歳のせいであぐらがかけなくなってしまった。

他にも寝転んでうっぷして絵を描くことも出来なくなった。

これは私にとっては大きなデメリットなのである。

要は気軽に落書きが出来なくなったからだ。


「落書き」

これを馬鹿にしてはいけない。

落書きしていく事で浮かんがモノが形になって行ったり、

落書きから色んなアイデアが浮かぶ事はたくさんあるのだ。

私の絵の発想は落書きから始まったと言っても過言ではない。

それがあぐらをかけなくなって出来なくなったり、

うっぷして絵を描けなくなったのだから困っている。


作品を作る際はあぐらもうっぷしも要らない。

ちゃんと椅子に座って机の上で作業するから関係ない。

でもアイデアが浮かばなかったら作業にも入れないのである。


昔、ある漫画家が言ってた言葉でこんなのがあった。

「みかん箱さえ置くスペースがあれば何処でもマンガが描ける。」

幼い私にはむちゃくちゃカッコ良い言葉として響いた。

みかん箱の上から世の中の人達を楽しませる作品が出来るんだ!

いや、大人になった今もカッコイイ言葉である。


なのに今の私はみかん箱よりも良いテーブルがあっても、

その前に座ることすら出来ないとは・・・、嘆かわしい。

なんやねん?この尻?坐骨神経痛ってのか?運動不足か?

股関節どないなってるねん?ちゃんと骨入ってるか?


だったら椅子に座って机の上でアイデア練れば良いじゃないか!


そう思った読者の方も多いに違いない。

ど・・・、ど素人め!

椅子に座ってアイデア出せりゃ悩みもせんわい!


人には習慣ちゅうもんがあるんだ。習慣ちゅうもんが!

長年寝転んで、または、あぐらかいてアイデア出してたので、

そういうポーズじゃないと上手く頭が回らんのだ。

そういうもんなんだ。よ~く覚えておけってんだ!


人によって様々だろうが、ある境地に入るには

それに見合った状況や心理状態、はたまたポーズもあるんだわ。


「キスもしないでいきなりなんて・・・痛かったわ。」

そういうのと同じだ!(たぶん)


「お酒も回って気持ち良いわ~、今夜なら落ちちゃいそうよ。」

そういうのと同じだ!(おそらく)


「ああ無理よ。あたしこの体位だといけないの・・・。」

そういうのと同じだ!(きっと)


そんな訳であぐらやうっぷしはとっても重要なのである。

無理してあぐらかいてもうっぷしてもしんどいし痛いので

そっちに神経がいってしまってアイデア出しどころじゃないのだ。


しかし、出来ない・・・苦手なものが増えて行く中で

得意になったものもひとつだけある。

それはおそらく懸命な読者諸君ならもうお解りだろう。


アイデアが浮かばない時の言い訳が得意になったことである。