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中村鏡とクック25cm望遠鏡

保積善太郎氏(1)

2020.07.30 02:19

169mm反射経緯台(中村鏡)・160mm反射経緯台(木辺鏡)

 保積善太郎氏は、アストロ光学工業光学技術部長として活躍され、後年「天文と気象」(地人書館)の編集にも携わった方です。

 上は、1942年(昭和17)頃の東星会第2回例会(於:銀座明治製菓)の写真です。(保積氏は後列右側、左は中野繁氏、前列右端は滝田正俊氏)

 保積善太郎氏は、太陽観測や月面・遊星面観測に熱心でした。観測記録を「天界」に多数投稿しています。

 上3枚は、169mm反射経緯台(中村鏡)です。経緯台がピラー脚に搭載されています。

 上の左側が160mm反射経緯台(木辺鏡)、右側が75mm反射経緯台です。160mmは、ハーフピラー仕様、75mmは、主に太陽観測に使用されたようです。

 保積氏はとても器用な方だったようです。上1枚目は月球儀、下は土星儀です。いずれも、保積氏製作。

 保積氏は、自宅の観測場所を「清澄(きよすみ)天文台」と呼んでいました。

(参考文献)

続 日本アマチュア天文史,続 日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1994 

(写真は、いずれも伊達英太郎氏天文写真帖より)