【新プロジェクト、本日より開始】
「Voices/声」
・はじめに
7月に入り、日本でもイスラエルのネタニヤフ首相によるヨルダン川西岸地区の併合に関するニュースが見られました。それに伴う講演会等も開催されています。弊団体はこれまでにも、イスラエル、パレスチナに暮らす若者の「声」を皆さんに届けるべく、合同学生会議やシンポジウムを含め様々な事業を行ってきました。
一方で、この度の西岸地区併合の問題を受け、過去に学生会議に参加したユダヤ人やパレスチナ人たちから個別に話を聞いたのですが、そこで改めて意見の多様性を実感しました。そして何より彼らの意見がお互いに出会う場がないことに痛感させられました。
イスラエル、パレスチナ双方の多様な「声」が出会える場を創ろう、そして、それらを皆さんにも届けたい、そうした想いからこのプロジェクトを企画させていただきました。
・皆さんの考えを共有する3つのステップ
このプロジェクトはイスラエル、パレスチナに暮らす人々が、そして日本に暮らす私たちが匿名かつ自由にイスラエル・パレスチナ問題について考えたことなどを共有できる場を創ることを目的としています。
以下の3つのステップで、皆さんの考えを共有することができます。
ステップ1、 記事を書く
まずは イスラエル・パレスチナ問題に関するトピックを一つ選んでください。
トピックは先ほど「はじめに」で言及したようなイスラエルによる西岸地区併合の計画や日本の対イスラエル外交、パレスチナ難民の支援についてなどご自身の関心のあるもので構いません。日本が抱える問題とイスラエル、パレスチナが私たちに提起している問題とを比較/対照して、それを考察するのも良いかもしれません。
例えば、ある記者はイスラエルによる西岸地区併合の計画を受けて、茂木外務大臣に以下のような質問をしました。
「イスラエルによるヨルダン川西岸地区の「併合」を巡る計画についての日本の立場をお聞かせください。また,一般的な話として,もし中国やロシアが係争中の領土を併合した場合,日本はどのような行動をとるとお考えでしょうか。」(外務省HP参照)
次に、ご自身の記事を作成してください。ニュースを見て、本を読んで、講演会に参加して感じたことや考えたことなどを、自分なりの意見(opinion)や分析(analysis)、体験談(episode)としてご自由に言葉にしていただけたらと思います。
ステップ2、フォームを記入する
記事を書き終えたら、Google Formへのご記入をお願いします。ご記入いただく項目は以下の3点です。
①記事の種類 ②記事のタイトル ③本文
ステップ3、「声」を届ける
ご記入頂いたフォームを受け取りましたら、こちらの方で記事を英訳させていただきます。その上で匿名で弊団体のFacebook pageにて日本語と英語で投稿させていただきます。
・本プロジェクトの目標
本プロジェクトは以下の2点を目標として掲げております。
>皆さんの「声」を発信できる場を創造すること
私たちはSNSを通して政治家の意見(opinion)に耳を傾けることは容易にできます。また、ニュースを通してジャーナリストが伝えたい世界の「いま」について知ることも容易にできます。しかし、ニュースが伝える世界の「いま」は圧縮されたものであることに注意しなければなりません。
すると、同じ「いま」をイスラエル、パレスチナで暮らす人たちはどのように捉えているのか?この問題に関心を持っている日本の方々はどのように捉えているのか?という疑問が浮上してくるように思えます。
そこでこのプロジェクトは皆さん一人一人が考える「いま」を共有できる場を目指しています。
>皆さんと一緒に新たな「気づき」の場を創り上げること
皆さんは、「サラダボウル」のメタファーをご存知ですか?
トマトや、レタス、きゅうりなどそれぞれの野菜が持ち味を出し合うことで、全体としておいしい味ができあがる、という考えから「サラダボウル」は多様性を表すメタファーとしてしばしば用いられます。
日本で報道される中東に関するニュースは、ネガティブな文脈のものが多く、「中東は危険な場所」という先入観や、「パレスチナ人を抑圧するユダヤ人」というイメージばかりが流布してしまいがちです。
このプロジェクトは、そのような均一化しがちなイメージを解きほぐし、皆さんの好みの味(taste)を加えた「サラダボウル」を共に創り上げていくことを目指しています。
これによって、それまで知らなかった考えに出会い、新たな「気づき」を得られる、そんな場を皆さんと創っていけたらと思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、皆さんの「声」をお待ちしております。
*本プロジェクトに関して、ご意見やご質問等ございましたら、下記のメールアドレスもしくはFacebookのメッセージにてお伝えいただければと思います。
メールアドレス:jipsc.since2003@gmail.com