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デキレジ(デキる研修医)になろう!~一医学生の備忘録~

実習での一工夫(所感&メモ)

2016.06.13 01:24

2016.6/17 編集


【はじめに】

現在の病院実習は大きく環境に依存しており、学生のやる気でも大きく変わります。

これだけならまだいいのですが、


『医師国家試験は現場とかけ離れている=実習で学ぶことはあまり試験に出ない』


ということもあり、学生のやる気が低いといったら、目も当てられません。


そのこと(試験で出ない、学生のやる気が低い)もあり、実習先の先生は、教える気もあまりなかったり、逆に学生に気を遣ってか国家試験の勉強してもいいよと、本来なら実習の時間のはずなのに、実習の時間を早めに切り上げる先生もいます。



もう1つ厄介なことは


『医師国家試験対策の予備校が講義動画を出している→医学部の教育がなくても、予備校の動画と問題集で国家試験をパスすることが可能』です。



これでは、日本の医学教育は有名無実です。



こんな状況では、日本の医療は、技術的にも学問的にも倫理的にも将来的には、相当な後進国となってしまう気がします。



そんな危惧を抱きながら、6回生している僕ですが、



日頃、実習で工夫していることをいかに記載していきます。



【英語でメモ】

特に、USMLEを受けようと思っている方には、有効な勉強法かもしれません。



英語でメモをとることは、今日(6/13)から始めました。ちょうどそのときは、外来の見学だったのですが、外来の見学は、特に初診の患者さんは勉強になることが多いです。



「自分だったら何を聞くか?どんな身体所見をとるか?そしてどんな検査をするか?」を考えつつ、先生の外来を見学して、自分の盲点に気づいたり、理由が分からなかったことについては、患者さんが退室した後、先生に理由を聞いて、自分で頑張ってOJTっぽい環境を作っていきます。



ですが、再診の患者さんは、最近の変化を聞いて薬を処方するだけだったりするので、その患者さんとずっと付き合ってきたわけではない(初めてお目にかかる)学生が、外来を見学しても、正直、得るものは少ないです。



そして、外来というのは基本的に初診の方の割合のほうが少ないです。



なので、どうしても外来の見学の質は、まばらで低いものとなってしまいがちです。



ですが、英語でメモをとることによって、英語力が鍛えられます。



特に、将来海外で医療をしようと思ってる人は、当然医学用語を英語でスラスラアウトプットする必要があります。



将来海外で医療をしない人も、最新の知見は英語の論文に掲載されていたりするので、英語は、日本で医療をしようが必要ではありますが、日本で医療をするのと海外で医療をするのとでは、必要な英語力の差が大いにあります。特に、日本ではインプットのみでもこと足りそうですが、後者では、アウトプットが必要です。



ですので、英語力向上中の僕は、かなりの労力を費やして英語を勉強する必要があるのですが、英語でメモをとることはアウトプットの練習にもなるのではと思い、今日からはじめてみました。本当はもっと早くからはじめておけば良かったのですが。。。



はじめたてですので、効果は未知数です。

またその内報告できれば。。。



【予習・復習】

《患者さんの診察編》

☆現状

診察についてあまり習わない

=①習うのは、4回生末の全国統一試験(OSCE)のための数週間のみ


②後は、実習の期間(1年半)に自学自習


③実習といっても、実習なのに、講義が多く、患者さんを担当することがカリキュラムにない科もあった


④医師国家試験では、ペーパー試験であり、診察に関する問題は作りにくいし、あっても割合が少ない


上の現状から分かるように、僕たち学生は、大学の講義では、あまり診察については習いません。パワーポイントを使った講義も動画を利用できるのにもったいないです(やはり診察は、文字による情報だけだと、イメージもつきにくく、理解もしにくいですし、「実際にやってみる・みせる」か、せめて「視覚情報としてインプットする」かしないといけないと思います。

パワーポイントを使っているなら単なる文字や写真だけではなく、動画を掲載すると良いかも)。



☆自分が行っている工夫

患者さんのカルテやお話などの情報から、予想される所見をリストアップ

所見がどういうものか、所見の取り方をインプット

患者さんの診察をさせていただきアウトプット

所見がうまくできなかった時には、上級医に報告し、検討



やはり、インプットしてアウトプットする作業が一番効果的ですね。



《手術見学編》