ダグ・アルドリッチ (The Dead Daisies) #4 / ロニーから聞いたRainbow話
KISS ファンが運営するYouTube 番組に出演し、ロニー・ジェイムス・ディオとのエピソードを訊かれたダグ・アルドリッチ。
今回はそのインタビュー訳の最終回となります!
話は「レコーディング中のロニー」から「Rainbow時代の話」へと続きます。
後半は特に鳥肌もののお話でした…
I: インタビュアー
D: ダグ
ダグが見たロニー
1:13:00
D: レコーディングの時、彼は毎日ミキサー卓の横に座ってるんだけど、一日中クロスワードパズルをやってるんだよ。
僕が弾いて「これでどうかな?」と思って「ロニー、どう思う?」って彼の方を見ると、「ん?何だ?」って具合さ、そこにいるのにクロスワードに夢中で全然聴いてないんだよ(笑)
あと、僕はパフォーマンスに関して彼から非常に多くのことを学んだよ、どうやってステージを支配するかとかね。
あの頃、ステージ上での彼の動きをよく観察してたんだけど、彼は恐れを知らないんだ。
彼はいかなる状況下でも歌うことが出来たよ、体調が悪かろうとね。
僕にとっては、スティーヴィー・レイ・ヴォーンを彷彿とさせるところがあった。ステージ上では全く怖いもの知らずだったね。
Long Live Rock N Roll の制作
1:14:20
I: キミはロニー、デヴィッドとプレイして、今はグレンと一緒に活動してるよね。
これまでにリッチー・ブラックモアについて何か面白いエピソードを聞いたことはある?
D: 僕はロニーに “Long Live Rock ’N’ Roll” について訊いたことがあるんだ。
僕はあのアルバムの “Gates of Babylon” が好きなんだけど、ロニーに「あのリッチーのギターリフとか、制作の時はどんな感じだったの?」と。
彼が言うには、あの曲のレコーディングは全然上手く行かなかったらしい。
当時はレコーディング環境が今とは全然違うから、全員でスタジオに入って一緒にせーのでプレイしたりすることもよくあったんだ。
ところが、録音機器が壊れたり、ドラムヘッドが破れたり、ギターの調子が狂ったり…とにかく、まともにレコーディングができなかったらしいんだ。
西洋版こっくりさん
1:16:00
リッチーが帰宅したのか、飲みに出かけたかでスタジオにいなかったある夜、残った連中とロニーは屋根裏の部屋に上がった。
すると、そこにウィジィボード(降霊術に使われる文字盤・こっくりさんのようなもの)があったから、彼らはそれを使って質問を始めたらしい。
「ここに誰かいますか?」「僕らのセッションが上手く行かないのはなぜですか?」みたいなことを訊き始めたら、彼らの指が順に動き始めて答え出したらしい。
そして、「僕らはこのレコーディングを終えることが出来るでしょうか?」という質問に対して彼らの指が動いた先は “N” “O”
「せめて ”Gates of Babylon” を録り終えることはできますか?」の質問に対しても、指が動いた先は“N” “O”
そこで彼らは「あなたは誰ですか?」と訊くと、B.A.A.L と答えたらしい。
ロニーはそこで興味をそそられて、「なぜあなたは私達にレコーディングを完結させてくれないんですか?」と質問すると、突然その文字のコマやらが飛び上がったり床に散らばったりして、テーブルの下で
B.L.A.C.K.M.O.R.E と示したらしいんだ。
I: (*インタビュー陣の顔!!・笑)
ロニーも恐ろしくなって、その日以降ウィジィボードには触らなかったらしい。最も不気味な経験だったって言ってたよ。
最終的にアルバムは完成したんだけど、よくアルバムのブックレットの最後にクレジットがあって、special thanks to 誰々って書いてあるだろ?
あのアルバムのクレジットには “No thanks to BAAL” と書いてあるよ。
終/
*夜中にこれを訳してた私の身にもなってください…笑