聖書のメッセージ(2020年8月2日)
今日の福音書は難しくありません。
群衆がイエスの話を聞こうとしてやってきました。弟子たちは彼らを帰すようにイエスに言いますが、イエスはそうはさせず、群衆に草の上に座るように命じました。イエスは五つのパンと二匹の魚をとり、神に感謝をささげ、それらを裂きました。
イエスにとって、これは弟子たちに示された、分かち合いのメッセージなのです。イエスが五つのパンを五千人に分けても尽きることはなく、むしろパンは十二のかごにいっぱい残りました。
このメッセージは私たちの現代社会にも提示されています。私たちには多くの食べ物があるのにも関わらず、ある国々では食べ物に事欠く五千人以上もの人々がいるのです。
ロジェ神父
(マタイによる福音書14章22~36節からのメッセージです。)
<マタイによる福音書 14章22~36節>
それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。
群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。
ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波に悩まされていた。
夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。
弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。
イエスはすぐ彼らに話しかけられた。「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」 すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」 イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。
イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。
そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。
舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。
こうして、一行は湖を渡り、ゲネサレトという土地に着いた。
土地の人々は、イエスだと知って、付近にくまなく触れ回った。それで、人々は病人を皆イエスのところに連れて来て、その服のすそにでも触れさせてほしいと願った。触れた者は皆いやされた。