新型コロナウイルスの感染拡大防止策である休業や外出の“自粛”と、その“要請”から浮かび上がってきたのが、日本特有の「同調圧力」の強さだった。
「世間学」を研究してきた法学者の佐藤直樹・九州工業大学名誉教授は「おそらく世界で最も同調圧力が強い国が日本だと思う。その原因は、“世間”だ。これは世界中で日本にしかないと考えている。実は1000年以上前の万葉集にも、ほとんど今と変わらない意味で出てくる。今はスマホなどの電子的なコミュニケーション手段も発達しているが、世間という人間関係の作り方、それにがんじがらめに縛られていることは変わらない。だからこそ治安がいいし、同時に自殺率が高い」と話す。
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