新聞がつまらない理由
2016.06.15 01:44
今朝も新聞を2紙、読みました。
大勢の方がスマホに向かってSNS発信している時間、
私は新聞に目を通します。
メディアコンサルタントの仕事だから。
新聞記者時代もそうです。
朝日、読売、毎日、日経、道新...。十勝にいた時は十勝毎日新聞も。
仕事だから読みました。
今、新聞を複数購読して、毎朝読む会社員がどれだけいるでしょう。
インターネットで見ることのできるニュースを流し読みして、
個人発信のSNSをチェックする人が急増しているはず。
テレビもリアルタイムでは見ない時代。
ブルーレイで録画して、CMをスキップして何倍速で見るのが時間の節約になります。
新聞が読まれなくなった理由を新聞社側はこう言っています。
・インターネット時代だから
・新聞紙がゴミになるから
・持ち歩くのに不便だから
確かにその理由もあると思うけれど、
大事なのは「驚きが無いから」だと思う。
読む前から分かります。
・一面はこれとこれで
・社会面はあの事件のサイド展開で
・生活面はあの事件の識者に聞いて
・国際面はあの問題の後始末
WEBで先回りされている情報を再び読まされている感じがする。
確かに記録として大事な側面はあるけれど。
新聞社の経営状況が落ち込んでいるので、記者の作業効率が求められ、
その結果、独自のスクープが減る。
その循環が「驚きの紙面」を減らし、さらに読者離れを加速させる。
その結果、新聞社はさらに人件費を削る。
新聞社はいまこそ変わらなければ。本気で。危機感を抱いて。
愛するメディアだから。記者の能力を発揮できるように。
心配だ。
メディアコンサルタント 荒川岳志