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T-Back BROZ

自転車にバトンホイールを装着するメリットとは?感じたことを正直に書いてみる。

2020.08.01 07:26

そもそもバトンホイールって?

バトンホイールをご存じでしょうか。

バトンホイールという名前を知らなくても「見たことはある」人は多いかもしれませんね!


"バトン"という言葉では、運動会のリレーなどで走者が持つあの棒をイメージすると思います。

いわゆる"バトンタッチ"のバトン。

リレー競技で走者が次の走者に渡す、管上のみじかい棒です。


で、まんまこの"バトン"のような棒で構成されたようなビジュアルのホイールが【バトンホイール】です。

外見的にはバイクの"キャストホイール"と似ます。



バトンホイールの特徴

見た目

バトンホイールの特徴とは。

というかそもそも、見た目がだいぶん特徴的です。


一般的なホイールと見比べてみれば一目瞭然。

コリマの3本バトンホイール【関連する過去記事】https://blog.tbackbroz.com/posts/8698225


普通の完組ホイール


画像を見比べるまでもなく違いがお分かりかと思います。


バトンホイールには"スポーク"がありません。

一般的なスポークといえば、ママチャリから高級ロードバイクまでホイールに採用する、金属製の細い棒です(まぁカーボンのスポークもありますけど・・)。


おおかたほとんどの人が、自転車の車輪といえば【スポーク組】のホイールを想像することでしょう。


それはきっと、はるか昔からスポーク組のホイールのイメージが脳に刻み込まれているからかと思います。

古来の自転車から現役のロードレーサー、超絶変則的なマニアックチャリまでが、基本的に【スポーク組】のホイールを採用します。

こんなのとか。


こんなのも【スポーク組】のホイールです。



素材

だいたい「カーボン」です。

軽量、高剛性が売りのあの「カーボン」です。

スポークに相当する"バトン"部分とリムまでがカーボンで構成されるものが多いです。


ブレーキシューが当たるリム側面はアルミなど金属素材になっているものもあります。街乗り用にはこっちがおすすめですね◎


中には、マグネシウムなどの金属で全体が構成されるバトンホイールもあります。

決して軽量ではないです。

が、まずは見た目から変えてみたい!という場合にはアリな選択肢かもしれません。


バトンホイールは、このようにスポーク組ホイールとだいぶん印象も変わります。

じゃあ、バトンホイールを装着すると体感できるのは何??というお話ですね。



バトンホイールのメリットと、装着することで体感できるもの

そんな見た目特徴的なバトンホイール。

装着すると何が変わるかというと・・


誤解を恐れずに言うなら、あまり変わりません

さてこれは個人的な感想です。

街乗りにおいて、特別に/劇的に何かが変わるということは、正直少ないと感じます。

走行時のは、ある意味一番わかりやすい変化かもしれません。


よく一般的に言われているのは、バトンホイールを装着することで

などのメリットが感じられる、とされています。


それは間違っていません。

たしかにスポークがなくなることで、発進時などにホイールに力がかかる際、スポークと違って"たわまない"ことで、ガツンと発進できるというのはあるかもしれません。


また、高級なバトンホイールは基本的にカーボンです。剛性も高くて超軽量なのは事実です。結果的に軽量化は実現します。


エアロ性能については、街乗りレベルで感じることは少ないと思われます。

"エアロ性能"っていう部分は、【空気抵抗の削減による高速走行の実現】ってことで解釈しています。

室内競技場で無風状態のなかをノンストップで加速できるならいざ知らず、街中では停止発進を繰り返し、あちこちから風が吹きます。その環境でエアロ性能の発揮は、若干の疑問を感じるポイントです。(僕は競技者ではないので何とも言えない部分ですが・・)


このように、バトンホイールのメリットを最大限に感じるシーンは競技においてといえます。



街乗りバトンホイールと競技用バトンホイール

さっき僕は、"バトンホイールは競技でメリットを感じられる"といいました。

「じゃあ街乗りでは使えない?」

では、ありません。


要は用途です。バトンホイールにもしっかりと「街乗り用」のものがあります。

競技用ハイエンドメーカーのカーボンバトンホイールを「街乗りに使ってはいけない」というわけではありません。ですが、競技での使用を目的に作られています。


競技用バトンホイールを街乗りで使い倒すのはそれはそれで素直に男前と思います。。笑

ただし、ストリート用、街乗り用に作られているもののほうが、気分的にはガツガツ乗り倒せるってもんです(よね?笑)


代表的なストリート系バトンホイールといえば、いまは製造されていない"エアロスポーク"が有名です。

海外の動画でもよく出てきますね。

エアロスポークは「カーボンバトンホイール」の位置づけではありますが、分厚く丈夫な、いわゆる「強化プラスチック」です。

レース用の薄く軽量なカーボンホイールとは違って重量感はあります。そのかわり頑丈です。


いまは中古市場くらいでしか見かけませんが、このエアロスポークを模したバトンホイールなら現行でもリリースされています。


街乗りバトン:ENCORE WHEEL(アンコールホイール)

エアロスポークへのオマージュを感じる、タフなバトンホイール。

特徴は、なんといってもカラー展開の豊富さと値段の手ごろさでしょうか(←ここ重要。笑)

バトンホイールといえばカーボン色の"ブラック系展開のみ"がほとんどの中、アンコールホイールはフレームカラーにあわせて選んでみたりできる選択肢もあっていいですね。


競技用バトン:CORIMA(コリマ)

競技用の醍醐味といっても過言ではないのが、やっぱり「軽い」という部分です。

さまざまな競技用バトンホイールがある中でもこの"CORIMA"は、重量も軽い(メーカ値:フロントで665g・・!)上に、お値段的にもまだ手が出しやすいのもgoodです◎

そして、なんせ見た目がいい(これは完全に主観です。)

ここまでの軽さになってくると、確かに「発進時に軽くなった感覚」がつかめると思います。



バトンホイールはビジュアルを大きく変える

結論としては、バトンホイール装着で感じる最大のメリットは【見た目の大幅な変化】ではないでしょうか。


値段の高い/安い ではなく、メーカの知名度が高い/低い でもなく、単純に大きくビジュアルが変わるのがバトンホイールの魅力の一つです。


今では、ピストショップオリジナルのバトンホイールもかなり選択肢が増えました。

ショップオリジナルのバトンホイールは「街乗りでの使用」を想定したものが多いのもポイントです。

頑丈でタフに使える、"日常使いにもおすすめのバトンホイール"は、案外種類豊富です。




バトンホイール購入の注意点

ところで、バトンホイールの購入に関する注意点があります。

ちらっと書きましたが、【中古市場】での購入はご注意を。メルカリやヤフオクなどのCtoC市場が魅力的なのは間違いないです。

しかし、高級なカーボンバトンや、希少なレアバトンホイールの出品を見つけたなら、まずしっかり状態を確認しましょう。


クラック(ヒビ)が入っているものや、"フレ"が出ているものも見受けます。それらを詳細に記載している出品者様ばかりではありません。

中には、使用上そこまで問題なさそうなものもありますが、掲載画像だけで判断できないケースもあります。

実際、見た目的には何も問題はなくても、ベアリングが異常に渋いものなどもありました。


出品者様にコンタクトを取り、しっかりと連絡を返してくれるかも重要な部分です。


そういった部分なども注意の上、いろいろな「バトン」を比較検討してみてはいかがでしょう◎



miki