落ち着く為の方法 ~野口晴哉先生語録~
2020.08.01 12:34
《野口晴哉語録より》
落ち着く為の方法
「どうしたら緊張過度に陥らないですみましょうか」
「気取らないことですね、特に自分にね」
「どうしても無意識に上がってしまうのですが、気取らないつもりでも」
「一人で気張っているより、この方法を行いなさい」
と、求心的心理療法の実行法を指示せり。
無意識に動く潜在意識は始末悪きものなれども、又平素の心のもっとも正直な現れと言うべし。
これを強制すべからず。怖れまいとし、緊張過度より免(まぬが)れんとしてこの法為すべからず。
自ら描きし幻影の支配を強化する為也。ただ事を行う為にのみなすべし。それ故、事前に行わず、その事に至ってのみ行うべし。このこと大切なることなり。
その方法
落ち着くためにどうしたらよいか。緊張過度を弛めるコツは息を大きく吐くことにある。
鼻からではない。口からである。
吐きつつ肩を落とす。
また鼻から静かに吸いつつ肩を上げ、今度は呼吸に関係なく落とす。
これか気を落ち着ける為の方法である。成功すれば心こう部(みぞおち周辺)が柔らかくなる。そして呼吸は楽に吸えるようになる。そうなれば自ずから落ち着く。
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