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今シーズン初の有観客試合(後編・試合当日)

2020.08.02 15:59

※初めて来られる方へ。

私の写真は良く「記録」と言われます。そういう仕事をしていた時期があったので、今でも「写真を見てくれた人が、その日の出来事を知ったり思い出したりできるように」心掛けています。あまり面白みはないですし、このブログには、一応、プレー中の写真はありません。変な写真をお求めの方は他へどうぞ。あと選手関係者以外は画像の無断使用禁止でどうぞ。

2020年8月1日、 長野Uスタジアムを会場に、

2020なでしこリーグ2部第3節

AC長野パルセイロレディースvsASハリマアルビオン

の試合が、17時キックオフで開催されました。

先行入場に並ぶ前に、ようやく2020年のシーズンチケットを受け取り。

先行入場は15時。凄く・・・良い天気でした。

先行入場前に、ボランティアさんから今年の入場時の流れ説明が。

列は間隔を空け、先の人が進むまで待機。先ず手指の消毒、おでこでの検温(ここで37.5℃以上の方は少し休んで再検温)、手荷物の確認、チケットの確認。

他にも、再入場ができない(翌8/2のトップの試合から解禁)、当日券発売無しなど、新型コロナウイルス感染症対策もあって以前とは違う入場に。ただ、イスラミックステート時代の手荷物検査を経験した自分としては、セルフでバッグ開けてそれを黙視するだけの手荷物検査だと、悪意のある人間は防げません。私の近くにいた奴は、ハーフタイムに缶酎ハイ(缶類持ち込み禁止なのに隠して持ち込んだ)を水筒に入れ替え、飲んでました。補充だとしても、そのまま飲むと注意されるのを知っていての確信犯でしょう。次それやってたら、ね。井原さんにレッドカード出してもらおう。

入場後、メインスタンド自由席で自分の座る席を確保。この試合では、一度座った場所からの移動も控えるようアナウンスされています。そして行動確認の為、自分の座席を記録しておくこと(本人が感染した時だけでなく、感染者が万が一出た場合周囲の人に知らせる為)を義務付け・・・とまではいきませんがアナウンスしていました。

グッズ売り場もいつもと違って導線があり、スタッフさんによる手指の消毒を行ってから、陳列棚の近くに行かれるようになってました。ガチャは無し。

いつもバックスタンド裏に出店している橙宴さんが、事前の告知があった通り今シーズンはしばらく出店見合わせ。

その場所には「スイーツオンスイーツ」さんが出店。残念ではありますが、恐らく短い期間で出店を決めてくれたスイーツオンスイーツさんにも感謝。

「グレービーチーズポテト」を購入。冷めてもそれほどチーズが固まらずトロトロの状態。美味しくいただきました。

お散歩も、選手たちはパルセイロマスク(レディースVer.)を着用して登場。

住永選手のマスクがずれていますが、これは多分自分でやっているのではなく、サイズが合わなくて歩いている内にずり落ちてしまっている模様。フリーサイズだけでなくMサイズのマスク製作・販売が待たれます。

新加入選手や、復帰した西林選手の横断幕も。

異常な梅雨の長さとなった2020年、8月になり一気に梅雨明け。この日も日差しが強く、バックスタンドの観客は日影を求めて最上段に。

昨年途中からだったか、ボランティア参加者数は試合前の発表に。この日は30名。感染症対策などで負担が増える中、ありがとうございます。


練習はいつも通りの流れ。全体練習に先行して、GK組がメインスタンド、バックスタンド、ゴール裏に挨拶の後、練習開始。この日はリザーブに初めて新井選手が入り、先発の池ヶ谷選手と共に練習。

エリンギ準備完了。ボールはなでしこリーグエンブレム入りのTSUBASA。

対戦相手、ASハリマアルビオンの選手もピッチに。昨年までここでプレーしていた巴月優希選手が見つめる先は、かつての仲間と自分を鼓舞してくれていたゴール裏。


フィールドプレーヤーも入り、同様に挨拶の後、全員で円陣。昨年のような肩を組む円陣ではなく、ソーシャルディスタンス仕様。


アップ中のDF陣。

リザーブ外となった西林選手や伊藤選手、樫原トレーナーが練習をサポート。

昨年9月以来のUスタ復帰、大久保舞選手。

AC長野パルセイロレディースの佐野監督(左)と、ASハリマアルビオンの田渕監督・・・ですよね?この日は黒づくめのコーディネート。試合中に着ていたジャケットも黒。カ〇フーの達人か〇ャイニーズマ〇ィアに見えなくもないとか何とか。

かつて、試合前やハーフタイムになると大音量で流れていた「いーっきゅうさん、いっきゅうさん」でお馴染み、仏具販売で有名な「一休さんのはなおか」さん。2年ぶりか3年ぶりに?スポンサー復帰に伴いCMも復帰。おかえりなさい。

改めて、新型コロナウイルス感染拡大防止対策についてのアナウンス。

ソーシャルディスタンス仕様のチーム写真撮影の為、立ち位置と画角を確認する公式カメラマンさん。

暑い時期の名物、Uスタの散水。きれいな虹が出来ました。


選手・監督紹介。動画バージョンはチーム公式Instagramにありますので、見たい方は過去記事を掘り起こして見てください。

両チーム先発。

挨拶、撮影、円陣もやや距離を置いて。

パルセイロボールでのキックオフ。ボールをセットしに向かう泊選手。

キックオフまで少し間があったので、相手選手も撮影。10番千葉選手は開幕戦でハットトリック達成。この日もロングシュートありドリブル突破ありゴール前でのバイシクルキックありと驚異でした。巴月選手は腕を掻いてるのか脇(以後、自主規制)攻撃的な左サイドのポジションで、豊富な運動量と当たりの強さを武器に走り回っていました。

試合は、一進一退ながら、ややハリマ押し気味で前半終了。ハーフタイム練習の大久保選手。

後半開始前。肘タッチ。

ボールをセットするハリマの沖野くれあ選手。マッチアップの機会もあった長野の大河内選手は、常盤木時代の後輩。

荒ぶる沖野選手にイエローカード。

中村選手に代わって、川船選手がピッチに。強引なドリブル突破やシュート(GKに弾き出された惜しいシュートも)を見せ、試合通して一番得点の可能性を感じさせてくれました。昨年の夏、シュヴェスターの試合で某高校相手にDF引き連れたまま豪快なシュートを決めた、その再現をレディースの試合で見られるかもしれません。これで3戦連続の途中出場。ぼちぼち先発も?

三谷選手に代わって村上選手。左利き。そのまま同じ左サイドハーフに。

CKの守備時、パンチング直後に顔面にヘディングを喰らって倒れ込む池ヶ谷選手。失点シーン、もしかしたら・・・この時の影響があったのかも。

治療中、同じポジションでプレーしていた三谷選手の指示を受け流し気味の村上選手。

83分、瀧澤選手と泊選手に代わり、大久保選手と野口選手が出場。大久保選手が中央に入り、住永選手が瀧澤選手のポジションにスライド。

入場者数の発表。781人。2部降格、プロリーグ創設に伴うレギュレーション変更の余波で今年の1部昇格なし、新型コロナウイルスとマイナス要素は多かったものの、900前後と予想していた私にとっては危機的な数字。AC長野パルセイロレディースはプロリーグに手を挙げたことを発表しましたが、それ以前にクリアしておかなければいけないことが多過ぎやしませんかね。プロ化したからといって、すぐに客足が戻るなんて甘いことはないです。

そして肝心の試合は、終盤パルセイロレディースがチャンスを逃す内に、再び劣勢に。

後半ロスタイムに入った93分。CKの後、良く分からない(後半のパルセイロゴールはアウェー側)まま得点が認められ、大声を出せないスタジアムがざわつくまま、キックオフから間もなく試合終了。ハリマは土壇場で3連勝が転がり込み、パルセイロレディースはこれで開幕から3戦未勝利、唯一の無得点チームとなりました。公式記録(PDF)では、池ヶ谷選手のオウンゴールになっています。試合後のコメントで自ら語っている通り。GKはプレーが試合の勝敗に直結するポジション、GK本人が一番知っていること。シチュエーションが何であれミスはミス。この埋め合わせは、自分の活躍で勝ったと胸を張って言える試合でのみ出来ると思います。

この負けを一番自分のものとしている大河内選手は、やっぱりぽーちゃんに似てるなあなんて思いました。悔しさを糧に、偉大な常盤木の先輩に近付いてほしい。できれば、長野を代表する守備の要になってほしい。

ただ、連勝中の相手にロスタイムまで互角の勝負をして、内容も前2試合と比べて良かったと思います。この記事の前半として書いた改善点(という名の文句)、選手の並びはあまり変わらなかったものの、動きは変化。両サイドバックはサイドハーフを追い抜いて攻撃参加する回数が増え、右の肝付選手は巴月選手のぶちかましにダメージを受けながら(笑)最後まで頑張っていたし、左の池田選手は目に見えて(特に後半)良くなり、ラインを割らずに相手からボールを奪って前線に繋いだシーン、ドリブルから中央に切れ込んでシュートなど、見違えるようでした。中央の日体大コンビも、住永選手・岡本選手共に前線に攻め上がる回数が増えました。

あとはシュートの本数。途中出場で30分ほどのプレーだったFW川船選手がシュート2本(両方とも惜しい)に対して、59分プレーのFW中村選手がシュート1本、83分プレーのFW泊選手がシュート2本は少なく感じます。先発と途中出場には向き不向きがあって一概にこの選手が先発すればいいなんて言えるものではないだろうけど、昨日の試合で一番得点を期待させてくれたのは、途中出場の川船選手でした。

実は試合前、良く観戦しながら話をする先輩サポさんが「俺は川船のプレーが、GKに果敢に向かっていく姿勢が好きなんだ」という話をされていました。思えば私が川船選手を初めて見た国体での試合も、プレーよりも負けん気の強さが印象に残りました。

案外、チームが苦しい時に突破口を見出すのは、技術以外のプラスアルファの部分なのかもしれません。スタジアム全体を熱狂が渦巻いてホームチームを後押しするようなあの景色は、コロナ対策の今は出来ません。かつての人気に胡坐をかいていた集客面からも、もう望めないでしょう・・・。サポーターに出来ることが著しく制限されている今、プラスアルファを捻り出すのは、必然的にチーム自身であり、選手自身になるはず。それは川船選手なのか、大ベテランなのか、新加入選手か既存選手か、果たして・・・。

次節は8月8日土曜日、この試合と同じくUスタで17時キックオフ。相手はスフィーダ世田谷、ここまで3戦3勝、得点9/失点0と圧倒的な内容の首位チーム。昨年の筑北サッカー場のこけら落としプレシーズンマッチに来ていただき、よく0-4で済んだくらいのフルボッコされた相手。無得点のチームが無失点のチームから得点を、勝利を奪うにはどう戦うか。