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Ocha journal

おすすめBooks ~夏休みver.~

2020.08.03 10:00


 こんにちは。Ocha journal1年のおおたです。突然ですが、皆さま本はお好きでしょうか?私は読書がとても好きで、つい時間を忘れて読んでしまいます。しかし、最近は課題に追われて本を読む機会が減ってしまっているため、何とかして今までのように本を読みたいものだと思っているところです。

 さて、お茶大は8月8日から9月30日まで夏季休業の予定です。高校までは、多くのところが7月下旬から8月下旬までだったのではないでしょうか。昨今はだんだん季節の境目がずれていっているような気も致しますので、この表現が正しいかは分かりませんが、お茶大では夏真っ盛りから秋の始まりまでが夏休みとなっていますね。

 ところで、夏休みと言えば、何を思い浮かべますか?冷房が効いた部屋でアイスを食べて、テレビを見たり、ゲームをしたりと、いつもより少しのんびりと穏やかな時間を過ごすということを考える人もいるでしょう。そのようにリラックスして生活する日々の中に、ほんの少しでも読書を取り入れてみるのはいかがでしょうか。そこで今回は、夏休みに読んでほしいおすすめの本を2冊と、ちょっとした楽しみ方を紹介したいと思います。本の内容そのものは公式サイトからの引用以上には触れないので、内容については自身の目で確かめたいという方も安心してご覧ください。


◆『流浪の月』 凪良ゆう(東京創元社・2019)

 最近読んだ本で一番心に残ったので、最初に紹介致します。人によって抱く感情は異なるとは思いますが、感動した・泣ける・最後まで読んで初めて分かる事実にあなたは驚愕するだろう……などのありきたりな宣伝文句をつけることはできないような本だと思います。善意が与える息苦しさのことや、真実を知らない者はどう行動するのが良いのかなど非常に考えさせられる一冊となっています。読み進めていくと、だんだん呼吸が苦しくなっていくような感覚と、それでも読み進めたいと思う気持ちに板挟みにされることでしょう。それでもページをめくる手が止まらない。そのように本の世界に引きずりこまれていくのを実感することができると思います。


<内容紹介>

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

出典:流浪の月 - 凪良ゆう|東京創元社



◆『模倣犯』宮部みゆき(小学館・2001/新潮社・2005~2006)

 この本は、小学館からは単行本として、新潮社から文庫版が出ています。単行本は二段組みになっているので、細かい文字を追うのが苦手な人には文庫版をお勧めします。とはいえ、普段あまり目にしない二段組みの本を読み、少し疲れて読んでいる途中で寝てしまうというのも一興だと思いませんか?時間のある夏休みだからこそできる、そのような楽しみ方をしてみるのはいかがでしょうか。

 『模倣犯』は様々な人の目線から物語が紡がれており、犯罪被害者遺族と加害者家族が直面する苦しみに触れることが出来ます。


<内容紹介>

直木賞受賞作『理由』以来、3年ぶりに放つ現代ミステリの野心作

公園のゴミ箱から発見された女性の右腕、それは史上最悪の犯罪者によって仕組まれた連続女性殺人事件のプロローグだった。比類なき知能犯に挑む、第一発見者の少年と、孫娘を殺された老人。そして被害者宅やテレビの生放送に向け、不適な挑発を続ける犯人――。が、やがて事態は急転直下、交通事故死した男の自宅から、「殺人の記録」が発見される、事件は解決するかに見えたが、そこに、一連の凶行の真相を大胆に予想する人物が現れる。死んだ男の正体は? 少年と老人が辿り着いた意外な結末とは? 宮部みゆきが“犯罪の世紀"に放つ、渾身の最長編現代ミステリ。

出典:模倣犯|小学館



 私が挙げた2冊はどちらも読了後に考えさせられる本となっています。お勧めする本としては、ちょっと重たいものかもしれないとも思いますが、これらの本を読むことで、この世界に存在する問題について少しでも考えるきっかけとなりましたら嬉しいです。

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。