Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Book reviewer友の会

書評45回目 ado-その13《平等ゲーム》桂望実

2016.06.16 13:48

・あらすじ(本より引用)

「一六〇〇人、全員平等」の島がある。仕事は四年ごとの抽選で決まり、住居は家賃も光熱費もタダ。究極のユートピアだった。島生まれの芦田耕太郎は、そこが夢の社会であると信じて疑わない。だが、島民が欲を満たすために金のやり取りをしていると知った彼が動き始めた時、理念の裏側に渦巻く小狡い人間の性が露呈するー。圧巻の傑作長編小説。


読書会で紹介を聞き、面白そうだったので購入。

結果、面白かったです。そして興味深かった。

仕事は4年で変わる。家賃も光熱費もタダ。正直いいなーと思いながら最初は読んでいたけど、それはいいことのようで、つまらないのかもと思った。

ずっと続けていくなら、もっとできるようになろうと思うけど、4年目になった時、もう少しで終わる時モチベーションを保っていられるのか。頑張っても他の頑張ってない人と同じ評価で耐えられるのか。などなど疑問を持ったり。

普通の小説はそうなんだーと受け入れながら読んでいる感じですが、これはそれでほんとにいいの?と考えながら読めて楽しかったです。