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こどもトリニティネット

水害から家族を守る! ~家族で避難作戦をたてよう~

2020.08.04 02:15

先月、記録的豪雨の影響で、岐阜県内下呂市をはじめとする多くの地点で河川氾濫や土砂災害が発生しました。

みなさんは、もし近くの河川が氾濫したら、どこに避難するか...安全な場所はどこか...家族で話し合ったことはありますか?

岐阜県内に住む私たちの周りには、長良川をはじめとする多くの河川が存在しています。

そのため、いつ、どこで先日のような大雨により水害が発生するか分かりません。

まだまだ大雨シーズンが続く"今"、水害から家族を守るためにできることを、岐阜大学 村岡治道 特任准教授のお話をもとにご紹介します。


・避難する理由って?

災害が起きたら「避難」という考えを持っていらっしゃる方も多いと思いますが、避難する理由を考えたことはありますか?


避難の目的とは、「安全を確保すること」です。


ということは…

災害の種類によっては避難する場所が危険だったり、避難するタイミングが危なかったり、そもそも避難すること自体が危険な可能性があります。

安全・安心を得るためには、その状況に応じた場所とタイミングでの避難が必要となります。


・ハザードマップで確認しよう!

何度か、こちらのブログでもご紹介してきたハザードマップ。みなさんはお住まいの地域のハザードマップを確認したことはありますか?

ハザードマップには、「地震・洪水・内水・土砂災害」それぞれのハザードマップがあります。

それぞれの災害時にどのような危険性があるか…

今回は、岐阜市の洪水ハザードマップから長良川が洪水した場合の岐阜駅前を見てみましょう…

上画像のように、予想される浸水の深さが色分けされています。

なんと..岐阜駅前はほとんどの範囲で2階まで浸水すると予想されています。そのため、普段避難所として指定されている場所も利用できない避難所となってしまいます。

「家の近くだから…」と家庭内で避難所を決めている方もいらっしゃるかと思いますが、災害の種類に応じて避難所も選ぶ必要があります。

各自治体のハザードマップで自宅・学校・職場の周辺を確認しておくことで、”避難が必要なのか”、”避難場所はどこが良いか”をあらかじめ考えることができ、どこが安全な場所かを調べておきましょう。

岐阜市ハザードマップはコチラ


・避難のタイミングは?

事前にハザードマップで確認できたら、次に考えなければならないのが避難するタイミングです。

”避難”は「難を避けるため」にあらかじめ適切なタイミングで早めに避難しておくことが大切です。

大きな水害が予想される数時間前に予め安全な場所に移動しましょう。


○減災ポイント!避難まで何分かかる?○

安全な場所まで、徒歩何分か…車で何分かかるか…

いざ、災害が起こった時は慌ててしまうことが予想されますので、それぞれの災害の状況に応じて、事前にシュミレーションしておくことが大切です。


▶︎岐阜市「災害時の我が家のルール」を活用しよう!

このワークシートは、岐阜市総合防災安心読本内に掲載されています。改めて、家庭内で話し合い、実際に避難にかかる時間を計算してみることで、よりリアルに考えることができます。

家から避難所までの時間だけを考えがちですが...

*安全な場所まで、徒歩または車で何分か?

*避難を決断して、家から出るまで何分か?

*要支援者を支援するのに何分か?

これら全てを合わせると避難にかかる時間が分かってきます。

○減災ポイント!避難時の持ち物は?○

持ち物は、事前に用意しておく必要があります。

具体的に、何が必要になってくるのでしょうか..

①1人1日あたり必要となるものは?

②何日、何人分か?

③命を守るもの、便利グッズ

(薬、眼鏡、お菓子、うちわ、座椅子、ゲーム、タオルなど)

④命の次に大切なものは?(ご位牌、写真など)

⑤車はどうするか?

これらのことを考えて、予め車に荷物を積み込んで、避難所へ行くことになります。

家族それぞれに合わせた防災バッグを事前に準備しておくことで、いざというときに早めの避難をすることができます。是非、一度見直してみてくださいね(^^)


・岐阜市総合防災安心読本のご紹介

岐阜市では、災害ごとの必要な対策や避難行動などをまとめた「岐阜市総合防災安心読本」を公開しています。

災害ごとの対策や行動がまとめられていますので、各ハザードマップと合わせて確認しておきましょう。

岐阜市総合防災安心読本はコチラ


・危険な状態になる前に、避難完了を

メディアにて報道される水害の被害を受けた方々のインタビューでは、川の氾濫からあっという間に浸水してしまった...という声が多く聞かれました。

「自分は大丈夫だろう」という思い込みはせず、積極的に情報を取り入れて危険な状態になる前に安全な場所に避難完了するようにしましょう。

いつ起こるか分からない災害..."後でやろう"ではなく、"今"から準備を始めておくことが大切です。

【参考】

ハートフルスクエアG

「大雨災害〜わが家の避難作戦を考えよう〜」

前編https://youtu.be/s5x3H7sqkwI

後編https://youtu.be/c6Jp4N_NHi8