溶けないってどういうこと??・・・「葛アイス」
お店の前を通る度に気になっていた「溶けない葛アイス!」という看板。「え?アイスでしょ?」「溶けないってどういうこと??」。日に日にその疑問は大きくなり、ついに買ってみることにしました。
「葛アイス」は、Amazonなどでも様々な味で売られているようですが、今回購入したのは甘夏とマンゴーとラムネ味です。他にも、ぶどうやいちごなどありました。
家に帰ってすぐに甘夏を食べてみました。外側は葛で覆われているのでプルプル。中は少し凍っているのでシャリシャリ。甘夏の果肉がたっぷり入っていて、一部はシャリシャリ、一部は葛に覆われてプルプル食感で、果肉たっぷりのところは瑞々しいままの果物感があります。これはいい!
さて、ここからは実際に溶けないのかの実験の始まりです。
1つ目の写真は、冷凍状態から食べて、シャリシャリが消えた後のもの。
2つ目の写真は5分置いたもの。
3つ目はさらに5分置いたもの。
確かに溶けていません。形は重力に負けて若干崩れていますが。この実験の後、食べてみました。冷たさは十分保たれていました。歯ごたえがある、噛み応えのあるゼリー食感で、葛らしさが感じられました。ゼリー状態でありながらバーにきちんとくっ付いて、持って食べるのに支障がありませんでした。
アイスバーを歩きながら食べるのは非常に楽しいですが、暑い日などは特に、早く食べないとすぐさま溶け出します。ベタベタした汁が手につき、おまけに服が汚れたら大騒ぎしたくなりますね。子供に持たせるのはかなり危険です。その点、これは確かに汁がたれることはありませんから安心です。
食感から考えると・・・果肉いっぱいの葛ゼリーを凍らせているように思います。でも凍らせただけで、内の部分がシャリシャリ食感になるのでしょうか。完全な氷ではなくシャリシャリ食感。あれは果汁を凍らせたらなりそうです。
写真をアップで見ていただくとわかりますが、この葛アイス、上部と下部だけでなく、側面も葛でおおわれています。おまけに少し食べて断面を露出させたにもかかわらずそこから溶け出しませんでした。ということは、葛と果汁が分離し、果汁部分の内部だけ凍ったわけではなさそうです。葛は全体にまざっていると考えた方がよさそうですね。
またひとつアイデア豊かな和スイーツを見つけてしまいました! 「葛根湯」という風邪薬の原料になるほど、葛は体によい食材です。ゼラチンのゼリーとも、天草の寒天ともまた違う食感の葛ゼリー。この夏、ぜひ手作りお菓子の材料としていかがですか。
ちなみにラムネ味の葛アイスですが、中に小さなラムネが入っていました。いかにも涼しげな色合いとラムネ入りの楽しさ、これは子供たちが喜びそうです。茜丸の『爽快ラムネあん』とそっくりな色なので、つい選んでしまいました。夏らしさが嬉しくて、美味しかったですよ。
【業務用あんこ販売店】
◆『爽快ラムネあん』