さかさまつげのはなし

大学生の頃、オケのソロでスタンドプレーをした際、立った状態で低い譜面台を覗き込んだら目に痛みが走って涙が止まらなくなったことがあります。

その時はガマンして涙ボロボロで演奏し、座った瞬間に隣の人に「自分の演奏で感動したの？」とネタ言われたのですが、何が起きているのか自分でもわかりませんでした。

目のゴロゴロ感が酷くて、なんとなくまつ毛を指で摘んで引っ張ったら大量に抜け、自分でやったことなのにビックリしたと同時にゴロゴロ感がなくなったことから、原因がまつ毛であることがわかりました。

その後、鏡でよくよく見てみると、下まつ毛が眼球の方に向かって生えている部分を発見したことで自分が「さかさまつ毛」だと自覚しました。

普通、まつ毛は外側へ向かって生えているものですが、僕はなぜか部分的にUターンしているすごいクセ毛なんですね。そこで、毛抜きでカールしている毛だけを頑張って抜くようになりました。

さかさまつ毛が生えてくると、目がゴロゴロしてまぶたを無意識に閉じたくなり、眠くなってしまう、という連鎖が起きてしまいます。朝起きられない、日中どうも眠気が解消しない時、僕の場合はまつ毛が原因であることが多くて、抜くとシャキっとするんですね、変な話ですが。

そういえば幼い頃眼科でさかさまつ毛の処方をされていた気がします。何をしていたかは覚えていないのですが。だから生まれつきなのかな？

最近は老眼になってきたのでまつ毛を抜くのが難しくなってきたのですが、仕事にならないので頑張って抜いています。

と、このブログを書くにあたってネットで「さかさまつ毛」を検索したら、眼科のページに「自分で抜いたらダメ」って書いてありました。

えーーーー。

荻原明（おぎわらあきら）