今日のうさぎさん45
首のところに自ら外傷を作ってしまったうさぎさん
引っ越しのタイミングで、ストレスを感じてしまったのか、顎下部位を舐めてしまい、ただれていました。
そして、ただれが強くなり、さらにかゆみを伴って、自分の皮膚を強く齧るようになってしまいました。
1回目はすぐに治ったのですが、2回目の来院の際には、血管が出ているほど深く自傷していましたので、手術による外傷部位の切除をご提案しました。
今まで、外傷部位をきれいに消毒し、縫い合わせたこともあったのですが、それだと外傷部位がうまく融合せず、避けてしまったこともあったので、
最近は、丸ごと取り除くことにしています。
上の写真のように、外傷部位の周りをメスで切開し、丸ごと切除をします。
外傷の原因は、ストレスもありますが、男の子の場合は、「顎下腺」と呼ばれる、においを分泌する腺が顎下にあり、その分泌液によって引く起こされた皮膚炎が原因となることもあります。
よって、この子は同時に去勢手術も行いました。
2週間たち、抜糸に来られた際には、最終的にきれいにくっついてくれたので、うれしかったです。
また再発しないことを願っています^^
女の子の場合は、顎下にある大きな肉垂が原因となることも多いです。
巣作りをする際には、肉垂にある毛をむしって、巣の材料に当てます。
ホルモンの関係で、肉垂を過剰に気にしてしまうことがあるのです。
外傷がひどいうさぎさんは避妊手術をすることも多いですが、
先日、来られた別のうさぎさんはすでに避妊済みでした。
こういった場合は、癖になってしまっており、服を着させたりなどの対策をとるのですが・・・
頭に包帯を巻いたり、服を着させる方法が一番良かったです。
包帯を巻く場合は、締め付けすぎないよう注意が必要です。
カラーをする方法もありますが、視野が確保できず、パニックになってしまいました。
このようにつけると、前足でカラーを踏んでしまい、歩けなくなりました。
うさぎさんによってどのようにするのがベストなのかということは違うため、いろいろな方法を試していかなければなりません。
またご相談しましょうね^^