変わらない思い
https://ameblo.jp/kasin34/entry-12609229179.html 【擬宝珠(hosta)の花に】
雨の名残がひとつぶ残る 擬宝珠の花 学名はホスタ(Hosta)hostaの意味は、植物学者さんのお名前でした。
花言葉
「沈静」「変わらない思い」
ラヴェルが記憶喪失になった時、街中でこの曲が流れて、「なんて美しい曲だ」と言ったらしいです。
フジコさんが弾くとまるで懐かしい記憶が戻ってくるかのような切ない響きで感動します。
「人生って短すぎます。少し賢くなったと思ったら、もう年取っているんだから」
フジ子・ヘミング
https://ameblo.jp/angelinai/entry-10422848927.html 【ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』】より
ここ数日、何もすることがなく、ただウダウダとしている・・・。ほとんどTV漬けといっても過言ではないような堕落した生活を送っている気がする。
しかし、そうした中にも小さな発見はあるものである。
以前、キムタクが主役をしていた『Mr.BRAIN (ミスター・ブレイン)』という、脳科学を駆使して(?)、事件を解決していくという番組の再放送を今やっているのを見つけた。
本放送は見る暇も、見る気もなかったのだが、年末の暇さに任せて見てみたら、結構面白いものであった。
その中で、記憶障害の弟が、恩師らしきピアニスト兼作曲家から殺人の罪を着せられてしまい、本当に弟が殺人をしてしまったと思った姉がその罪を被ろうとする・・・という話があった。
その中で、弟という人物が、心地よさそうにいつも弾いている曲として登場したのが、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』という曲だった。
ラヴェル自身、交通事故で記憶喪失となり、昔作ったこの曲を聴いて、「この曲はとてもすばらしい。誰が書いた曲だろう。」と言ったのだという。
この晩年のラヴェルの悲しいエピソードに、この物語の中心的人物である記憶喪失の弟が自分の曲を盗作して演奏している恩師のCDを聴き、「いい曲だね・・・」と聴き入っている事が対比されていた。
この対比によって、私には記憶喪失になってしまったラヴェルの悲劇がとても鮮明に感じられた。もし、ラヴェルのエピソードだけを聞いていたのであれば、『過去の偉人の身に起きた縁遠い出来事』ということで片付けてしまっていたかもしれない。しかし、Mr.BRAINの話のようにはフィクションでありつつも、現代の感覚で描かれた話を重ねてみると、「自分の作った曲さえ分からなくなってしまうなんで、何て悲しいことだろう・・・。」などと、感情移入をしてしまうのである。
(私の知っている範囲で挙げてみれば) ボレロのような革新的な曲、ピアノ協奏曲ト長調のような華やかな曲・・・など素晴らしい曲を残したラヴェルの最期がこんな悲しいものだったなんて・・・と辛くなってしまった。と同時に、もっとラヴェルの曲を大切に聴きたいという気持ちも沸いてきた。
作曲家一人ひとりに、濃密な人生の物語が詰まっている。それを私のようなちっぽけな人間が一生かけたって理解できるとは到底思えない。しかし、どうにも惹かれるものがあるのである。だから、来年もその翌年もずっと音楽を聴いていきたいと思うのである。
では、最後に、「亡き王妃のためのパヴァーヌ」を。悲しさの中に、ゆったりと美しさが漂うような素敵な曲です。
https://www.nhk.or.jp/lalala/archive170526.html 【ラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』】 より
フランス近代の作曲家ラヴェルの代表作「亡き王女のためのパヴァーヌ」。ほのかに憂いを
帯びた優雅なメロディーで人気を集めるこの曲。
その謎めいたタイトルとラヴェルの生い立ちをひもとくと、彼のかけがえのない思い出に
辿(たど)り着きます。また、ルネッサンス時代のダンス「パヴァーヌ」を音楽系お笑いトリオ・ポカスカジャンが体験リポート。
ラヴェルがこの曲に込めた郷愁の秘密に迫ります。ラヴェル母への思いを音にのせて
「亡き王女」のモデルと言われているのが、17世紀のスペイン王女マルガリータ。ラヴェルは、「スペイン狂詩曲」や代表曲「ボレロ」など、スペインを題材にした作品を数多く残しました。フランスの作曲家でありながら、自分の作品にスペインの要素をふんだんに盛り込んだ理由。それはラヴェルの母がスペイン人であったことが大きく影響しています。貧しかったラヴェルの幼少時代、母は苦しい生活にもめげず、いつもスペイン民謡を明るく口ずさんでいました。心の支えであった母を深く愛したラヴェル。24歳の頃に書き上げたこの曲は、古き良き時代を懐かしむかのような、感傷的な曲調の音楽となりました。ラヴェルは人前で、この曲を決して褒めませんでした。しかし晩年、交通事故で記憶障害となった彼は、たまたまこの曲を耳にし、「この素晴らしい曲は誰の曲だ?」と口にします。心の奥底で大切にし続けていた自らの魂とも言うべき曲。そこには、いにしえのスペイン、そして母への思いが込められているのかもしれません。
クラシック珍道中「体験!パヴァーヌ・レッスン」
タイトルにつけられた「パヴァーヌ」とは16世紀頃ヨーロッパの王侯貴族の間で流行したダンスの名前。ラヴェルはなぜこの曲のタイトルを「パヴァーヌ」としたのでしょうか?その秘密を探るべく音楽系お笑いトリオのポカスカジャンが体験レポート!王侯貴族が舞踏室へ入場するときの優雅で格調高いダンスが「パヴァーヌ」。レポーターの3人も踊ってみると、ダンスというよりも歩き方そのもののようなステップでした。そこで専門家から「パヴァーヌ」のステップでラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を踊ってみようと提案が!ラヴェルはこの曲をダンスの伴奏として作っていないのにも関わらず、その優雅なステップは見事に曲とぴったり合いました。いしにえのヨーロッパに流れていた優雅な時の流れを今に伝えてくれるのが「パヴァーヌ」だったのです。
ノスタルジーを感じる音楽の秘密
解説 三浦友理枝(ピアニスト)
「亡き王女のためのパヴァーヌ」を聴くと、なぜ懐かしさを感じるでしょうか?その秘密を読み解くのは、ピアニストの三浦友理枝さん。ラヴェルのピアノ作品全曲演奏会も開いたラヴェルのスペシャリストです。懐かしさを紐解くキーワードは「調性」。音楽の性格を決めるともいうべき「調性」には、明るく楽しいイメージの「長調」と、物悲しく寂しいイメージの「短調」があります。実は「亡き王女のためのパヴァーヌ」は長調と短調が入り混じった、明るいのか暗いのか判別が難しい音楽。これは「調性」の概念が生まれるよりも前、教会で聖歌を歌っていた時代に用いられていた「教会旋法」という手法です。それが「亡き王女のためのパヴァーヌ」に用いられていることから、古い時代の音楽を思い起こさせ、どこか懐かしい響きになるのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A1%E3%81%8D%E7%8E%8B%E5%A5%B3%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%8C 【亡き王女のためのパヴァーヌ】 より抜粋
題名
パヴァーヌとは、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパの宮廷で普及していた舞踏のことである。
原題のinfante défunteは文字どおりには「死んだインファンタ(スペインの王女の称号)」を意味し、韻を踏んだ表現[要出典]が選ばれている。ラヴェルによると、この題名は「亡くなった王女の葬送の哀歌」ではなく、「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」だとしている[1]。よって、日本語の表記においても、「亡き王女」と表現すると、死んだ王女という意味が強くなるため、あえて漢字を使わずに「なき王女」と表記することもある。
この古風な曲は、歴史上の特定の王女に捧げて作られたものではなく、スペインにおける風習や情緒に対するノスタルジアを表現したものであり、こうした表現はラヴェルによる他の作品(例えば『スペイン狂詩曲』や『ボレロ』)や、あるいはドビュッシーやアルベニスといった同年代の作曲家の作品にも見られる。諸説あるが、ラヴェルがルーヴル美術館を訪れた時にあった、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲した、とされる[2]