国立西洋美術館 常設展 好きな絵シリーズ
上野の国立西洋美術館は、高校生のころからよく行っていた美術館。企画展もすごいのが多いのですが、浅草に住んでからは、常設展示を見に行くことが多いです。年に数回ふらっと行きます入場料五百円。
世界一周でいろいろな美術館に行きまくりましたが、この西洋美術館の雰囲気は、世界の美術館にも負けない良い空気感だなーとぼくは思ってます。
西洋美術の歴史にそって、コレクションがならんでいますが、松方コレクションという明治大正の名士のコレクションを基にしているので印象派の作品がたくさんあります。
で、好きな絵シリーズ。
エルグレコの作品は、日本ではここと倉敷にしか無いです。小さな作品ですが、スペインにある巨大な絵↓と同じ構図で、独特のタッチにもぐっときます。
↑倉敷の大原美術館にあるエルグレコの作品ページ
黒い服の女性像は、モリゾという女性の画家。
この人はマネの弟と結婚したので、モデルとしてもよく登場します。当時珍しい自律心の強い人でエピソードがいろいろありますが、日本ではほとんど知られていません。
昨年パリのオルセー美術館に行った時にで大回顧展をしていて、ものすごく感動しました。こんな優しい眼差しの画家がいたんだ!って。
↓そんときのアルバム
モネの作品は睡蓮が有名ですが、ぼくは、このロンドンの橋とか駅のシリーズが好きです。
なにげにゴッホもあります。小さな作品ですが、塗りがもりもりで、ゴッホらしいタッチのばらの絵です。
ゴーギャンも2作品かかってました。タヒチじゃなくてフランス時代の作品で、顔がブサイクな雰囲気なのがいいですね。
Fujitaの作品もあります。けっこうでかいです。日本画と洋画のエッセンスが感じられる、白がきれいな作品。線描もすばらしいです。
藤田嗣治は、ネコばっかり描いてたお耽美な人だと誤解していましたが、2年前かな、↓藤田嗣治展を見て、世界レベルの偉大な巨匠だと知りました。すごい人生、すごい画家です。
サムフランシスの白いシミみたいな作品は、サムフランシスらしくない作品で、めずらしいです。
↓サムフランシスらしい作品(クリックでGoogle画像検索)
実は西洋美術館常設展示には、フェルメールの作品かも?と言われている作品があります。
ぼくは「違うんじゃないかなー?」と思ってますが、初期に似た感じのデカいのっぺりした宗教画↓があるので似てなくもないかなとも思う。果たして?
この美術館はコルビジェの設計です。本人が完成まで確認したわけじゃないし、本来縁側的に外だった部分も部屋になったりしてるし、自然光の穴も塞がれてるけど、ところどころニュアンスは残っています。中庭がきれいです。入れないけど。
ここの常設展は今まで何度通ったかわからないくらい行ってますが、いつも満足です。