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Hana ノ Namae

秋田の山の ウゴアザミ

2021.12.24 14:32
(2020/7/23 秋田駒ヶ岳)

(2021/10/31 戸来岳)


羽後薊(うごあざみ)

キク科アザミ属/多年草

主に昔の地名で言う羽後国(うごのくに/現在の秋田県とほぼ同じ地域)を中心にした山々で見られる薊なので『羽後薊(うごあざみ)』。

実際の分布地域は秋田・山形を中心に東北の日本海側の高山〜亜高山帯。秋田駒ヶ岳・鳥海山・八幡平等で見られる。

山の薊のオニアザミ(鬼薊)やミネアザミ(峰薊)よりも花や背丈は小型で30〜1m程度。上向き・斜め上向きに咲き、葉の形が羽状浅裂〜中裂(切れ込みが入る)。

薊はこれくらいのサイズが落ち着く。


ところで「薊」という文字。

「草冠+魚+刀」からなる字で、「魚」は骨が刺々した様子を表しており、刀のような刺がある草の意。

ウゴアザミ等は特に葉が刺々しく、アザミらしいアザミということかもしれない。


東西南北・平野部から高山まで、アザミには結構色んな種類があり(日本国内で実に150種類以上!?)、変異しやすい特徴があるようだ。

これからも、どんな薊に会えるのか楽しみ。