Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

SI-Drive セレクター 手元スイッチ化とか

2019.03.10 12:38

すっかりバックスキンが普通の革になってしまったSPARCO(だったこともわからないw)ステアリング。

いまさらながら、このステアリングに空いている穴を利用することにしました。

この穴はそもそもステアリングのセットについているホーンボタン用の穴ですが、この穴を使って下記3つの機能を手元化します。

○SI-Drive モードセレクター

○Defi VSDコンセプト 表示切替

○DCCDの±変更

今回の部材はこれ。

その辺のお店では調達できないものと、送料をかけるならとついでに入手したものとかです。

では、まずSI-Drive モードセレクターの手元化。

セレクターの配線図は左のようになっています。

意外と単純な構造ですが、モードはECUに入る電圧で判別するんですね。

SI-Driveは3モードありますが、3モードをすべて手元化するにはスイッチが複雑且つ大きくなりそうです。

そこで、クワ萬GRBがちょっとプログラムをいじっているのをいいことに「S」と「I」を手元化することにします。

(クワ萬GRBは、IモードにS#改、SモードにS#改+ハイスロを入力してあります。)

これを実現するためには、Iモードにつながる抵抗値を明確にする必要があります。

ネット上の情報ではこの部分の抵抗値は1kΩとのこと。

念のため調べてみるとやはり1kΩであることが確定しました。

信号線は2線なのでセレクト回路は下記のように割り込ませます。

ちょっと見難いのはご愛敬。

2つ目のVSDコンセプト表示切替

VSDのコントロールUNITには取説には表示はあるものの解説がない端子があります。

これについてDefiに聞いたところ、ここにスイッチをつなぐとVSDの表示を変更できるそうです。

今更な機能ですが、せっかくなので実装します。

これにはスパルコハンドルセットについてきたモメンタリプッシュスイッチを使用します。

3つ目のDCCDの±変更 手元化

DCCDのセレクトスイッチの配線図は左のようになっています。

SI-Driveとは異なり、±の信号線が別々なので、線は3線必要です。

特に難しい回路でもないので、3線をそのままモメンタリトグルスイッチに接続することにします。

で、実作業は以下。

まずはハンドル周り

こんな感じに配線を作成。ちなみにこのコネクタに使用されている端子はマークを見る限り矢崎製でサイズは025です。購入には「配線.com」というサイトが便利です。高いけど。

今回はハンドル手元まで線を持ってくる手段として、既存のスパイラルケーブルを使用します。

クワ萬GRBは17インチ仕様故にハンドル周りの利便系スイッチが省略されていますが、線そのものは生きているみたいでした。

配線図を調べるとこんな感じになっているらしいです。都合よく今回の3種類の線を通せます。

SI-Driveの切り替え信号は、配線図をたどっていくと、メーター裏まで来ているようでした。特に変な回路構成でもないので、手持ちのAWG22線の節約のためメーター裏からとりました。

あまり手前まで線を引き出せないのでスプライスは使用せず分岐コネクタを使用しました。

で、スパイラルケーブルにつながるコネクタを探していくと、キーシリンダ近くにありました。ここに刺さっている配線を入れ替えます。

こちらの端子はAMP製で040サイズ。探し方が悪いのか、配線.comでAMPのこのタイプの端子が見つからなかったので矢崎製の040サイズを購入しました。

次にVSDの切り替えスイッチです。

適切なコネクタハウジングがなかったので、サイズの合う端子に熱収縮チューブをかぶせて簡易コネクタを作製。

一番手前のコネクタに挿入して同じくコラム下のコネクタ迄配線、既存の端子と差し替えしました。

次にDCCDの±切替スイッチです。

センターコンソールに来ている配線のDCCDコントロール線に、別途作成した信号取り出し線を結線します。

剥がしたコルゲートチューブをもとに戻してハーネスを養生し、コラム下まで配策してこれまでと同じく既存の端子と差し替えました。

最終的には下の図のような端子レイアウトになりました。

スイッチ類がふえて自己満足の世界です。上の写真にビデオのリンクを付けました。

動きを見たい方は写真をクリック!

操作は下記の通り。

・SI-Driveの切り替え(メーター内の”S”と”I”が交互に切り替わる)

・VSD表示を切り替え(VSDの表示に注目)

・DCCDの±切替(メーター内 ”+”と”-” が交互に切り替わる。

さて、15年近く使っているSPARCOのハンドルですが、そろそろ革がお疲れになってきたので交換の準備を始めました。

ステアリングは同じSPARCOのものですが、今使っているハンドルがそもそもラアンの特別仕様のものなので同じものがありません。

すなわちせっかく付けたスイッチ類が同じ位置に取り付けできなくなるわけです。

そこで、スイッチ用のステーを作成し、スイッチを移動することに。

実は結構時間かけて作りましたが、それゆえ写真がほとんどありません。

適当に型取りして且つ、切り出し、曲げ、塗装、組付けまで終わってます。

今のハンドルボスがセンターが出ないので、センターだしのスペーサーを使ってますが、これについているボスが配線の邪魔をしています。

ちょっとわかりにくいですが、切り込みを入れてます。アルミ製なので金ノコとプライヤー、ヤスリでなんとでもなります。

組み上げてみました。50mmスペーサーとかいろいろあって組み立てが異常に面倒ですが組付けできました。

2mm厚のアルミ板でのステーなので剛性もばっちりです。

ちょっと指との距離も近くなったので操作性もよくなりました。

新しいステアリングはこんな感じで落ち着いた雰囲気になりました。

この後、ホーンシールを張り付けて、スパルコのチャンピオンスイッチに変更して本来の姿になりました。