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Fuya Photo

宮崎光学 APORIA 24mm f2 買った話

2020.08.14 09:17

アポリアって読みます

レンズに刻印された表記はアポラ

理由は不明です


宮崎のレンズは過去にも3本レビューをしている

ISM 50mm f1.0

PERAR 21mm f4.5

PERAR 24mm f4 試作品


どれも借り受けてのレビューだったので本レンズは初宮崎光学

宮﨑童貞卒業である

宮﨑光学とは

宮﨑光学=MS OPTICS

パイロットやタカラトミーの元デザイナーで現在は株式会社 MS-OPTICSの代表取締役である宮﨑貞安氏によるレンズメーカー

テーマは「個人の限界に挑戦する」


1996年から他社のレンズをMマウント改造へ改造するサービスを始めた

2000年以降、オリジナルレンズを製作、販売するようになった


超絶簡素な包装でジップロックに入ったレンズ、手書き説明書のコピーなどこれまでLeicaやコシナのレンズを購入してきた人間からするとぶっ飛んだ存在


スペックシートが手書きなのは分からんでもないが、MFT曲線などのグラフも手書き

やべぇぜ....

測定器で測った個体差まで手書きで記入してある

狂気


全て1人で製作している訳ではないようで、鏡筒やレンズはそれぞれ職人に依頼しているらしい

それを宮﨑氏が手で組み上げている

当然、少ロット生産になるし値段もそこそこする


ちなみに宮﨑氏が尊敬する人物はローデンシュトック、エルネマン、ツァイス・イコンと名だたるメーカーでレンズを設計し、「ゾナー」「ビオゴン」などの考案者である「ルートヴィッヒ・ベルテレ

APORIA 24mm f2

さてMS-OPTICSのAPORIAである

4群6枚構成

正確には 24.5mm f2.05

重量45g(フード込)

全長5.8mm

レンズの刻印は

「MS-OT APORA 2/24 F・MC B (シリアル)」


「F・MC」とあるはFully Mulch Coatedかな

「B」はブラックを指し、シルバー個体は「S」、ゴールド個体が「G」、漆塗装個体は「U・T」と記載される


横から見るとまさしくボディキャップ

↑レンズキャップはねじ込み式

鬼のように回し辛い

↑ピントノブ 付き これが無いとフォーカスすら危うい

↓絞りの表記はレンズ側面

0.5mまで寄れるが距離計は非連動


以前、物撮りについてTwitterのDMで質問があったのでライティングについてここで解説

・基本的には面光源1灯

→Profoto Pro-10 ノーマルリフレクターでZoomはNo.4

・場合によってはシャドウ側をレフで起こす

・背景が黒の場合はフラッグの下半分を切って背景への光を抑える

・露出はハイライト合わせでf11.0.5ぐらい

・撮り目はf14かf16

↑ちなみに背景の黒もマシューズの黒フラ


ちなみにBESSA Tには装着こそ可能だったがしっかりマウントされない

パーマセル等で固定すれば撮影は可能かもしれないが精神衛生上よろしくない

これでスナップ撮ったら楽しいだろうに残念


SONY α7でも似合うレンズ

正直、画質的にも使いやすさ的にもM10よりα7の方が絶対的に優位だと思う

描写

大きさに関わらず中心部は極めてシャープ

Summicron現行と変わらない気がする

以下は適当な作例と拡大写真

↑中心部拡大

どうでも良いがこの後、鬼ヅモでリーヅモ平和三色あがり

↓中心部の拡大

充分な解像度を誇る


↓周辺部の拡大

ハイライト側でやや滲むような描写

作例

機動力を活かしたスナップが得意

距離計も連動するが絞ってノーファインダーでのスナップが楽しい

↑ストロボでの作例 f8前後だが後ピン

↑開放での作例 ピーカンだったのでISO200で1/4000s

↓以下4枚はLrにて色調整済み

↓ストレート現像


↓車窓からの景色

窓ガラス越し

f8〜f16ぐらい

写真によってはPhotoshopで水平出しを行なっているのでトリミング済み


ここから下は全て開放の作例


↑TAO氏のDUCATI 998s

APORIA  24mm f2

PERARより写るし明るいしおすすめ

APORIA 28mm f2が出たら即買う