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既存の窓の室内側につけるもう一つの窓 内窓

2020.09.03 03:00

空気層による断熱・結露対策・防音・防犯

「内窓」とは、既存の窓枠を利用し、現在の窓の部屋側につけるもう一つの窓。取り付けることで「断熱」「結露対策」「防音」「防犯」などの効果が期待できます。

窓枠の素材には主に樹脂が利用されています。一般的なサッシに使われるアルミと比較し熱伝導率が1000分の1と低く断熱効果に優れています。既存の窓と内窓の間にできる空気層が、熱の流出入を防ぎ快適な空間に保ちます。

また、この空気層が外気と室内の温度差を解消するため、結露を防止する効果もあります。カビやダニの発生予防にもつながるでしょう。

内窓は防音効果も発揮します。内窓に利用するガラス(単層にするか複層にするか)にもよりますが、例えば幹線道路沿いの騒音(80db程度の音量)で室内にいても会話が聞きづらい(55db程度の音量)という場合、既存の窓にシングルガラスの内窓を取り付けると、音量が40db(寝室など静かな室内の音量)まで下がるというデータがあります。

また、内窓は音楽演奏をする部屋など、外部への配慮を必要とする部屋にも適しています。窓を二重にするため防犯性も高まります。内窓のガラスを防犯ガラスにすればより高い防犯効果が期待できます。



商品選びのポイント

目的にあったタイプを選ぶ

内窓をつける際、何を目的に設置するかが重要になります。たとえば、家全体の断熱効果を大きく高めたい場合は、家中の窓にペアガラスの内窓を設置するのが効果的です。また、ガラスにもさまざまな種類があり、断熱・防音・防犯など、それぞれの性能に特化したガラスを選ぶことがポイントです。


1分間で理解する内窓

チェック1 低予算で断熱性を高めたい人に最適

従来の住宅ではアルミサッシ+単板硝子が利用されており、「暖房をつけても部屋が寒い」「幹線道路沿いで車の音が気になる」などの問題がおきていました。解決するためにはサッシの交換が効果的ですが、外壁までの大きな工事が必要になるため、リフォーム費用が嵩む問題が発生していました。

また、そもそもマンションでは外壁は共用部にあたるため、サッシを簡単に交換できません。そこで登場したのが「内窓」です。内窓の導入によって断熱、結露対策、防音、防犯効果が見込めます。

また、窓枠の幅が短い場合や、クレセント錠が邪魔で取付けできないときは「ふかし枠」と呼ばれるオプションを利用します。これにより窓枠の幅が足りない場合でも対応可能です。


チェック2 内窓の種類


トレンド

引き違い窓用だけでなく、FIX窓や開き窓/テラスドアにも対応しており、カラーバリエーションは白やグレー以外にも、木目調などがあります。

また、和室には和紙調ガラスと格子・組子を組合せる商品もあり、和障子の風合いのまま断熱性や気密性を高めることができます。