Pat Metheny. 1980 and 2020
2020.08.08 01:34
パット・メセニーを聴き出したのは社会人になった頃だから1980年頃。その1980年にパット・メセニー・グループのアメリカン・ガレージが発売された。と、思います。
私にとってパット・メセニーの音楽はのキーポイントは、清々しさ。メロディーの分かりやすさ。マーラーの管弦楽法のような蜜を避けた(笑)伸びやかさ。
最近のFrom this placeには40年経過したパット・メセニーの熟成を感じますが、何かが足りない。
ワインの香りで言うと、アロマとブーケで例えられると個人的には思っています。
大好きなアロマ。ぶどうそのものが持つ根源的な個性的な香り。たえば、ドイツ・モーゼルのリースリングのぶどうの香り。オーストラリア、ビクトリア州のピノ・ノワールのぶどうの香り。などなど。
ブーケは発酵、熟成過程由来の香り。アロマに複雑さを与え、時間的経過の長さをも伝えます。
で、何が言いたいのか。(笑)
パット・メセニーのメロディーの明るさ、清々しさはアロマだと感じています。
最近のパット・メセニー作品、特にFrom This Placeはブーケをより強く感じるのです。
希望としては、1980年代の鮮度の高いメロディーを今のブーケに埋没した状態から少なくともアロマとブーケのバランスの良い音楽をって思うのです。