【フリペと本】Himagine vol.12
かわいらしい女性が表紙を飾ってるのに目が行きがちなのだけれど、その横を占める様々な企画タイトルが「なかなかぶっ飛んでるなあ...」と思わざるを得ないフリーペーパーをいただきました。
フリーペーパーでモノクロなのはあんまり見たことないなあって思ってましたが、読んでみると案外気になりません。Kindleとかも白黒版あるぐらいですしね。表紙の女性も、髪色が仮にレインボーだったとしても、これなら立派な黒髪ですし!!!
Officeソフトであるwordを使用して制作されているとのことです。すごい。
中身なんですが、しょっぱなの「ハケンのススメ 正社員編」から「この春はHW対策で差をつけろ!!」まで、ノンストップで読めました。頭を使わせる暇が一切ない自由さ。ああ、好きなモノをつくるってこういうことなんでしょうか。
特に「この春はHW対策で差をつけろ!!」って企画、[HW=ハードうぇい]ということだそうですが、対策もなにも「単に飲み会の一シーンを切り取ってるだけじゃないですか!!」って思ったり思わなかったり。HW代表として登場されてるお二人も、後半あたりから妙に良いことを言ってるように聞こえてきて、「これがうぇいの力か」と、とにかく納得。
後半は、企画タイトルからして比較的まともなものが並んでいます。
そもそも企画の大半は実体験からきているものが多いのかわかりませんが、キャバ嬢とのLINEだったり大学時代のギリギリの自堕落生活だったりと、とにもかくにも「リアル」だなあって感じです。
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さて、あまりに自由度が高いHimagineさんのフリーペーパーだったのですが、主人公の自由奔放さっていうところに焦点を当てるとこの小説が浮かぶなあってボンヤリ。
瀬川貴次さんの「ばけもの好む中将」/集英社文庫です。
平安時代の名門貴族、とりわけ面白いもの・奇怪なもの好きな主人公、宣能(のぶよし)とごくごく平凡な中流貴族、宗孝(むねたか)のふたりが、平安の世に次々と起こる奇々怪々な事件に立ち向かっていくというお話し。
名門貴族である宣能は、黙っていればイケメンで将来も約束されているという身分。しかし彼は「ばけもの好む中将」というアダ名をつけられるほどに、人為的でないものの仕業とおぼしき事件に興味津々。夜な夜な歩きまわっては、付き合いのある宗孝を巻き込んでいくという「フリーダム」を体現したような性格は、魅力的...なのかも笑
一緒にいると楽しそうなんだろうか...。