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人事の経済学(非合理的選択)_第62号

2016.06.19 09:37

昨日に続き、人事の経済学について、「キャリアデザイン支援ハンドブック」からみていきたいと思います。

P52には、人の満足度や幸福度を上げる要因として金銭的報酬以外の側面が注目されてきたこと、常に合理的な選択を行うかについても懐疑的になり始めていることが記載されております。以下に引用いたします。


人事の経済学においても、非経済人あるいは非合理的個人の行動に影響を与えるものとして人事制度や労働者の行動を捉えなおすことが必要になった。

これらの側面を分析するには、新たな理論的フレームワークと実証分析に耐えるデータの入手が求められる。現在のところ、理論に関しては合理的経済人を前提として組み立てられた理論的モデルに比肩するほどの理論構築はなされていない。

しかし、実証面においては、幸いにして組織心理学や組織経営学におけるこれまでの蓄積がある。


合理性だけでは、働く意欲にはつながらないと思っておりますので、今後の研究に期待いたします。また、私の研究においても何か明らからにできればと思っております。