少年の夢の中で咲き誇れ

たまたま調べてみたダリアの花言葉。花言葉なんて、使おうと思う時にしか調べないし、わざわざ覚えようとも思わない。そもそも俺の花についての知識はゼロに近い。バラとローズマリーは無関係だなんてつい最近知った。どっちもローズだからって…。

そして読んだ。ダリアの花言葉の由来を読んだ。ダリアは俺の中で、どっちかと言うと明るいイメージを持つ花だからネガティブな花言葉がついてる事にビックリしてしまった。自分だけのものじゃなくなったから愛情も消えてしまった、か。独占欲と愛情の関係はいつだって人間を悩ませる。ある人は言った、本当の愛に独占欲の居場所はない、と。しかしある人は言った、本当の愛は独占欲から生まれたものだ、と。恋が冷める瞬間って所詮こういうものなのだろうか。そもそも恋と愛は同じものなのだろうか。そしていつになったら気づくんだろう。いつになったら、もう自分だけのものじゃないと気づくんだろう。人間は愛する人に何を求めているんだろう、我々はこの世界の恋愛に何を求めているんだろう。オレンジ色の夕日も水平線に沈んだ瞬間は血のように赤くなるんだから、きっと物事のお終いは始まりと全く違う顔を持つんだ。その事実を、か弱い僕らは受け入れられるのだろうか。

でも、寄り添っても強くなれない僕らは、誰よりも美しいと思うんだ。