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蓮のあれこれ・蓮の俳句

2020.08.14 06:59

http://blog.livedoor.jp/dekunokai/archives/48883806.html【蓮のあれこれ・蓮の俳句】より

 浮葉

越す波もありそめにけり蓮浮葉  高浜虚子  蓮の葉や波定まりて二三枚  村上鬼城

風に起きる蓮の浮葉の大いさよ  原石鼎  夕闇に浮いて定かや蓮一葉   富安風生

くつがへる蓮の葉水を打ちすくひ  松本たかし

雨の輪のふえくる蓮の浮葉かな  久保田万太郎

一面に蓮の浮葉の景色かな  高浜虚子  蓮浮葉失ふものもなく満ちし  中村汀女

      蓮

さはさはとはちすをゆする池の亀  鬼貫  雨の矢に蓮を射る蘆戦へり    芭蕉 

蓮の香に目をかよはすや面の鼻   芭蕉  鯉鮒のこの世の池や蓮の花    許六 

蓮の香や水をはなるる茎二寸    蕪村  戸を明けて蹰に蓮の主かな     蕪村  

蓮の花咲くや淋しき停車場   正岡子規  徘徊す蓮あるをもて朝な夕な   漱石 

生死事大蓮は開いて仕舞けり   漱石  ほのぼのと舟押し出すや蓮の中  漱石 

明くる夜や蓮を放れて二三尺   漱石  石橋の穴や蓮ある向側      漱石

蒲の穂はなびきそめつつ蓮の花   芥川龍之介 

舟道の桑名は蓮の花ざかり    長谷川櫂  一弁はわれへめくれて白蓮   鷹羽狩行

白蓮の夢よりすこし遠くかな  山田六甲  蓮の花見飽きし鯉の沈みけり   大串章

http://www5c.biglobe.ne.jp/n32e131/natu/hasunohana.html  【蓮の花】より

遍昭 蓮葉のにごりにしまぬ心もてなにかは露をたまとあざむく

好忠 夏の池水の面隠す蓮葉にただよふ露の身をいかにせん

西行 おのづから月やどるべきひまもなく池に蓮の花咲きにけり

俊成 浮草のすゑより風は吹くなれど池のはちすぞまづかをりける

定家 はちす咲くあたりの風のかほりあひて心のみづを澄す池かな

良経 夏ふかき入江のはちす咲きにけり波にうたひて過ぐる舟人

定家 風わたる池のはちすのゆふづく夜ひとにぞあたるかげも匂も

芭蕉 蓮のかを目にかよはすや面の鼻

千代女 蓮白しもとより水は澄まねども

蕪村 白蓮を切らんとぞおもふ僧のさま

蕪村 蓮の香や水をはなるる茎二寸

蕪村 佛印のふるきもたへや蓮のはな

蕪村 羅に遮る蓮のにほひ哉

白雄 白蓮にゆふ雲蔭るあらし哉

太祇 蓮の香や深くも籠る葉の茂

太祇 先いけて返事書也蓮のもと

一茶 蓮の花虱を捨るばかり也

一茶 うす縁や蓮に吹かれて夕茶漬

良寛 みあへする物こそなけれ小がめなる蓮の花を見つつしのばせ