ベトナムオオムカデの飼育方法
最も人気のあるムカデの1つです。
ベトナムオレンジレッグと呼ばれる、歩肢がオレンジ色になるタイプもいます。
どちらも似たような飼育方法が可能です。
飼育環境
温度:24℃~30℃
湿度:40%~70%
飼育容器はレプタイルボックスや特大プラケースが適しています。
初めて飼育される方は特大プラケースがよいでしょう。
こちらの方が高さがあり、ムカデの扱いに慣れていないうちでも脱走の危険が少ないです。
大粒赤玉土を3㎝程度敷いた上にコルクを隠れ家として用意します。
ベトナムオオムカデは高温多湿環境を好みますが
常に床材が濡れていると突然死をすることがあります。
よく湿らせる場所と、ある程度渇き気味の場所を作ることがポイントです。
潜りやすくするために、この上にヤシガラをかけるのも良いと思います。
温度調節
熱帯に生息するムカデですので、冬季は加温する必要があります。
加温にはエアコンを使うのが理想的ですが、難しい場合はパネルヒーターを用います。
ケージの底面すべてを温めてしまうと熱で死んでしまうため
温める場所は最大でも底面積の半分までにしましょう。
夏季は地域により冷やす必要があります。
熱帯とはいえ、森林の中に住んでいるため、蒸し暑いながらも
日本の都会の温度ほどは上がりません。
目安として30℃ですが、昼間のピーク時数度超えてしまう分には問題ありません。
通気の不足している環境で35℃を超えると即死する場合がありますので
必ず通気の良いケージを用いてください。
特に自作ケージをされる場合は、逃げ出さない程度の穴をたくさん用意しましょう。
給餌
コオロギ、ゴキブリ、ジャイアントミルワーム、ピンクマウスなどを与えます。
週1回程度が目安ですが、フンをしたかどうか、腹のふくらみ加減はどうか
観察しながら給餌量を調節してください。
ムカデの扱い方
毒性があり、素早い動きのムカデを扱いきれるのだろうか。
このような不安を持たれる方も多いのではないでしょうか。
私もムカデを飼い始めた当初は怯えながら世話をしたものです。
①ケガしないこと
②脱走させないこと
この2つが重要です。
まずは革手袋とロングピンセットを2本用意しましょう。
溶接用の革手袋は外国産オオムカデでもすぐには顎肢(毒牙)を通しません。
ピンセットを2本用意するのは、ムカデがピンセットを登っても
すぐに切り替えられるようにするためです。
ムカデのちょうど中心あたりを下からすくい上げて挟むのが良いです。
かなり暴れますので、速やかに目的の場所に移動させましょう。
飼育方法全般についてはこちらをご覧ください。