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Bob James in my New York life.

2020.08.09 13:45

1980年代前半にNew Yorkに滞在していたことは宝物のような思い出を持ち続けます。

本当はヨーロッパに赴任して何年か過ごしたかった。でも、部長に呼ばれて、ビザが取れしだいNew Yorkに行ってもらいたい。1982年4月でした。

New Yorkに赴任して最大のピンチは自動車運転免許を持っていなかったことで、免許が取れるまでホテル住まいを強いられたことはかなり辛かった。

3ヶ月で免許が取れて、Ford Mustang GT 5.0 V8っていう若いからこその車を買い求め、V8エンジンをバリバリ言わせて毎日急加速を楽しむ毎日。それはオーディオがない頃の最高の楽しみでした。

先輩がニューヨークから他の都市へ転勤となり、彼の部屋に引っ越すことができました。ホテル住まいから解放されて、自分の部屋を獲得し、引越し荷物が届いて、最初にせずにはいられなかったこと。

それは、東京から持参したオーディオ装置の梱包を解いて目の前で自分の装置でLPレコードを再生すること。現地についてホテル暮らしの頃にレコードショップで最初に買い求めたBob JamesのHands Downのジャケットを毎日眺めてました。最初にそのLPをききました。何年でもないたった数ヶ月の別れでしたが、ニューヨークの広い部屋で最初に聴いた音に思わず涙がこぼれ落ちました。

LPをカセットデッキで録音し、車のオーディオでそれをガンガン鳴らしながらBob Jamesの最初のレーベルであるタッパンジーブリッジを渡る。この爽快な気分。

恋愛もしかり。これは死ぬまで忘れない。

青い瞳のユダヤ系のシャロンとデートを重ねたあの若かった日々。

自分が何をしたいか決めて行動に移した日々が語る思い出。

これはやはり、やって置いてよかったことって思うんです。

そういう日々に寄り添っていたBob Jamesの音楽は忘れない。