ヒメヒゲブトアリヅカムシ
2020.08.11 15:00
その他の生きもの
ヒメヒゲブトアリヅカムシ( Microdiartiger joponicus ):コヤマトヒゲブトアリヅカムシに似ますが、より小型な種類です。サクラアリに寄生することが知られています。体長1.4~1.5mm。
今回は本来の寄生相手ではないと思われるハヤシムネボソアリ巣内での観察例を紹介します。
写真①:ハヤシムネボソアリ巣内のヒメヒゲブトアリヅカムシ。ハヤシムネボソアリ(体長2~2.5mm)に比べてかなり小型なアリヅカムシ。美濃加茂市 26.VII.2019
写真②:巣内を歩行するヒメヒゲブトアリヅカムシ。美濃加茂市 26.VII.2019
写真③:幼虫に近づく個体。コヤマトヒゲブトアリヅカムシに比べ体表の被毛はまばら。美濃加茂市 26.VII.2019
写真④:ハヤシムネボソアリに発見される。美濃加茂市 26.VII.2019
写真⑤:働きアリはアリヅカムシを発見すると、大あごでくわえて運ぼうとする。この際アリはアリヅカムシを攻撃しない。美濃加茂市 26.VII.2019
写真⑥:アリにより巣外に運び出される。アリヅカムシは何度も巣外に運び出されたが、そのたびに巣内に戻る行動を繰り返した。美濃加茂市 26.II.2019
写真⑦:アリヅカムシはアリに発見されないために、活性の低い(羽化後間もない)アリの下に潜り込もうとする。美濃加茂市 26.VII.2019
写真⑧:アリヅカムシの存在に無関心な女王アリの下に潜り込むこともある。美濃加茂市 26.VII.2019