10. 舌がん - 退院 2016.2
退院1週間延期...
最初の退院予定の数日前から、患側の顎下腺がかつてあった辺りが腫れる(顎下腺は廓清時に切除されていた)。一時的なもので、いずれ引っ込み、むしろ凹むという話で様子見。
ところが退院予定の前日、朝食中に、変な汁がオトガイあたりの縫合箇所からしたたり落ちる。どうやら顎下あたりの炎症が悪化し、膿がたまった模様。抜糸していた頸部を(再び)切り、顎下あたりを癒着させるため強く押しながらテーピングして隙間を埋める。
主治医は、申し訳ない、と仰る。別に1週間くらい退院が延びるのはぜんぜん問題ないのに...と思ったが、後から考えると、その意味は、再縫合で首の傷跡が深くなった、そのあたりのエクスキューズと推測。ま、男ですからいいですけど...。
手術から1ヶ月後にいったん退院し、その2週間後、術後治療のため再入院した。
退院(2016.2)時点での気になる後遺症3つ
(1) 舌の先が時々ヒリヒリする
ドクターによると、再建を経た舌の先端部は構造上、弱い。そのため痛むことがある。しかし、特に措置は無い...。たくさん話をしなければ大丈夫で、耐えがたい痛みというほどでもないヒリヒリ感。1日おおくても4~5回、1回1分間も継続しない。慣れるしかないか...。
(2) 廓清側の後頭部が、ときおり急に痛む
1日に2回あるかどうか。1回あたり1分間も継続しないので何とかなりそう。でも前振りなく唐突なのが困る。ドクターによると、廓清時に神経に触れたため。措置は無く、特に冬場は、古傷が痛むという感じで痛くなってしまうことが多い、とのこと。
(3) のどが渇く
患側の顎下腺をとったので、唾液量が激減した。ただし唾液が無くなったわけではない。しかしのどが渇き、深夜に目が覚める。その後、5ヶ月が経過したころ(途中、放射線で患側の耳下腺と健側の顎下腺への影響があったと思うが)、やっと、毎晩ではないものの、日によっては、朝まで起きないで寝れるようになった。