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BOOK「[振り子の法則]リアリティ・トラン サーフィン」 幸運の波/不運の波の選択

2020.08.10 10:16

著者:ヴァジム・ゼランド、監修:ほおじろ えいいち、訳:須貝正浩

第1章 バリアント・モデル

29

「欲するものすべてを選択する自由を誰もが持つことができる。そこで問題じゃ。この自由はどのように受け取るのか?もし謎解きができたら、お前さんの持っているりんごは空へ落ちていくだろう」

30

トランサーフィン〜

頭の中を駆け巡っている唯一の考えは、

自分の世界を自分で整える必要はなく、

すべては自分のあずかり知らないところで自分の幸福のたずっと以前にできあがっている。

31

トランサーフィンは、まるでスーパーマーケットで商品を選ぶように、文字どおり運命ヲ選ぶ方法である。

65

第二章 振り子

98

振り子の主な目的は、なるべく多くの信奉者を巻き込み、彼らのエネルギーをもらうことにある。

117

振り子コソが人間の夢を実現してくれるのである。

116

振り子(ペンデュラム)は、同じ方向に思考する人々のエネルギーによって築かれる。

振り子は、エネルギー情報体である。

振り子は、信奉者の思考エネルギーを自分で周波数に固定する。

振り子同士の間には、信奉者獲得のための熾烈な戦いがくり広げられている。

破壊的振り子は、信奉者たちを彼らとは本来無関係な目的に結びつける。

振り子は、人々を自分の罠へとお引き寄せ、彼らの感情をかき立てる。

もしあって欲しくない何かにつけてあなたが強く思っているならば、それがあなたの人生に現れる。

振り子から解放されるということは、振り子を自分の人生から放り出すということである。

人生から放り出すということは、敬遠すること(訳注:自分の人生に入り込むことを許可するものの、もう善光寺と逃れようとすること)ではなく、無視すること(訳注:何も反応を示さないこと、ある状況に陥らないこと)である。

振り子と仮した人間に、目に見える有益なものを与えてやると、その振り子は穏やかに沈静化する。

沈静化された振り子のエネルギーはあなたに移る。

問題は、それをもたらした振り子から身をかわふか、振り子を手なずけることによって解決する。

仕事などで自分の両手と頭は貸し出すことがあっても、問題解決のために心は常に解放しておくべきである。

宙ぶらりんな状態を回避するためには、あなたの振り子を見つけましょう。

これらのことを時々、思い出しましょう。

119

第3章 幸運の波

121

どんな振り子でも唯一重要な目的は、信奉者からエネルギーをもらうことにある。

126

振り子にとって、人間が恐怖に戦い(おののいて)ている時の方がうまく操れるので都合が良い。

131

あなたの思考エネルギーの放射に見合うパラメータを持つ人生ライン上に、あなたはいつも存在する。

136

忌々しい(いまいましい)状況に陥った時には必ず、振り子があなたをつかみ寄せようとしていることを思い出すよう学習するのだ。

思い出しさえしたら、すぐに意識して選択できるはずである。

自分のネガティブな感情をぶちまけて振り子にエネルギーを渡すのか、それとも振り子に何も与えることなく、それによって勝利をもぎとるのか。二つのうちどちらかを選ぶのだ。

138

成果とは、おそらくこんな具合だ。あなたが幸運の波を迎える時、振り子はもはやあなたを脇へ引き寄せることができない。こうして幸せの鳥はあなたの手の中に留まる。では、幸せの鳥をひきつけておくにはどうしたらよいか?それは自分の周りにポジティブなエネルギーを発する。すなわち、あなたがポジティブな受信器になるだけでなく、発信器にもなるのだ。その結果、周りの世界が短期間に好転するだろう。あなたはいとも簡単にもっと大きな幸運が待ち受けている人生ラインへと滑り移る。最終的に幸運の波があなためがけてやってきて、あなたを持ち上げると、成功に向かってまっしぐらに突き進む。しかし、トランサーフィンは幸運の波に乗って滑り移るだけでに限られたものではない。これはまだ序の口である。この先、あなたを待っているのは、まだまだたくさんの驚くべき発見である。

141

◉まとめ

幸運の波はバリアントの空間における好ましいラインが集まったものである。

最初の幸運であなたが喜びに満たされた場合に限り、幸運が滝のように続く。

破壊的振り子は、幸運の波からあなたを遠ざけようとする。

振り子への依存関係を排除した後に、あなたは選択の自由を手に入れる。

ネガティブなエネルギーを受け入れたり、送り出したりしながら、あなたは自分の地獄を築く。

ポジティブなエネルギーを受け入れたり、送り出したりしながら、あなたは自分の楽園を築く。

あなたの嗜好はブーメランのように、いつもあなたのところへ戻ってくる。

もしあなたに思い出すという習慣があるならば、振り子はあなたを幸運の波から引きずり下ろしはしない。

思い出すという習慣は、普段の実践によって作られる。

143

第4章 バランス

156

あなたがかかえているすべての短所は、理性にとっての短所であって、魂にとっての短所ではない。

157

まず、自分を解放し、すべての自分の短所を許してあげよう。もしあなたが自分を好きになれないならば、少なくとも自分自身と闘うのをやめて、今ある状態を受け入れるようにしてみよう。この場合に限っては、魂が理性の同盟者となってくれるだろう。それも、大変強力な同盟者なのである。

187

どの人も適度の差こそあれ、自分の周囲に過剰ポテンシャルを発生させる傾向がある。しかし、もしあなたがトランサーフィンの原則に従って行動するならば、劣等感や優越感はあなたの人生から消えてなくなるのだ。

187

⭕️願望

187

「欲しい思いが強ければ強いほど、手に入るものは減るばかり」。あなたが何かをあまりに過度に欲しがると、すべてを賭けてしまう心積りになるため、平衡状態を乱す大変な過剰ポテンシャルを生み出す。すると、平行力は、希望すること何何ひとつない人生ラインへとあなたを放り投げることになるだろう。

190

望みが現実となる人生ラインへ移動するためには、純粋な意図のエネルギーだけで充分なのだ。ここでは、純粋な意図とは、過度な意義づけのなさるていない、願望と行動の一体化されたもの、とコメントするにとどめたい。

例えば、

売店に新聞を書きに行く自由な意図とは、純粋なものである。

ある事柄が高く評価されればされるほど、失敗する確率も高くなる。もしあなたが持っているものに非常に大きな意味を与え、それをとても大切にしているとしたら、平行力がそれを奪い取る可能性は大きくなる。

194

罪悪感とは純粋な形の過剰ポテンシャルである。自然界には善悪の概念がない。

良いふるまいも悪いふるまいも、平行力にとっては等価値である。過剰ポテンシャルが起こると、いずれにせよ乱されたバランスの回復が図られる。罪悪感にも、良いおこないをし、誇りを感じても、やはりポテンシャルか作られる。平行力は、エネルギー場において発生した異質なものを取り除こうとするだけなのだ。

196

罪悪感は必ず罰を受けるシナリオを用意する。それもあなたの意識とは無関係に。このシナリオに従って、潜在意識があなたを、報復を受けるほうこうへと導く。これが罪悪感の仕業で有る。罪悪感の中身は破壊することだけで、有益なことや建設的なことは何もない。良心の呵責で苦しんではいけない。それよりも、後になって罪悪感を覚えないです済むようにふるまうほうがよい。

ちなみに劣等感をいだくのもその後原因とはいえ罪悪感である。その【レッド】つ間は他者との比較によってでき上がったものだ。

他者にその権利を渡し、他者があなたよりもましだと考えるることを容認したのは、あなた自身であることに気付いていただきたい!

かれらはそんなふうに考えていないのに、あなた自身でそう決めつけて、他社の名において自分に対する判決を下す裁判官のようにふるまったのだ。あなた自信が自分遠再版にかけたがために、彼らはあなたという習慣を断つ」を砂漠ことになった、というわけだ。

自分自身でいる、という本来なら自分がもつべき権利を取り戻し、被告席から立ち上がろう。

もし貴方が自身が罪を犯したとおもわなければ、だれもあなたという習慣を断つ」をあえて裁こうとはしないだろう。

他人にはあなたの裁判がもなる特検を与えることができるのは、あなただけである。

201

私は無意識のうちに罰を受ける準備をしており、そのことはとりもなおさず、服従への用意があるということを意味する。

204

トランサーフィンは闘うとか自分に強制するということとは関係がない。別のことが行われるのである。それは、関係を絶つ、すなわち、選ぶ、ということである。自分の中から罪悪感を搾り出す(しぼりだす)必要もない。

自分の信念に従って生きることをただ容認するだけで十分なのだ。

あなたを裁く権利は誰も持っていない。あなたはあなたでいる権利を持っている。もし自分自身でいることを自分に容認できるならば、弁明する必要性は消えてなくなり、罰せられる恐怖は吹き飛んでしまうだろう。すると、驚くべきことが本当に起こる。誰もあなたを侮辱しようとはしなくなる。

なぜなら、潜在意識から罪悪感を追い払ったためである。

コレは、つまり今いる人生ライン上ではバツを受けるシナリオは担任存在しないという、多田それだけの事なのだ。

205

◉お金

206

もし稼ぎが少ないならば、お金が足りないことに終始愚痴をこぼすことこそ、よくある間違いである。

こうした思考エネルギーの放射パラメーターは人生の貧乏ラインには合致している。

過剰ポテンシャル発生のは原因は、

・お金への依存関係か、

・または、お金を手に入れたいという

強い願望である。

まず手始めに、感情を鎮め、今あなたが持っているもので満足するよう気持ちを切り替えよう。

224

障害を克服しようとしないで、重要性のレベルを引き下げればよいのだ。

過剰ない感情や心労は、重要性を与えてしまった結果なのだ。原因となっている関係を取り除かなければならない。

重要性を与えることは問題以外に何ももたらさないことを認識し、意識的に重要性を引き下げていただきたい。

224

人生に対する姿勢を簡素なものにする必要がある。無視もせず、誇張もせず。

日常の世界の、あるがままを受け入れるのである。

225

自分をあるがままに受け入れることだ。本当の自分に戻ってみよう。あなたという習慣を断つ」は重要人物ではないけれど、取るに足らないわけでもない。

225

平衡力(へいこう)と闘うのは無益であることを思い出そう。恐怖や動揺を押しつぶすことはできない、しかし、重要性を低くすることはできる。

それが保険、または予備のバリアントである。どんなに確信があるにしても、一枚のカードにすべてを託してはいけない!

ユーモアの感覚、自嘲(じちょう)する能力、そして、侮辱にならない程度に悪気なく他者を笑う脳裏などは、唯一過剰ポテンシャルを作らない。ユーモアとは、それ自体が重要性を付けて物々しくすることへの否定であり、風刺画はもったいぶった重要性こそをテーマとしている。

226

問題解決に着手する前に、重要性の適度を引下げるということである。そうすれば、平衡力が邪魔することはなく、問題解決は簡単に呆気なく済むだろう。

229

あなたは周囲にある振り子たちと調和のとれたバランス状態にいる、すなわち振り子たちと同じ調子で一緒に振動しているならば、あなたの人生は心地よく流れていくことだろう。あなたが周囲の世界と共振を始めるように寝ると、エネルギーを受け取り、大した苦労もなく自分の目的を達成するだろう。

231

◉まとめ バランス

過剰ポテンシャルは、評価に意義が与えられた場合のみ、発生する。

あなたにとって具体的に重要なことがらが、あなたによる評価にあなたのエネルギーを分け与える。

もし評価何現実をゆがめるのであれば、ポテンシャルの値は増大する。

平衡力の作用は、過剰ポテンシャルの解消へ向かう。

平衡力の作用は、ポテンシャルを産み出した意図に対して、しばしば対立する。

不満と非難は、平衡力をつねにあなたに対抗するように仕向ける。

232

習慣になっているネガティブな反応をポジティブな物に置き換えることが必要である。

無条件の愛とは、戦友や崇拝することとは無関係な賞賛である。

条件設定と比較は、依存関係を産み出す。

依存関係は、過剰ポテンシャルをつくる。

理想化と過大評価抜群

相思相愛を実現するためには、占有する権利と無縁でいることが必要である。

軽蔑と虚栄❌

自分の優位性を確かめるという必要性から自分自身を解放せよ。

短所を隠そうとふれば、逆効果が現れる。


234

第5章 誘導転移

237

ネガティブな情報を

自分の中に取り入れてはならない

247

◉⭕️振り子の漏斗(じょうご、ろうと)

※漏斗➡︎瓶の蓋をするもの

250

このように漏斗(じょうご、ろうと)へと引き寄せられる現象を、信奉者が破壊的振り子の犠牲になる人生ラインへと向かう【誘導転移】と定めることにしたい。

破壊的振り子からの揺さぶりに対するその人の反応とそれに続く振動エネルギーの相互補給は、振り子の振動に近い周波数の人生ラインへ転移することを誘導する。

その結果、ネガティブな事象はその人の世界の層に取り込まれてしまう。



251

◉惨事

254

もし反応しないでいることがうまく行かないのならば、守護天使に期待するしかなくなってしまう。

例えば、もしあなたが飛行機に乗ることを恐れるならば、飛ばない方がよい。

もし恐怖を感じるならば、あなたの放射スペクトルには、飛行機事故が起こる人生ラインと共鳴する周波数が含まれているということである。

必ずしもそれはあなたの人生ラインが事故と遭遇するわけではないが、そうは言っても、その確率はある。もし飛行機に搭乗する危険性に関する思いが、ただ単に浮かんでこないのであれば、恐れることもない。

反対に、あなたが飛び立つ前にただならぬ不安をおぼえるならば、その便はやり過ごすのが妥当だろう。もし飛行機を利用しないことが不可能であれば、明け方の星々のざわめきを聞く方法を学ぶ必要がある。

それはいったい何であって、どうすればできるのか、本書であなたはさらに理解を深めることになるだろう。

258

◉失業

260

もしあなたが自分の未来に対して安心したら気持ちをいだいていれば、平衡力の作用何あなたに及ぶことはないだろう。

260

◉流行病(はやりやまい)

261

病気の原因は、「流行病」という名の付いたゲームに参加しようとするあなたからの自発的同意である。

すべては、流行病、例えば風邪が、どこかですでに猛威を奮っているとの噂がひろまる。風邪が空気感染や飛沫感染しやすいことは、普通の人なら誰でも知っている。そこで、普通の人ですのひとりであるあなたは、誰でも風邪をひくという考えをそっくり自分に取り込む。頭の中は、あなたに熱が出てきて、くしゃみや咳をしている光景がすぐさま浮かんでくる。これで手続きは終わった。この瞬間からあなたはゲームに参加したことになる。なぜなら、破壊的振り子の周波数で思考エネルギーを放射しているからだ。

あなたは、風邪に襲われることの確証を無意識に見つけて出そうとして、注意力は選択的に働き始める。周りにはくしゃみをする人々が現れる。くしゃみをする人くらいはいつもいるはずだが、以前のあなたは気に留めなかっただけだ。職場でも自宅でもって、時折、風のことが話題になる。たとえあなたが特別に確証を探そうとしなくても、また、風邪の話題であなたがそれほど動揺しなくても、風邪に襲われるというあなたの予想は、新たな確証を見つけ出してくる。そうしたことが勝手に起こるのだ。

もしあなたがゲームの最初から破壊的振り子の周波数に同調してしまったら、意識して参加したかどうかにかかわらず、振り子への結び付きはもっと強くなっているだろう。そして、もしあなたが発病することを嫌がっていないならば、またそれが運命だと諦めているならば、もうあなたは振り子の最も活発な信奉者になっている。または、反対に、、、、

そうしたって何にもならない。とにかくあなたは病気のことを考えている。ということは、病気か周波数で放射していることになる。思考の方向性が病気に賛成か反対かは無意味である。言い換えると、自分は病気にならないとして自分を説得しようとすれば、そうなる可能性を最初から認めていることになり、どのような説得も功を奏することはない。

聞こえるように発せられた言葉は単なる空気振動であり、独り言は総じて何でもないことだが、信じ込むということは、たとえそれが聞こえなくても、強力なエネルギーである。

263

誘導転移は振り子を受け入れる瞬間から始まる。もしあなたが本当にこの流行病を頭から相手にしなければ、病気にかかる人生ラインへの転移は起こらないだろう。

275

◉まとめ 第5章 誘導転移

各人が世界の個々の層を作り、そこに住んでいる。

276

人々の世界は、互いに重なり合った個々の層から成り立っている。

人はネガティブなエネルギーを放射しながら、自分の世界の層を自分自身で悪化させる。

攻撃は力であり、不満は正常な反応である、というのは間違った受け止め方である。

ネガティブなことがらに対する反応は、ネガティブな人生ラインへと誘導する。

誘導転移は、ネガティブなことがらを個人の層の中に入れる。

自分の世界の層にはどんなネガティブな情報も入れてはならない。

入れてはならない、ということは、敬遠する(訳注:自分の人生に入り込むことを許可するものの、猛然と逃れようとする)ということではなく、意図的に無視する、関心を示さない、ということである。

277

第6章 バリアントの流れ

290

決定を下す瞬間に、あなたの卵が理性に語りかけることをたしかめてみるよう学習することが肝腎である。

自分の内なる見張り役に命じ、あなたの魂が安らいだ状態かどうかに注意を払ってもらうだけでよい。

明け方の星々のさざめきに耳を傾けるにはどうしたらよいだろう。

自分の魂の状態に注意を払う必要があることを、思い出すだけでよいのだ。

要は、自分の感情に注意を向けるということなのだ。そのためは、自分の魂の平穏状態にいるということである。

290

魂は理性と違って考えることをしない。魂は感じとって知るのである。だから間違うことがない。

291

感じていることに注意を払う。

・緊張してないか

・不安をいだいてないか

・危惧してないか

・気に入らないことはないか

それがあったら

自分自身に問いかけてみよ

・よいか

・わるいか

次に別の解決策に気持ちを傾けて見て

・気分はどうか

・よいか、わるいか

次に、別の解決策に気持ちを傾けて、

もう一度自分に問いかけてみよう

・気分はどうか

・よいか、わるいか

292

単純な質問で解決する方法。

気分はどうかな

・はい、気分は両校

・いいえ、気分は悪い

このような返事が帰ってきたら(どちらでも)

あなたは明け方の星々のさざめきを耳にしたことになる。これであなたは答えを知ったわけである。

292

◉ねだり屋、怒りん坊、無鉄砲者

295

トランサーフィンの観点からは、ねだり屋であれ、怒りん坊であれ、どちらの道も非常に愚かしい。トランサーフィンはまったく新しい道を提案する。

乞い願わず、要求もせず、行って取ってこい、というものだ。

298

振り子から自由になるためには、内的重要性や縁を切る必要性がある。

もし、あなたがこれを実践すれば良い、目標へと続く道にある障害物は自然に壊される。

そうすれば、

乞い願うことも、要求することも、闘うこともなく、ただ行って取ってくるだけで済むのだ。

299

◉流れに沿った動き

300

理想的な泳ぎかた➡︎

流れに抵抗せず、余計な渦も作らず、そうかといって神の舟のようになすがままにただようというのでもない。流れと調和して進むのだが、暗礁や障害物や危険なポイントが近づいてくることに気づいたら、ひとかきふたかき泳ぐことでかわしながら、当初選んだ方向を維持しながら進み続ける。この場合、梶(かじ)はあなたが握っていることになる。

このように人生を流れとして考えることは可能なのだろう。そして、なぜ、なすがままに漂ったり、流れに抵抗しては行けないのだろう。情報はバリアント空間にマトリックスの形で恒常的に存在するのだが、それと同時に情報構造が因果関係の腐り状に形作られてく。

つまり因果関係がバリアントの流れを生み出す。

301

流れにあえて抵抗してはならない主な理由は、そうすることで膨大なエネルギーが有害無益に消費される点である。

流れの方向性は、選んだ目的とその達成方法によって定められる。方向を選んだ後は、最大限流れに任せ、激しい動きは慎むべきである。

303

理性はつねに人為的に作り上げた重要性の影響下にあるため、効果的な決定が下せない。実際は、内的重要性や外的重要性が問題の主な発生源なのだ。

平衡力の作用は、流れの途中において、早瀬や渦巻のような形で現れる。もし重要性を与えることをやめにしたら、流れはもっと穏やかな水路に変わるだろう。

その流れに身を任せるべきかという問題は、やはり重要性の問題である。

外的重要性は、単純な問題をややこしく解決するよう理性に強いる。

内的重要性は、理性が常識的に思考していて、それが唯一確かな決定を下せるのだということを、理性自身に信じ込ませてしまう。

303

もし重要性を放り出したら、理性はほっとひと息つくことだろう。なぜなら、振り子の影響やわざわざ作られた問題による抑圧からも解放されるためである。

これで理性は、より客観的で適切な決断を下せるようになる。しかし、もっと素晴らしいことは、重要性から解放された理性が、強力な知性を必要としなくなることである。もちろん日常の課題を処理するには、理論的思考も知識も分析能力もし必要である。しかし、こうしたことすべてに要するエネルギーは大幅に削減される。するとバリアントの流れは、これまでそれをほとんど利用していなかった理性にとって、豪華な贈り物となるのだ。

303

バリアントの流れにはすべての問題の解決方法が含まれている。それに、問題の大半は理性自身によってわざわざ作られたものである。

落ち着きのない理性は、いつも振り子からの揺さぶりを感じ、状況を掌握しようとしながら、すべての問題の解決に取りかかる。

理性の意思決定は、ほとんどの場合、水面を意味なく両手でひっぱたくというものだ。

もしバリアントの流れを妨げなければ、ほとんどすべての問題、とりわけ小さな問題などは、ひとりでに解決されてしまう。

304

解決方法がバリアントの空間にすでに存在しているのであれば、強力な知性は用がない。もし厄介で込み入ったことに首を突っ込むわけでもなく、バリアントの流れを邪魔するのでもなければ、解決方法は自然にやってくる。それも、最も適切なものが来るのである。最適性は情報フィールドの構造の中にすでに備わっている。実は、因果関係がバリアントの流れの中に個々の小さな流れ、すなわち小流れ、というものを生み出している。この小流れは、ものごとが原因から結果へと流れる時の最適な道である。バリアントの空間にすべてが存在するが、高い確率で現実化されるのは、まさにこの最も適切であり最小限のエネルギー消費で済むバリアントである。

自然はエネルギーを浪費しない。人は足で歩くのであって、明聴では歩かない。あらゆるプロセスが最小のエネルギー消費で行われるようになっている。そのため、バリアントの小流れも最小限の抵抗で済むやり方で実行される。まさにこの小流れにこそ最適な解決方法が存在している。振り子に取り憑かれた理性は、振り子の利益のために行動するようになるため、いつも小流れから外れる。

言い換えると、理性は厄介なものに首を突っ込む、すなわち単純な問題の複雑な解決方法を探しているということになる。

305

小流れがどれほど現実的なものであるか、あなた自身が実践することで納得することができる。

小流れの存在は、理性にとって本当に豪華な贈り物である。どの問題の中にもその解決方法への鍵が暗号化されて入っている。一番最初の鍵は、最小限の抵抗で道を進むというものだ。普通、人々は複雑な解決方法を模索する。なぜなら、問題を障害と受け取るからだ。障害は、力を振り絞って克服すべきものと相場が決まっている。だから問題解決に際しては、たまたま近くにあった最も単純なバリアントを選ぶ習慣を訓練して身につける必要がある。

流れに沿って進むという原則に従って、

最も簡単で単純な方法ですべてが行われるようにする、というものだ。

306

小流れの次の鎖を選ぶには、ただ振り子の糸から解放されて、この小流れに素直に従うだけでよい。すなわち、平衡状態を保ち、過剰ポテンシャルを作らない必要がある。過剰ポテンシャルを作らないようにするには、常に重要性のレベルをチェックしなければならない。

周囲の世界とバランスの取れた状態になったら、小流れに従うだけでよい。あなた自身を導こうとするたくさんのサインを見かけることだろう。状況から少し距離を置き、参加者でなく外から見守る観察者になろう。奴隷でも主人でもなく、ただの執行者になるのだ。理性が「合理的な」意思決定をしようと腰を上げそうになったら、自分に教えてくれるよう、内なる見張り役に命じておこう。執行者として自分をリースに出す、すなわち、自分の両手と頭は貸して出しても、心は常に解放しておき、自分自身はその仕事ぶりを外から観察するのだ。

すべては、思ったよりもずっと簡単にできる。この簡単なやり方に身を委ねよう。滝へと導くのは理性であって、バリアントの流れではない。

308

あなたが何らかの解決策を見つけ出さなければならない時は、解決策を模索するのにどの道が一番簡単か、その都度自分に問いかけてみよう。そして、模索するための一番簡単な道を選ぼう。

何かしなければならない時、それをするのに一番簡単なやり方はどれか、その都度自分に問いかけよう。物事は一番簡単な方法で処理されるようにしよう。あなたに何かを提案する人がいたり、または自分の見解を示そうとする人がいたら、その都度慌てて断わったり口論したりするのはやめよう。ひょっとすると、あなたの理性は、それが自分に役立つことであったり、取り得る別の選択肢であったりすることを、まだ理解していないのかも知れない。見張り役の働きを活発化させよう。まずは観察し、行動はそれからにしよう。観客席へ降りて行っても、急ぎでその場を取り仕切ろうとせず、ゲームが可能な限りひとりでに展開できるところまでは観察していよう。水面を両手で激しくたたきつける必要はない。あなたの人生が流れに沿って進むことを阻んではいけない。

これであなた自身がどれほど楽になったか分かるだろう。

309

◉サイン

309

迫りくる滝や暗唱などと、小流れの中にある通常のでもカーブとを、どうやって見分けたらよいのだろう。取り巻く世界におけるそのような判断の際には、十分に知覚可能なサインを利用することができる。世界派いつも私たちにこうしたサインを与えてくれる。

310

社会が共有しているしつこい固定観念は、いずれにせよ潜在意識に何らかの影を投げかける。何か良くないことが待ち受けているのではないかという気持ちが芽生えるのだ。そして、取りに戻ることはやめよう、とその人は思い直す。

311

自分のシナリオにそうした可能性が入り込むことを、その人自身が容認してしまった。正にそのために、迷信の通りになる確率は高まるのだ。

311

影響を受けて及ぼすのは黒猫ではなく、迷信に対するあなたの対応の方である。もしあなたが迷信を信じるならば、迷信はあなたの人生の形成に関与してくる。もし信じないが払拭しきれないというなら、迷信の影響力は弱まるが、とにかくそれでも残ることになる。もし全然信じないし注意もはらわないというのであれば、迷信はあなたの人生には何の影響も与えない。すべては非常に単純なことである。

⭕️つまり、自分の人生のシナリオに入り込む野を容認したものを、あなたは受け取る、ということなのだ。

312

唯一実行できることは、サインして参考までに受け入れ、内なる見張り役の警戒心を高め、注意深くなることである。

316

最も明確で核心をついているサインは、人の発言である。それも、前もって用意されたものではない、偶然、自然に発せられた言葉である。もしあなたが自分意見に固執していたら、聞き流してしまうかも知れない。何気なく発せられた言葉が、何かを行うとか、どう行動するなどについてのアドヴァイスだったら、真摯に対応すべきである。

理性がまどろんでいたり、ほかのことに気をとられているすきに、発せられるのだ。理性がまどろんでいると、魂が口を開く。ちょうどその時、魂は情報フィールドに直接接触しているのだ。

318

もし決断を下す必要があるならば、それをどうすべきか、あなたの魂ほどよく知っている者はほかにはいない。あなたの魂は本当は何を伝えたいのか、理解に苦しむことがしばしばある。しかし、すでに述べたように、魂は理性の決断を気に入っているのかいないのか名確認判断することは十分に可能である。

その時の感情、「気分がよい」または「気分がわるい」というように特徴づけることができる。

319

周りの世界何どのようにサインをあなたに与えるか、いつも注意して観察する必要がある。

320

不快、危惧、懸念、罪悪感などを惹き起こすような願望や行動とは、可能な限り縁を切っておいた方が良い。そうすれば、あなたの人生ははるかに楽なものとなり、山積していた問題からも解放される。

321

自分のサインに気がついて、解釈することができるのは、あなただけである。自分という周りの世界とを観察すれば、あなた自身がすべてを理解するだろうから。

暗礁に乗り上げたり早瀬に遭遇したりしないようにするには、過剰ポテンシャルを作らないというだけで十分である。それができるのであれば、サインがなくてもやっていける。いずれにせよ私たちはサインのいみを名確認理解することはできない。

⭕️特に注意遠はらわなければならない唯一のサインとは、決断を下す際の

あなたの魂の快・不快である。

明け方の星々のさざめきに耳を傾けることは、本当に価値がある。

321

◉状況と少し距離を置く

327

理性の最大の誤ちに近づいてきた。

理性は、バリアントの流れに沿った自分の動きではなく、流れそのものを制御しようとするつもりなのだ。これがあらゆる問題や不快な事がらが発生する主な原因の一つになっている。

自然に法則に適った小流れは最小限の抵抗で済むルートを進むため、問題や生涯を産み出すはずがない。それらを産み出すのは、聞き分けの悪い理性の方である。

328

ここでコントロールしようとする手綱をゆるめて、流れにもっと中を与えてみよう。すべてに同意し、すべてを受け入れる容認、と提案したしているわけではない。ただ、戦術を変更し、コントロールすることから見守ることへと重心を移す様提案しているのだ。

コントロールしようとせず、なるべく見守るようにしてみよう。

首を横に振る、反論する、言い争う、自分と説を立証する、干渉する、取り仕切る、批判する、などの行為に性急に出てはならない。あなたという習慣を断つ」からの接客的な介入や抵抗なしに状況何解決するされていくよう、猶予を与えてあげよう。

そうするとあなたは大変驚くに決まっている。

まったく逆説的なことが起こるだろうから。

⭕️コントロールすることをあきらめることで、あなたは状況に対してこれまで以上に大きな監督権を手に入れるのだ。

即ち外部の監察者は、直接参加しているため者よりも、常に優位にあるということになる。

329

流れから理性に与えられる豪華な贈り物🎁

・コントロールしない流れにできるだけ抵抗しない

・他者からの意見は、故あってのことだった。

・そもそも言い争う必要はなかった。

・あなたからの干渉は余計なことだった。

・あなたが思い悩んでいた障害は、決してそのようなものではなかった。

・問題はそのままにしておいても、あなたの知らぬ間に、うまく解決される。

・あなたが予期せず受け取ったのは、そんなに悪いものではない。

・偶然に投げかけられた言葉は、本当に力を持っている。

・あなたの魂の不快は警告になる。

・あなたは余計にエネルギーを使うことなく、満足していられる。

332

まとめ 第6章 バリアントの流れ

理性は、すでに確立されている記号の集積を用いて、情報を解釈する。

333

魂は考えることと話すことを行わず、感じることと知ることを行う。

理性は古い積み木から焼き直しとも言うべき相対的に新しい家を建てる能力を持つ。

原則に関わる新しい発見は、現実化されていないセクターからやってくる。

魂は原則的に新しい情報と理性との間の仲介者である。

魂は現実化されていない情報を解釈のまだされていない「知」として知覚する。

もし理性が魂の情報を解釈することに成功したら、発見が生まれる。

理性は魂が「快」・「不快」のどちらの状態にあるか名確認判断する能力を持つ。

魂の快適度に注意を向ける習慣をつけよう。

重要性と縁を切ったら、自分の運命を選択する自由が得られる。

選択の自由は、乞い願うことも、要求することも、闘うこともなく、ただ行って取ってくることを可能にする。

情報構造は因果関係の鎖になっている。

因果関係はバリアントの流れを産み出す。

最小限の抵抗で済むルートが個々の小流れになっている。

バリアントの流れの中の小流れには、すべての問題のは解決方法が含まれている。

内的重要性と外的重要性のために、理性は最適な小流れから投げ出されてしまう。

あなたを滝へと導く野原理性であって、バリアントの中にある小流れではない。

案ずるより産むがやすし。この気軽さに身を任せよう。

迷信がそのとおりになるのではなく、迷信に対するあなたの対応がそうさせるのである。

サインはバリアントの流れにあるかもしれないカーブを示す。

人生ラインどつしは互いに質的に異る。

サインは警戒させる。なぜなら、ほかのラインへと乗り換える際には現れるからである。

サインは、何かが違うかというような感じ方をもたらす点で、他と区別できる。

偶然に発せられたことばは、行動への指針として理解することができる。

魂が不快な状態は、顕著なサインである。

もし自分を説き伏せなければならないならば、魂は「いいえ」と言っていることになる。

もし不快に気持ちにさせる解決方法を教えて断念することがですならば、そうすべきである。

コントロールしようとする手綱をゆるめ、予見できなかった事象を自分とシナリオに受け入れる必要がある。

シナリオから逸脱する可能性を受け入れようとする際に妨げとなるのが、重要性である。

理性は、流れに沿った自分の動きをコントロールしようとするのではなく、流れそのものをコントロールしようとする。

コントロールすることから見守ることへと重心を移そう。

コントロールすることを諦めることで、あなたは状況をほんとうにコントロールすることができる。

もしあなたがバリアントの流れに沿って進むのであれば、世界の方からあなたを迎えてくれることだろう。

336【依存関係】

無条件の愛とは、所有権の入り込む余地のない愛情、崇拝が入り込む余地のない歓喜である。別の言い方をすれば、このような感情は、愛する者と愛される対象とのあいだに依存関係を作らない。

対比が行われるところでは、必ず平衡力が活動を始める。平衡力の作用は、対立する二つの対象を引き離すか、または結びつけてお互いの合意形成へ向かわせるか、それとも、引き寄せ衝突に至らせる。

337【過剰ポテンシャル】

何らかの対象に必要以上の大きな意義が与えられる場合に、思考エネルギーによってもたらされる。

例えば、願望、不満、非難、歓喜、崇敬、美化、過大評価、軽蔑、虚栄心、優越感、罪悪感、劣等感

338【監視員の謎】

「欲するものすべてを選択する自由を誰が持つことができる。この自由はどのようにして受け取るのか?」達成できないことがあり得るのではなく、望むことをただ単に受け取ればよいだけのことを、人は知らない。本当にそうなのである。

338【幸運の波】

幸運の波とは、あなたに幸せをもたらす人生ラインの集まっているところである。バリアントの空間にはすべてがあり、そこには金脈も含まれている。

339【サイン】

サインは、別の人生ラインへののりかえが始まるときにだけあらわれる。

340【重要性】

何らかのために必要以上に大きな意義が与えられると、重要性が発生する。

これは純粋な形の過剰ポテンシャルであり、これを平衡力が解消する際に、過剰ポテンシャルの発生源である人にとっての問題を作り出す。

重要性には、内的重要性と外的重要性がある。

内的重要性または自己重要性は、自分の長所や短所の過大評価として現れる。

内的重要性が発生した場合にありがちな常套句としては、

私はVIPである

私は重要な仕事をしている

というものがある。

重要性の針が振り切れると、平行力が作用し始め、VIPとやらはお灸を据えられることになる。重要な仕事をしているという人物も、失意に見舞われる。

重要性には、他の面も存在する。それは自分と長所への軽蔑や自己卑下のことだ。過剰ポテンシャルの値は重要性の両面ともに同じである。違うのは符号がプラスかマイナスかだけである。

外的重要性も人間によって作り出される。それは、何らかの対象や周りを取り巻く世界の事象に大きな意義を与えたら時に生じる。

この場合にありがちな常套句は次の通り。

私にとって大きな意味を持つのは、、、、、。

または、私にとって、、、、をすることは極めて重要である。

このような場合に、過剰ポテンシャルが作られ、すべてが台無しになる。

あなたが地面に横たわっている丸太の上を歩かないといけないとしたら、朝飯前にやってのけることだろう。それでは、その丸太が、二棟並んでいる高層ビルの屋上から屋上へ架けられているとしたらどうだろう。あなたはそれを渡り切ることがとても大切であると思いこみ、そんなはずはないと思い直して取りやめることができない。

341【人生ライン(人生航路)】

人間の人生とは、物質の任意の運動と同様に、原因と結果の鎖である。バリアント空間における結果は、常にその原因の近くに存在している。あることが別のことから導き出されるように、近くに位置する複数のセクターは、列を作って、人生ラインとなる。同じ人生ライン上にあるセクター同士のシナリオと舞台装置は、多少の違いがあっても、ほぼ均質といえる。人間の人生は、シナリオや舞台装置を本質的に変更させるような事象が起こらないうちは、今のライン上を規則正しく流れていく。ひとたび変化させるようなことが起こると、運命はカーブにさしかかり、ほかの人生ラインへの乗り換えが行われる。常にあなたは、自分の放射パラメーターを満足させる人生ラインにいることになる。世界への自分の対応を変える、すなわち世界について自分のイメージを変えるということは、ものごとの展開の別のバリアントが待ち受けている別の人生ラインへと乗り換えることなのだ。

342【世界の層】

各生物は思考エネルギーによってバリアントの空間におけるあるセクターを物質化し、自分の世界の層を築いている。これらすべての層は互いに積み重なり、このようにして各生物は現実形成にそれなりの貢献をしている。

人間派自分の考え方によって個人個人乗り換える世界の層、つまり各人それぞれの現実を知り築く。この現実は、各人の考え方によって何らかの色合いを帯びるようになる。分かりやすく表現するならば、個人個人の世界の層は気象学上の一定の表現が当てはまる。太陽が照り輝く朝の清々しさ、曇天(どんでん)、降雨、あるいは暴風襲来もあるだろうし、自然災害の発生もあるだろう。

個人の現実は、二つの方法で形づくられる。それは物理学的方法と形而上学的方法である。言い換えると、人間は人間の世界を自分の行動と思考とによって築いていくのだ。

ここではイメージは支配的な役割を演じる。なぜなら、イメージは物質的な問題のかなりの部分を発生させ、人はそうした問題と格闘することに時間の多くを割くことになるからである。トランサーフィンは形而上学的な面だけを取り扱う。

343【選択】

人は、達成手段について心配することなく、まるでレストランで注文するように、選択ヲ行うのだ。その結果、注文を行った者が直接行動をしたかどうかには関係なく、目的はおおむねひとりでに実行される。ところで、あなたの願望というものは執行されない。あなたの夢というものもかなえられない。しかし、あなたの選択は、不変の法則であり、何があっても実現されるのである。選択ということの本質性を短くは説明できない。選択するとは何か、また、それをどのようにして行うかについては、トランサーフィンの本全体で述べられる。

343【トランサーフィン】

「トランサーフィン」という言葉は私が考え出したのではなく、ほかのすべてのキーワードや本の全内容が発生したところから私に不意に送られてきたものだ。私自身、ある時までこの言葉の意味が分からなかった。どのようにしたらよいのか連続することさえできなかった。この言葉の意味は、「バリアントの空間を経由する滑走」、「潜在的に可能なバリアントの現実への変換」、または「人生ラインの乗り換え」というように解釈できる。しかし、一般的な意味で、もしあなたがトランサーフィンを行うのであれば、つまりそれはあなたが幸運の波の上でバランスヲとっていることになる。

345【バリアントの空間】

バリアントの空間は情報構造である。これは無限の情報フィールドであり、起こり得るあらゆる事象のどのバリアントをも内包している。バリアントの空間には過去、現在、未来のすべてがあるといえる。バリアントの空間は、時空における物質運動のパターンであり、座標目盛りである。そのには過去も未来も、映画フィルムのように常時保管されており、照らしら出されている現在のコマを別のコマに置き換えることによって、時間の効果というものが現れる。

世界は同時に二つの携帯で存在する。一つは手で触ることのできる物質的なリアリティとしてであり、もう一つは知覚の向こう側に横たわっているが他に劣らず客観的とも言える形而上学的なバリアントの空間である。しかし、この情報フィールドに入り込むことは、基本的に可能である。直感的な「知」や透視能力などは、まさにここからもたらされる。理性は根本的に新しいものを作り出すことができない。理性ができることは、古い積み木を用いて部分的に新しくした家を建てることくらいだ。頭脳は情報そのものを保管しているのではなく、バリアントが空間にある情報につながるアドレスのようなものを保管している。あらゆる科学上の発見や芸術上の傑作は、理性がバリアント空間から魂を介して受け取る。

夢は、この言葉の一般的解釈による幻想ではない。理性的自分で夢を作り出すのではなく、本当にそれを見る。私たちが現実にはおいて観察するのは、現実化されたバリアントである。私たちが夢の中で見ることができるのは、現実化されていないバリアントである。これはつまり、仮想のシナリオと舞台装置のともなった戯曲である。夢は過去に起こる可能性のあった、または未来に起こる可能性のあることを、私たちに見せてくれる。夢を見ることは、魂がバリアントの空間を旅することである。

346【バリアントの空間のセクター(細分領域)】

空間の各点には何がしかの事象独自のバリアントが存在する。理解しやすくするために、バリアントはシナリオと舞台装置から構成されていると考えることにする。舞台装置は、現象の外観または形態であり、シナリオというのは物質がそれに沿って運動する道のことである。便宜上、バリアントの空間からセクター(細分領域)に分割することができる。各セクターは自分のシナリオと舞台装置を持っている。セクターどうし間の距離が大きくなればなるほど、シナリオや舞台装置も大きく違ってくる。人間の運命もバリアントによって表現される。バリアントの空間は無碍であることから、人間は運命の可能な方向転換には理論上いかなる限界も存在しない。

346【バリアントの流れ】

情報はバリアントの空間に、マトリックスという形でつねに存在している。情報構造は相互に結びついた鎖となっている。因果関係はバリアントに流れを産み出す。

落ち着きのない理性は、常に振り子からの揺さぶりを感じており、状況を掌握しようとして、あらゆる問題の解決に取り掛かる。しかし、理性による意思決定は、多くの場合、水面を両手で意味もなくたたきつけるようなものだ。もしバリアントの流れを妨げなければ、問題の大半、とりわけ細かな問題は、ひとりでに解決される。

バリアントの流れにわざわざ抵抗することはない主な理由は、抵抗することで膨大なエネルギーが有害無益に消費されるからだ。バリアントの流れは、最小限の抵抗で済むルートを行く。そのため、最も効率的で合理的な解決方法を内包している。バリアントの流れに逆らうことは、かえって新たな問題を生み出してしまう。

バリアントの空間に解決方法がすでに存在するのなら、強力な知性はもはや必要なくなる。もし厄介なことに首を突っ込んだり、バリアントの流れに逆らったりしなければ、解決策は自分からやってくる。それも最も適切なものがやってくる。最適性は情報フィールドの構造の中に組み込まれている。バリアントの空間にはすべてがあるが、一番高い確率です現実化されるのは、最もエネルギーを節約できるバリアントである。自然はエネルギーを無駄にしたりはしないからである。

347【物質的現実化】

バリアントの空間の情報構造は、一定の条件下で物質化することが可能である。あらゆる思考も、空間にあるセクターと同様に、一定のパラメーターを持っている。思考エネルギーの放射は、然るべきセクターを「スポットライトで照らし出し」、そこのバリアントを現実化させる。このようにして思考は、事象の進展に直接的な影響を及ぼす。

バリアントの空間はパターンであり、物質運動の形態や軌道を定める。ものごとの現実化は、バリアント時空の中を進む。しかし、バリアント自体はその場所に永久にとどまる。それぞれの生物は、思考エネルギーの放射によって、世界における自分の層を形づくる。私たちの世界には、たくさんの有機生物が生息しているが、それぞれの有機生物は現実形成にそれなりの貢献をしている。

348【振り子(ペンデュラム)】

思考エネルギーは物質的でありがとう、跡形もなく消えたりするものではない。人々の集団が同じ方向で考え始めると、彼らによる「思考の波」は互いに重なり合い、エネルギーの海において目に見えないが実在するエネルギー情報構造、すなわち「振り子」を築き上げる。この構造はひとりでに成長し、人々を自分でルールに従わせる。破壊的な振り子の影響下に陥った人間は自由を失い、巨大なメカニズムのねじ釘の一つに成るしかなくなる。

ますます、多くの人々、すなわち信奉者たちが、自らのエネルギーを振り子に与えるようになると、振り子はその分大きくゆれ動くようになる。それぞれの振り子には、独自の周期がある。例えば、ブランコは一定の感覚で推すようにしないと、大きく揺れるようにならない。この間隔のことを共鳴周期と呼ぶ。もし振り子の信奉者の数が減少したら、振り子の振動は弱まる。信奉者がひとりもいなくなったら、振り子の振動は止まり、死滅するのと同じになる。

人間からエネルギーォ汲み出すため、振り子は人間の感情や反応に取りつく。感情や反応のなら例としては、憤懣、不満、憎悪、いらだち、不安、心配、沈鬱ちんうつ、狼狽、絶望、恐怖、悲哀ひあい、執着心、歓喜、感動、美化、崇敬すうけい、狂喜、幻滅、誇り、高慢、軽蔑、嫌悪、侮辱、義務感、罪悪感など。

破壊的な振り子の影響下に陥った人間にとって最も危険なのは、振り子がその哀れな犠牲者を、幸福が得られるはずの人生ラインから遠ざけようとすることにある。押しのけられた目標から解放されなければならない。押しつけられた目標を目指して闘いを続けていると、人間は自分本来の人生航路からますます離れていってしまう。

振り子は本質的に「エグレゴール」(訳注:人間集団による共同の精神力や思考力の結果として、非物質的に発生する規則正しいエネルギーはかたまりでエネルギー商法的本質を持つもの。神智学で人気のある概念で、ロシアでよく使われることばだが、本書の著者ジェランドはこれを振り子の概念へと発展してさせた)である。しかし、この表現ですべてを言い表したわけではない。「エグレゴール」の概念は、人間とエネルギー情報的本質との間における相互作用の微妙な陰影まで含めた早退をすべて半値しているわけではない。

350【平衡力へいこうりょく】

過剰ポテンシャルがあるところでは必ず、それを解消しようとする平衡力が発生する。ポテンシャルは、人が何らかの対象に重要な意義を必要以上に与えたい時、その人の思考エネルギーによってもたらされる。

例として、二つの状況を比べてみよう。自宅の床の上に立っているあなたと、崖っぷちに立っているあなたがいる。前者の場合、あなたを不安にさせるものは何もない。後者の状況は、非常に大きな意味を持っている。もしあなたが少しでも不用意な動きをしたらその途端、取り返しのつかない事態が起こってしまうからだ。エネルギーの面から言えば、前者の場合も、後者の場合も、あなたが立っているという事実は、同じ意味を持っている。しかし、崖っぷちに立ってたあなたは、自分の恐怖感によって金鳥を増大させ、エネルギー場における異質性を作り出している。そこで、こうした異質性を解消する方向に向かう平衡力が生じる。あなたはその作用を現実のものとしては知覚することさえできる。説明のつかない力が、一方では、下向きに引っ張り、他方で、崖っぷちから退いて遠ざかろうとする方向へと引っ張る。なぜなら、あなたの恐怖感の過剰ポテンシャルを解消するため、平衡力に求められているのは、あなたを縁から引き離すか、または下へ放り投げて終わりにするか、どちらかだからだ。そのため平衡力の作用をあなたも感じるわけである。

過剰ポテンシャルの解消に向かう平衡力の作用は、大半の問題をもたらす。平衡力の狡猾さは、人が意図したものと正反対の結果を受け取る点にある。この際、いったい何が起こっているのか、まったく理解できなくなる。こうしたことから、まるで何らかの説明できない悪意ある力、つまり一種独特の「卑劣さの法則」が作用しているように感じる。

351【誘導転移】

大惨事、天変地異、軍事紛争、経済危機などは、スパイラル状に展開する。まず、発生過程が現れ、次に急回転が起こり、緊張がどんどん高まり、その後、クライマックスを迎え、感情の炎はめらめらと燃え盛り、最後に終局となり、すべてのエネルギー何空中に放出され、一時的な静寂が訪れる。渦巻きもほぼこのように展開する。

人間のまとまった集団の関心が振り子の罠にはまると、その振り子はもっと多くエネルギーォ汲み上げようとして、人々の自分の方へ、すなわち災いの待ちかまえている人生ラインへ惹きつけようとする。人間は振り子からの最初のゆさぶりに反応する。例えば、否定的な出来事に反応し、そもそも発端に関与し、気がつくとスパイラルの影響域に脚を踏み入れているということになる。このスパイラルは、急速に回転し、漏斗のようにして人間を引きずり込もうとする。

漏斗に引きずり込まれる現象を、犠牲者になる人生への誘導転移と定義づけることができる。振り子からのゆさぶりへの反応や、それに続く振動エネルギーの相互交換が、振り子の振動周波数に近い人生ラインへの乗り換えを誘導する。その結果として、否定的な事象が、その人の世界のか層に組み入れられる。

2020/04/26、21:06