Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

guminolamp

ゆるやかな、ひと時に

2020.08.11 12:37

考えごとをしたいとき、落ち着きたいとき、

よく、わたしは手を動かしながら、

「夢中の世界」と呼んでいる時間にに入っていきます。

好きな歌や、静けさが、その世界への扉になってくれます。


ちょっと気が早いけれど、柿の木に実がなっている様子です。


というのも、先日、父の昔話を聞いて、柿の木に想いを馳せていたのです。


ーーーーーーーーーーーーーーー


中学生ごろ、父は野球部だったそうです。

練習が終わり、野球仲間と一緒に自転車に乗って帰るのですが、

偶然にも(!)ちょうど同じ頃合いに、ソフトボール部の女子たちも

練習が終わっていたそうです。


野球男子たちは自転車通学、ソフトボールの女子たちは徒歩。

それで、野球男子たちは、みんな1人ずつ、お目当ての女子を後ろに乗せて、

一緒に帰っていたそうです。



その帰り道の途中に、柿の木があり、秋になると男子たちは、

熟す一歩手前くらいの柿をとって、近くの土手に(!)こっそり隠し、(というか埋めて)

次にそこを通る時に、土手を掘るのだそうです。

すると、いい具合に熟した柿が出てきます!

それを、女子に「ほら、食えよ」とあげていたそうです。



こっそり柿の木に登り、柿を選ぶ少年たち、

土手に埋められた熟し柿を嬉しそうに受け取る少女たち。

牧歌的で、いきいきとしたその場面を思い浮かべると

ついつい微笑んでしまいます。



その少年、少女たちは、その後

それぞれ、別々の道を歩み、数十年経った同窓会で再会したそうです。


ーーーーーーーーーーーーーーー



父の話を聞きながら、「えー!ワイルドな贈り物だね!」

とびっくり笑いしながらも、なんだかいいなぁと思ったのです。




今日、この歌を聴きながら、切り絵をしていて、

なぜかこの話を思い出していました。


       ↓

「 White Shoes & The Couples Company  」Senandung Maaf

ゆるやかなひと時に、よかったらご覧ください。