Duo Concert やります!!!!
こんな時期に来てください!!と声を大にして言えないのですが、25席と席を限定して開催します。もちろん万全の対策をするつもりです。
正直申し上げますと、迷いに迷いました。
いまだ収束を見せないコロナ禍。
これをやる事でクラスターなんて起こってしまったら音楽業界全体に響いてしまうのではないか。
こんな時期に来てくださる方はいるのだろうか。
否、
歌わせて頂ける場所があるのだから、例え誰もいらっしゃらなくても歌いたい。
歌いたいという情熱を消してはいけない。
そんな想いで開催する決意をいたしました。
そして、、、
歌一人ピアノ一人で1時間以上やるコンサートなんてドイツ時代の修了演奏会以来!!
今から震え上がっております。
ただでさえコロナ禍でたるんだ自分の精神に喝を入れております。
いや、体は引き締まりましたよ?笑
見ます?
そのうち、、、笑
歌う曲はイギリスの作曲家、Ralph Vaughan Williamsの歌曲集『旅の歌』と、Gerald Finziの歌曲集『花輪を捧げよう』、あとはオペラアリアを歌い散らかそうと画策してます。
旅の歌との出会いは、新国立劇場オペラ研修所時代、当時のヘッドコーチであるブライアン・マスダ氏がイギリスの歌曲にもいいものがあるぞと紹介してくれて、なんとノスタルジックな中にも斬新で素敵な曲なのだと思ったのが最初の印象です。でも研修所時代はなんか気持ちに余裕がなく歌曲を落ち着いて勉強する時間を持てなくて心の奥底に置き去りに。。。
ブライアン元気かなぁ。。
そんな曲集をドイツ留学時代に歌うことになります。
当時の先生Elisabeth Schmock女史があなたにあっているから歌ってみてと楽譜を渡されました。
さらってみると、聞き覚えが!!あの時のブライアンの!!
となるのですが、これには理由があって。
留学先の大学では、修了試験のためにオペラのシーンプログラムを1時間、リサイタルを1時間というプログラムを組まなくてはならなくて、しかもVier Epochen(4つの時代、つまりバロック、クラシック、ロマン主義、近現代の4つ)網羅しなければならなくて。
そこで近現代にはこの曲を歌うことしました。
ドイツでイギリス歌曲、、、なんて思うかもしれないですが、先生は音楽的にそして理論的にこの曲集を教えてくださいました。
リーザ元気かなぁ。。。
そんな旅の歌を歌うコンサートというのもありました。
実はそのコンサートの一週間前に日本にいる祖母を亡くしまして、大好きな祖母だったので本当は帰って弔いたかったのですが、母からしっかりコンサートをやってこいと。
心が不安定なまま歌ったわけですが、歌詞によく悲しさ、寂しさ、虚しさなどの感情が出てくるんです。こみ上げるものをエネルギーに換えて歌い切った記憶があります。
今回はそんな思い出も含めて、今の自分ができる表現をしたいと思います。
また近いうちに更新します。
次回は『旅の歌』の内容について書こうかな。
Bis dann, Tschüss!!
Satoshi